ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空

評価/★★☆☆☆(38点)


DRAGON BALL THE MOVIES #04 ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空 [DVD]

制作/東映アニメーション
監督/橋本光夫
声優/野沢雅子,田中真弓,古谷徹ほか


あらすじ
全宇宙を支配しようとたくらむ悪の宇宙人スラッグが、地球を最新型惑星クルーザーとして使用するために襲来。
太陽の光を直接浴びると1時間も生きていられない種族であるスラッグ軍団の魔族は、手始めに地球の太陽光線を遮断する。悟空たちはスラッグの野望を阻止しようと闘うが、スラッグの強さはあのフリーザや超サイヤ人をも上回るかもしれないと言う。悟空たちとスラッグ軍団との戦いが始まる。




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超サイヤ人じゃない超サイヤ人


本作品はドラゴンボールZとしては4作品目の劇場作品。
時系列的にはフリーザ戦より前ということになっており、
タイトルにある超サイヤ人は出てこない。
超サイヤ人になりかけ・・・は出る(笑)

基本的なストーリーはアクション。
地球に惑星が衝突しそうになった
悟空とクリリンは軌道をずらしたが、爆発した惑星の衝撃で吹き飛ばされてしまう
同時に惑星から地球に宇宙人スラッグが不時着した。
彼は地球を「惑星クルーザー」に改造しようと企んでいた
というところからストーリーが始まる。

序盤、悟空とクリリンが惑星の衝撃で吹き飛ばされてしまう。
その御蔭で序盤から中盤まで主戦力がゴハンとピッコロのみとなっており
二人の戦闘シーンがよく描かれている。
前作ではサブキャラは使い捨て感があったが、
その反省を生かしたのかきちんとサブキャラの戦闘の見せ場があり、
彼らがやられる理由もはっきりしていてわかりやすかった

しかし、敵のボスキャラのパワーバランスが何とも微妙だ。
序盤から中盤まで彼は普通の状態の悟空では倒せないという強敵になっており
その結果、ピンチになった悟空が「超サイヤ人」のなりかけのようなものになるという
展開はいいのだが、彼が悪のナメック星人だとわかったあとの
何とも分かり易いまでの「巨大化」というパワーアップが安易に見えてしまった。

この状態になると超サイヤ人でも倒せないという解説があったが
それほどまでの強さをこの敵キャラには感じない。
更に結局超サイヤ人で彼は倒されていない

ストーリー的には伏線をきちんと生かした内容にはなっている。
「ゴハンの口笛」が敵の弱点だったという展開は悪くないのだが、
そうなると余計になぜ「超サイヤ人」を中途半端に出したのかが謎だ

全体的に見てストーリー自体は悪くないのだが、
中途半端に超サイヤ人を出したことがかなり違和感を醸しだしており、
敵の設定も「超サイヤ人」でも倒せないかもしれないという設定をすっかり忘れ
結果として勢いに誤魔化して戦闘を終わらせてしまった感じが否めない。
ストーリー自体の出来は悪くないのだが中途半端な設定が
強い違和感を残してしまったという印象だ。

ただピッコロとゴハンの関係がきっちりと生きているストーリーはファンにとっては
満足な出来栄えなはずだ。
亀仙人が「オチ」に使われるなどきっちりと閉められているのも
見終わった後にいい心地よさを残してくれるポイントだ。

個人的な予測になるが、恐らく原作は超サイヤ人が出て
その要素が人気の1つになっているため客寄せの意味もあり
「超サイヤ人」の要素を制作側が入れたかったのかもしれない。
フリーザ編の前なので完璧な超サイヤ人になるのはおかしい、だけど出したい
そんなもどかしさが中途半端に作中に超サイヤ人を出してしまった点だろう。
これなら一瞬でも完璧な「超サイヤ人」になったほうが違和感はなかったはずだ。

余談だがエンドロールで悟空が車を運転している(笑)
TVアニメオリジナルで「免許をとる」悟空が描かれる前のことらしいので
当時としてはレアなシーンだったかもしれない。