劇場版 文学少女

劇場版 文学少女感想

評価/★★★☆☆(48点)

劇場版 文学少女感想

制作/Production I.G
監督/多田俊介
声優/花澤香菜,平野綾,入野自由,水樹奈々ほか
全1話


あらすじ

高校2年生の今、「普通の男子高生」の主人公・井上心葉。彼は過去に大きなトラウマを抱え、モットーさえ「君子危うきに近寄らず」。そんな彼がひょんな事から、生粋の文学少女である天野遠子の秘密を知ってしまう。秘密を知ってしまった事で彼は遠子が部長を務める文芸部に強制的に入部させられ、毎日毎日三題噺を書かされることとなってしまった。

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本は食べ物ではありません

予告編のCMが以上に印象に残っている本作品。
原作は非常に人気の高いライトノベル、待望の映画化という感じです。
ヒロインが本のページの端をやぶり、ぱくっと食べてうっとりする。
そんな印象的なシーンから本編は始まります。
基本的にストーリーは非常に駆け足気味に進んでいく。
しかし、最初のシーンからいきなり2年後になり、そこから本筋のストーリーを展開していく
更に自殺未遂した幼馴染と再開することにより、主人公のトラウマが蘇り
幼馴染が自殺未遂した原因を主人公がつきとめていくという感じだ。
だが、題名である「文学少女」の出番が少ない。
確かに重要なシーンでは登場し、登場人物同士の関係の修復や進展などのキッカケにもなるが
あまりにも蔑ろにされている部分があった。
基本的には主人公と幼馴染の話が中心になっているのは非常に気になった。
これが原作を読んでいる人、もしくは映画がテレビアニメからの続編・・・という形ならば
こういうストーリー形式でも問題はない。
しかし、「文学少女」として初の映像化(OVA除く)であまりにも焦点を絞りすぎており
題名の文学少女が置いていけぼりになっているには非常に気になった。
しかし、本筋である主人公と幼馴染のストーリーは非常にシリアスだが
幼馴染を演じた「平野綾」の熱演のおかげで印象に残るものにはなっている。
主人公への秘めた思い、憎しみと好意がいりまじった心情など
練りこまれた人物描写には思わず息を飲むほど魅了された。
更に文学少女である遠子先輩は異常に可愛い。
ここ最近見たアニメのヒロインの中で一番愛くるしく一番純粋で一番惹かれた。
個人的には大好きなヒロインです。
恐らく原作小説では深みのある描かれ方をしているのだろうというのはたやすく想像できた。
それだけに遠子先輩の出番が少ないのは納得がいかない。
確かに焦点を当てたストーリーが原作で言うところの5巻らしく、
キャラクター同士の関係性などもすでに完成されている設定なのは分かる。
だが、あまりにもストーリーを詰め込みすぎており
明らかに必要性のないキャラクターや原作を読んでいない人にはわからないキャラも多い。
せっかく「文学少女」という面白いタイトルなのに、
彼女が何故文学少女なのか?主人公と他のキャラクターの関係性は?と
あまりにもカットしている部分が多すぎる。
確かに起承転結でいえばすっきりしたラストにはなっている。
出会いから別れ、そして再開までを描くなら、この5巻のストーリーを中心にしたほうが
1つのアニメ映画作品としてのストーリーを完結させられる。
しかし、その分感動は薄れる。
主人公と文学少女の関係性は深く掘り下げられておらず、
その他のキャラクターの掘り下げはほとんど無い。
主要な幼馴染の掘り下げばかりに意識が行っており、感情移入が幼馴染しかできなかった。
その結果、全体のストーリーとしての深みや重みが希薄になってしまっていた。
非常に残念な作品だ。
映像は美しく、原作小説も非常に面白そうに感じた、声優さんも非常に素晴らしい。
花澤香菜、平野綾、水樹奈々、入野自由、小野大輔他と豪華すぎるくらいだw
それだけに詰め込みすぎたストーリー展開と省きすぎた脚本が
この映画の中で描ききれ無かった魅力を惜しんでしまう。
全体的にこの「文学少女」という作品を知るにはいいきっかけになるだろう。
その証拠に私はすでにAmazonで原作を注文済みだ(お急ぎ便)
しかし、1つのアニメ映画作品としてみると物足りない感じになってしまったのは残念だ。
素直に1巻から映画化するほうが無難だったのではないだろうか?
もしくは、1巻~4巻までの内容をTVアニメとして放送し
その後にこの劇場作品なら随分と印象が違ったと思う。
是非、アニメ化してほしい。
この豪華な声優陣でTVアニメ化は予算上厳しいのかもしれないが、
素晴らしいキャラクター描写と練りこまれたストーリー展開は
この映画だけに映像化とどめておくのは惜しい・・・
それとこれは個人的な感想なんですが、私は本が好きなキャラクターは大好物です(笑)
普通の好きではなく、この文学少女の天野 遠子、RODの読子リードマンといった
熱狂的なまでの本好きには異常なまでの愛着が沸いてしまいます。
これは一種のフェチズムなのかな・・・?w
同じ思いを秘めた方居ましたらコメントくださると嬉しいです。
本作品はアニメ映画としては微妙な作品だ、しかし、文学少女を知るきっかけにはなった。
それと同時にTVアニメ化強く強く待望する作品がまた1つ増えました。
TVアニメ化、まってます!

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