シャングリ・ラ

2010年8月3日

シャングリ・ラ 感想

評価/★☆☆☆☆(16点)

シャングリ・ラ 感想

制作/GONZO
監督/別所誠人
声優/高橋美佳子,中田譲治,堀内賢雄,京田尚子ほか


21世紀半ば、止まらない地球温暖化に抗するため、
国連はかつての京都議定書で取り交わされたCO2削減幅を大幅に上回る議決を強行採決する。
結果、経済市場は株価から炭素へ移行された。
M7.5の第二次関東大震災が発生し、都市機能が完全に停止した東京都にも、
炭素税は容赦なく課せられた。東京再生計画を打ち出した都は、アトラス計画を発動する。
しかし、都民全員が移住するはずだったアトラスに実際に用意されたのは、
350万人分のスペースだけだった。

OP詐欺アニメってこういう事を言うんだな・・・

難解な内容や解説サイトが必要なほどのアニメは多い。
しかし、その解りづらさと面白さが融合しているアニメは少ない。
この作品は見事に融合していない。
世界感は悪くはない。
この手の作品で一番重要なのは世界感ということをわかっているようで、
「炭素経済」という設定を用いている点は非常に良かった。
今の世界で言えば環境税という地球温暖化対策という意味が分からないものと同じだ。
(作中では地球温暖化が異常に進んでいる設定)
炭素税と第二次関東大震災のおかげで格差が進んだ社会の中、
其の社会に反乱する組織「メタル・エイジ」の頭として主人公が活躍する。
この要素だけ見れば、なかなか硬派な内容で面白そう!と思う方もいるかも知れない。
私も序盤の時点ではこの作品はネットでの酷評に比べ面白いんじゃないか?と思ってた、
しかし、その期待感は無駄に終わった。
未来の経済を用いた設定なのに、場違いな要素を出しまくる。
霊体や特殊能力、炭素税の取引のためのネットと
現実世界での反政府活動や作品の世界感に逸脱した内容が盛り込まれすぎている。
恐らく作者はこの作品で自分が思いついた事を全て詰め込んだんじゃないのか?と思うほど
物語の全体に一貫性がなく、結局どうなったんだ?と突っ込みたくなる。
随所の設定は悪くはない、しかし設定を積みこみすぎだ・・・。
他のアニメに例えると、狼と香辛料+コードギアス+とある魔術の禁書目録という感じだ。
上のはあくまでも私のイメージだが、これだけ詰め込めば破綻するのは眼に見えている。
単純な疑問だが、簡単なストーリー構成が何故出来ていないんだろう?
最終話では予定調和のようにまとめていたが、
その時はすでに多くの視聴者を失っていただろう・・・。
また、反政府組織のリーダーである主人公に魅力がない。
まっすぐなキャラクターではあるのだが、それ以上でもそれ以下でもなく
サブキャラとしてなら、いいキャラクターだったかもしれない。
ニューハーフのサブキャラであるモモコのほうが、キャラとしてはこすぎる上に
演じる中田譲治の新たな一面も垣間見え、好印象でした。
全体的に作画はほどほど、声優さんは優秀、随所のストーリーは悪くないが
ストーリー構成が最悪になっている。
2時間半くらいのアニメ映画として、余計な箇所や設定を抜かせば
面白くなる可能性を秘めているが・・・そうなる可能性は低いかな?(苦笑)