スカルマン

評価/★★☆☆☆(25点)


スカルマン The Skull Man 1 (初回限定版) [DVD]

制作/ボンズ
監督/もりたけし
声優/保村真,土田大,川澄綾子ほか


あらすじ
とある地方に位置する巨大な企業城下都市・大伴(おおとも)市では、近ごろ官僚・政治家・女優らが突然不慮の死を遂げる事態が立て続けに発生。当局が事故と発表したにもかかわらず、人々は現場で目撃されたドクロの仮面をかぶった怪人・“骸骨男”の仕業だと噂していた。




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全ては黒き幻影のために・・・完!


原作は石ノ森章太郎による漫画作品
原作の内容を思わせる描写もあるが、原作とは違うアニメオリジナルな内容
設定だけ借りたというような感じだろうか?
余談だが、OPはTOKIOが歌っている。なぜ・・・w更にEDはまだ人気絶頂前のAKB48

基本的なストーリーはアクション。
第二次世界大戦後の日本、大伴市では官僚や政治家、女優などが不慮の死を遂げていた
そんな中、噂で不慮の死は事故ではなく、ドクロの仮面をかぶった怪人・骸骨男による
殺人という噂が町では飛び交っていた。
主人公である御子神隼人はスクープの匂いを嗅ぎつけ、大伴市に行く事に。
ひょんなことから相棒になった間宮霧子ともに事件を追っていく・・・という感じだ

序盤の展開はややゆっくりだ。
スカルマンの正体や目的を徐々に探っていく展開なのだが、
スカルマンの派手なアクションシーンがあるわけじゃなく淡々という言葉が的確なほど
ゆっくりと淡々と描写していく。

3話でようやく物語が動く、いわば怪物同士のバトル展開になるのだが
「彼らが何者なのか」「何が目的で戦っているのか」
というのが謎のまま戦い、謎のまま戦いが終わってしまう。
戦闘シーンも凄いという感じではなく普通で、3話まで見てもすっきりしない
これが2クールの作品のストーリー構成ならば、ゆっくりな序盤というのもわか
1クールの作品でこの淡々とした序盤は厳しい

中盤以降も謎とキャラクターがどんどん増えていく。
正直名前を覚えるのが難しいほど色々なキャラクターが登場し動く、
そんな多くのキャラが動くのだが、殺されるのも早く
名前を覚えるまでに死んでしまうキャラも多い。

終盤に差し掛かる前にようやく謎が解けてくる。
戦闘シーンも増え、物語的に盛り上がってくるのだが
それだけに序盤から中盤の淡々としたストーリー展開は痛い。
恐らく、多くの視聴者は「見るのをやめる」という選択肢をとってしまっただろう
ストーリーのテンポの悪さは致命的だった

だが、盛り上がると同時に「萎える」部分も出てくる。
コレは個人的な意見になってしまうのかもしれないが、
私は、最近石ノ森章太郎関連のアニメを見ているのだがこの作品の前に009も見ている
そんな009のキャラが本作品に「何故か」敵として登場する。

もちろん、作品のつながりはなく、ゼロゼロナンバーという呼び名と
平成版009に出ていた声優さんが演じているだけというお遊びではあるのだが、
彼らがサイボーグ戦士であることで「安易」に出してしまった感が否めない。
そもそも、原作ではそんな要素はなくアニメオリジナル展開でやりすぎてしまった感もある

このサイボーグ戦士たちも「出る必要性」を感じない。
尺稼ぎのストーリー展開にしかなっておらず、
サイボーグ戦士たちの登場に合わせてストーリーの内容も軍の反乱などごちゃごちゃする

本作品の主人公が「スカルマン」となるのは11話だ。
しかも別に「決意」があってなるわけじゃなく、流れでスカルマンとなる。
主人公が「スカルマン」になる。
それまで11話まで費やしたシーンなはずなのに何とも淡白で印象が薄い

最終話は戦闘シーンはこれまでの戦闘シーンは何だったのか!?と言いたくなるほど
素晴らしい戦闘シーンだ。
息を呑む。という表現がまさに的確なほどの目が離せない戦闘シーンは、
それまでのストーリーの鬱憤を晴らしてくれるほどの完成度だ
なぜもっと終盤までにこういうシーンがなかったのかというのが残念でならない

全体的に見て余計な要素が多い。
特に序盤の女優の話など本筋の話と関係ないとは言わないが、省いても一切問題無い話で、
その他にも作品の中に設定として織り込んである細かい内容があるのだが、
その内容を省けば1クールではなく6話くらいでまとめられるような本筋だ。
余計な要素が多すぎる。

この余計な要素を省けば、本来本作品で描きたかったいわば
「スターウォーズのダースベーダー誕生」の009版的なストーリーを
しっかりと楽しめたはずなのだが、
1クールでは盛り込みすぎな設定がストーリー構成に響いていた。

逆に言えば、余計な要素を排除して2時間くらいに映画にまとめたら面白そうな感じはある
009の映画も2012年に公開されたので、
本作品もリメイクがてらに映画になったら・・・名作になるかもしれない。

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