デート・ア・ライブII

2013年6月18日

☆☆☆☆☆(5点)

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まじひくわ・・・冗談抜きに・・・まじひくわ~

本作品はデート・ア・ライブの2期。
1期は1クール全12話だったが、2期は1クール全10話で
いわゆる「角川アニメ」の悪い癖が出ている

見だして感じるのは明らかに下がった作画のレベルだろう。
特に主人公の顔のレベルは場面によっては極端に崩れており、
この作品の特徴の1つでもある「女の子の可愛さ」も明らかに落ちている。
表情の変化や、カメラが遠いシーンでの作画、髪や肌の質感など
1期では作画の良さを感じた同じようなシーンでも明らかに作画のレベルが落ちている。

この作品は女の子の可愛さを楽しむ作品でもある。
精霊との同居生活の中でのセクシーハプニングや、主人公が精霊を「デレさせる」という
お約束シーンでの女性キャラクターの可愛さなどこの作品の特徴の1つだ。
そんな特徴の1つでもある女性キャラクター可愛さが、作画のレベル低下によって感じなくなり、
より声優さんだよりの作品になってしまっている。

更にキャラクターの増加。
1期の段階でもキャラクター描写に差が出てしまっており、
新しいキャラクターが出ると他のキャラクターの登場シーンが極端にヘリ、
物語に絡まなくなってしまうことが多かった。
2期ではその傾向がより強くなっており、キャラクターも話が進めば進むほど増える。
キャラクターが増えたことで物語が盛り上がったり面白くなるのならば問題ないが、
明らかに増えたキャラクターを捌ききれていない。

そしてストーリーの展開。
1期では良くも悪くもテンポよく物語が進んでいた。
本筋のストーリー自体の進みは遅かったものの、
展開自体はテンポよく描写しており「見やすい」作品だったのだが、
2期では明らかにストーリー展開が極端に遅い。

はっきりいってしまえば「グダグダ」とストーリーを進めている印象が強く、
そのせいで1シーン1シーンが間延びしている、
これでせめて作画のレベルが高くキャラクターの可愛さを味わえれば
グダグダで間延びしているシーンでも楽しめるのだが、
作画のレベルが低いためキャラの可愛さは味わえず、
間延びしたストーリーを淡々と見続けているような感覚だ。

そうかと思えばいきなり「あれ?なんかカットした?」と感じるほど唐突な展開になったりする。
私は原作を読んでいないので本当に原作の場面がカットされているかは判断できないが、
ストーリーの流れや脈絡がなく、イベントが起こる前のシーンがなく唐突にイベントが起こり
物語を進めているような時がある。
グダグダと話を進めたかと思えば、急激にテンポを早めて詰め込みまくる展開になったりと
ストーリー構成が明らかにおかしい。

特に5話などはっきりいえば「ダイジェスト」ちっくな展開だ。
場面が飛び飛びで、4話でようやく双子を主人公のハーレム要因に加えたのに、
5話では全然登場シーンがなくキャラクター描写のバランスも極端に悪い。
ストーリーの内容や新しく出たキャラクター設定自体は悪くないのに、
せっかくの設定やキャラクターを殺すストーリー構成だ。

ちなみに5話から出てくる新しい精霊は「アイドル」という立場で6話でライブシーンがある。
だが、そのライブシーンのあまりのレベルの低さでこの作品に対する期待感は0になった。
他のアニメのライブシーンと比較するのも他アニメに失礼なほど、
動かない上に「遠いアングル」からのシーンの数々、
はっきりいってここまで手抜きのライブシーンを描写するくらいなら、
描写しない方がマシと感じるほど完成度が低い。

そして戦闘シーン。
この作品は1期から戦闘シーンがかなりある作品だ。
1期では戦闘シーンで「おぉ!」と思えるような激しい描写こそなかったものの、
それなりに迫力のある戦闘シーンにはなっていた、
高い評価には繋がらないものの低評価につながるような戦闘シーンではなかった。

だが2期ではそれすらない。
作画の枚数の少なさを感じる止め絵と止め絵を繋いだだけの迫力にかける
スピード感のない戦闘シーンの数々、エフェクトでなんとか迫力を出そうとしている感じが強く、
ストーリー展開として盛り上がっても、戦闘シーンとして興醒めだ。
しかも1期以上に戦闘シーンが長いうえに多い。

更にいうと私は普段「BGM」についてはめったにレビューで書かないのだが、
この作品に限っては敢えて書く。
使い回しで同じBGMを使いまくり、明らかにシーンに合っていないBGMを流しまくる。
そのせいでシーンの描写と音楽の違和感が強く出ており、
場面によっては画面に集中できなくなってしまう。

極めつけは終盤だろう。
精霊を攻略しながらシリアスなストーリーを同時に展開するため話が散らかってしまっており、
ストーリーのテンポも悪く作画のレベルも低い。
本来なら最も盛り上がるべき戦闘シーンと最終話のはずなのに、演出のレベルが極端に低く
戦闘シーンの迫力が一切ない。
結局、ストーリーも色々な伏線や設定は解決せず投げ出して終わってしまっている。

全体的に見て1期に比べてあまりにも作品の完成度が低くなってしまった。
1期ではいい意味でも悪い意味でも茶番なストーリー展開や
女子キャラクターの可愛さがきちんと描写されていたのだが、
2期では作画のレベルが全体的に低くキャラクターの可愛さが全く感じられない。
ストーリー構成もグダグダかと思えば、極端にテンポが早くなったり、
原作を読んでいなくても端折りまくりなことがわかるストーリー内容、
キャラクターをどんどん増やす割には描写のバランスが悪く、捌ききれていない。

少なからず私は1期で「キャラクター」の可愛さを味わっていた。
だが、2期ではその可愛さを殆ど感じなかった。
私が好きだった「よしの」の活躍はほとんどなく、
メインヒロインのはずの十香の可愛さは登場シーンが少なくいまいち、
ヤンデレ的な折紙の可愛さも感じず、二人の妹の活躍は極端に少ない。
狂三に関しては2期でも相変わらず素晴らしかったが、1期に比べると物足りない。
新ヒロインに関してはグダグダなストーリー構成のお陰で可愛さを感じる前に
メインの話が淡々と終わってしまった印象が強い。

この作品の根幹ともいえる「キャラクターの魅力」を制作側が描写しよう
という意気込みが一切感じられない。
なぜここまで完成度が低なってしまったのだろうか?
1期は売上もよく、予算自体は十分だったはずだ。
それなのに予算の少なさを感じさせる作画のレベル、
「アニメ」として面白みを感じないシーンの数々など1期と比較するとあまりにもお粗末な2期だ。

更にこの作品、映画の制作が決定した。
何の冗談だろうか?(苦笑)
正直言って「映画」で続きを見たいと感じさせる2期ではなかった。
1期で映画化の発表ならまだ期待感もあったが・・・

映画自体が総集編になるのか、完全新作のなのかは分からないが
せめて作画のクォリティだけでも劇場版レベルに仕上げて欲しい所だ
2期のクォリティで劇場版を仕上げたらある意味伝説になるが(苦笑)