トワノクオン

トワノクオン 第一章 (初回限定生産) [Blu-ray]

制作/ボンズ
監督/もりたけし
声優/神谷浩史,早見沙織,名塚佳織ほか


あらすじ
近未来。異能の力を意に反して覚醒させてしまった少年少女たち“能力者”が人知れず“処理”されている。だが同時に彼らを助け匿う者たちも存在していた。その名は“アトラクター”。そしてその中心人物が“クオン”と呼ばれる青年である。



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6つに分けた意味は・・・


本作品は2011年に全6章を6か月かけて随時上映された
アニメ映画作品。

基本的なストーリーは能力ヒーローアクション物。
近未来、少年少女たちの中に「能力」に目覚めるものが居た
そんな能力に目覚めたものは人知れず処理されていたが、
そんな状況に意を反していた主人公は他の能力者とともに
処理されそうな能力者を助けていたというところかストーリーは始まる。

始まって早々、戦闘シーンが描写される。
主人公が異形のものに変身し水しぶきを上げながら戦うさまは
かなり迫力があり、序盤の期待感を高める。

だが、ストーリー自体は上記で書いた通りのストーリー展開で
「目新しさ」や「予想外」の展開はなく、
見ている最中に予想できるストーリー展開で刺激が少ない。
戦闘シーンが良いから見れるレベルの1章だ。

更に「引き」。
この作品は6ヶ月連続、6章に分けた「映画作品」だ。
一章を見た後に確実に2章を見たくなるようにしなければ
劇場来場数は右肩下がりにドンドンと減っていってしまう。

だが、この作品の引きは悪く1章を見た後に
「早く続きみたい!来月まだかな、2章楽しみ!」と感じさせるほどの
魅力がなく引きが甘すぎる。
これがTVアニメとしての1章=1話~3話ならば問題ないが、
劇場作品として一本の作品としてならば、わざわざ6つに分けた理由がわからない。

そもそも本作品は「劇場作品」としての面白さにかけている。
2章以降も「引き」を意識した引きはなく、
単純に1話~3話、3話~6話、6話~9話、9話~12話という感じに区切ってるだけ
「アニメ映画」を意識したストーリーや演出が少なく、
戦闘シーンも1話冒頭はすごかったが、それ以降は凄いと感じるシーンは少ない
そうなると、わざわざ「大きなスクリーン」で見る意味を感じず
「DVD出てからでいっか」と思った人も多いはずだ

しかも、中盤の折り返し3章のストーリーは「精神世界」による戦いで
シーンの地味さは最大級だ。
ただ、3章でようやく「引き」を意識したストーリーの結末になっており、
3章からようやくストーリーが「気になる」という展開になる。
だが、そこに来て主人公の行動や言動の甘さが目立つ。

主人公は1000年も生きている存在らしいのだが、
まあ・・・昨今のライトノベル主人公もびっくりの甘ちゃんで、
敵味方関係なく、自分と同種の能力者なら守り、
そのせいで多くの仲間を危険に晒すという
本来残念ヒロインがやるような行動を平気でする

その行動に主人公自身の強さが吊り合っていればいいのだが、
主人公は敵に対し決して最強ではなく、どっちかというと毎回ボロボロ。
それなのに甘い考えと甘い行動をし、結果として大惨事になる
終盤も強引な展開が多く、最後の最後に「本当の敵」的な存在がまだ残ってる描写がある
6つに分けた映画作品なのにまだ消化しきれてない要素が残っている

全体的にストーリー的にも「どこかで見たストーリー」が多く、
本作品ならではの魅力を感じるストーリー展開が少ない。
あちがちな設定、ありがちなキャラ、ありがちなストーリー展開と
目新しさを感じる部分が少なく、劇場版で6つに分けてまで展開する内容ではない。

これがテレビシリーズなら、印象はだいぶ違っただろう。
だが、わざわざお金を払って・・・いや、この場合、普通の映画代金×6の代金だ。
普通の劇場アニメより高いお金をつかってわざわざ見に行く価値のある作品ではない。
(調べた所、一応1話あたり大人1200円だったようだ、6話見て7200円)

全6章も展開して、消化不良な部分が残ってしまったのも厳しかった
きちんと完結し、消化不良な部分が残らなければ
もう少しすっきりしたラストになったかもしれないが、

結局のところ、能力が何故発動するのか(これはこの世界では自然発生的なものなのか?)、
というのがわかっていない状態で、能力者を排除しようとする組織は残っているうえに
主人公の強みである「不死身」要素がなくなってるというピンチ状態。
ストーリー的にはすっきりした感じが登場人物たちにはあったが、
見ているこっちとしては「え・・・戦いは続くのに大丈夫?」と不安要素が残る感じだ

見終わった後に考えると、本筋のストーリーは少ないキャラだけで回しており、
「必要性を感じない」キャラやストーリーもあった
あともう少し掘り下げれば魅力の出るキャラを掘り下げず、
あともう少し掘り下げず面白くなるストーリーを掘り下げない。
全体的に歯がゆい感じが拭えなかった作品だった

ストーリー構成をやり直して

TVアニメで4クールぐらいがっつりやれば化けそうな作品ではある。
面白くなりそうなのに、その期待感にストーリーがついていってなかった。

個人的にはもっと「キリ」が活躍するのかと序盤は思っていたが、
終盤はほとんど空気だったのは非常に気になった
戦闘に参加できるメンバーが少なかったのも
絵的にワンパターンになりやすい原因だったかもしれない。

続編を作ろうと思えば作れる作品だが果たして・・・
個人的には期待していない(苦笑)

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