この中に1人妹がいる

この中に1人、妹がいる! Vol.2 [DVD]


☆☆☆☆☆(8点)


この中に1人、妹がいる! Vol.2 [DVD]

制作/Studio五組
監督/名和宗則
声優/櫻井孝宏,石原夏織,佐倉綾音ほか


あらすじ
帝野将悟は世界的な大企業である「帝野グループ」社長帝野熊五郎の息子。将悟は父の急逝後その遺言に従いグループ社長の座を継ぐことを決意した。



キチガイアニメ


原作はライトノベル。
メディアミックスとして漫画なども連載されている

基本的なストーリーはラブコメ。
大会社の社長が亡くなり、その息子である主人公がグループの社長の座を引き継ぐ事に。
だが、その条件として乳の母校で生涯の伴侶と鳴る女性を見つける事という遺言があった
彼は入宇学した当初、様々な魅力的なヒロインと出会う、
だが、そんな中、顔も知らない妹から「私はお兄様の近くにいます」という連絡が。
主人公は生涯の伴侶を探しつつ、妹の正体を突き止めようとする・・・
という所からストーリーは始まる。

最初に抱く印象は「これなんてエロゲ?」だろう(苦笑)
主人公の設定はもちろんのこと、
最初にヒロインと出会うのが「車に引かれそうな場面」というベタさ加減や、
出会ったばかりのヒロインがいきなり主人公に惚れてるような感じ、
先生が先生に見えない、ライトノベルというよりはエロゲーのような設定と展開だ。

ストーリー展開もかなり唐突。
本当にエロゲーのイベントのようにイベントとイベントが繋がっていて、間の繋ぎがない。
イベント→エロイベント→イベント→エロイベントのように
展開が唐突すぎてイベントとイベントをつないでいるだけのストーリー構成になっている。
露骨なエロ要素だけでストーリーが希薄すぎるのだ

キャラクターに関しても、ほんっと上辺だけのキャラばかり。
まさにエロゲーキャラと言わんばかりの深みのないキャラクター設定と行動と言動
キャラクター数は多いが、深みのあるキャラはほとんど居ない。
消費される萌えコンテンツのキャラでしかなく、
印象に残るキャラクターというのは本作品には居なかった。
この作品ならこのキャラだろうと言えるキャラが居ないのはラブコメでは致命的だ

エロいシーンも多い。
ヒロインが風呂に入るシーンはほぼ毎話お約束のように差し込まれ、
ヒロインたちは恥じらいがなく、男の妄想のようなエロシーンばかりで
「エロさ」を感じる前に「あざとさ」を感じてしまい
エロシーンが入る度に「またかよ」と思わずため息混じりに呟いてしまう
エロシーンばかりなのにそのエロシーンがつまらない。

更に主題にもなっている「この中に1人妹がいる」という点。
序盤から誰が妹なのか?というストーリーが展開されるが、
これも尺伸ばしの展開が多い。
例えば、妹じゃないのに妹のフリをする人物が3人もいる(苦笑)
しかも、その妹の振りをする方法が同じやり方で飽きる。

しかしながら、以外なことに終盤「妹」が分かる。
この分かり方も何ともあっけない(苦笑)
いきなり、その人物の登場シーンが増えて明らかに怪しい行動や言動を取る。
そして妹がわかったところでストーリーは終わるw

全体的に気持ちの悪い男の妄想を見せつけられたようなアニメだった
主人公は優秀で社長になる予定で、女の子にはモテモテで
しかも特定の彼女はできなくともエロエロな事をしてくれる、
女の子たちは都合よく男好みに行動してくれる。

ただ視点を変えれば面白いかもしれない。
簡単に言えば「まじめに見るのをやめる」。
この作品は駄作だB級作品だと割り切れば逆に突っ込みどころの多すぎる内容や
エロシーンの連続は逆に楽しめる。
ネット上では本作品を「キチガイアニメ」と言うものが多かったが、
本当にそのとおりだ(笑)

ラブコメでもエロコメでも、ましてやサスペンスなんてものじゃない。
唐突な展開、脈絡なんて無視、エロイベントのオンパレードの
キチガイアニメならば納得だ、ある意味でぶっ飛んだ作品といえるだろう
最初から最後まで「キチガイさ」を貫き通しているのは
本作品の魅力とも言えるかもしれないが、
それならそれでもう少し突き抜けた何かが欲しかったという感じもある。

この作品は決して面白くはない。
だが、この「ぶっ飛んだ内容」は他のアニメとは違う何かがあった。
しかし、その何かを生かしきれていないモヤモヤ感もあった
真面目さをすて「なんだその展開は!」「ありえないw」というのを
もっと盛り込めば、この作品はもっと化けたかもしれない(苦笑)

個人的なことになるが「小倉唯」さん演じるキャラが
最後まで改心や主人公に惚れるような描写がなかったのは意外だった
彼女の演技も最初にアニメ2で始めたころに比べてかなり上達しており
今後期待したい声優さんです

なお、DVD&BDでは規制解除されており、色々な部分が見えるらしい
2期もやろうと思えば、このアニメなら平気な顔をして全然できるだろうが
どうなることやら。
来年OVAが発売されるようなので、いろいろな意味で期待したいと思います。