ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる

評価/★★★☆☆(58点)


DRAGONBALL THE MOVIES #13 ドラゴンボールZ 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる [DVD]

制作/東映アニメーション
監督/橋本光夫
声優/野沢雅子,草尾毅,田中真弓ほか


あらすじ
魔人ブウの脅威が去り、グレートサイヤマンの活躍などもあって地球はしばし平和な日々が続いていた。ある日、悟飯とビーデルはいつものようにグレートサイヤマンとしての任務をこなしている最中にホイという老人からオルゴールに封じられた勇者を復活させてほしいと頼まれる。




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5体合体フュージョン!?あ、嘘予告ですか・・・


本作品はドラゴンボールZとしては13作品目の劇場作品。
本作品から18年たって「神と神」が公開された。
公開前はこの作品がドラゴンボールZの映画としては最後になっていた。
個人的な印象になるが、この作品は子供の頃から何度も
テレビで放送されていた印象がある。
私の勘違いだろうか?

基本的なストーリーはアクション。
魔人ブウの脅威がさり平和な日常を送っていた悟空たち。
そんな中、1人の老人が勇者を復活させて欲しいと悟飯に頼み込む。
悟飯は彼の願いを聞き、神龍をよび勇者タピオンを復活させる
しかし、それは同時にヒルデガーンという幻魔人の復活にもつながっていた・・・
というところからストーリーが始まる。

本作品の主人公は「トランクス」だろう。
少年のトランクスというのはなかなかスポットが当たりにくいキャラだったが、
本作品では映画オリジナルキャラである「タピオン」との交流が描かれる。
兄がいるゴテンを少なからず羨ましかった彼は封印されていた「タピオン」に対し
「兄」のような感情を抱く。

最初は拒まれるトランクスだが、徐々に、徐々に「タピオン」はトランクスに心を開く。
しかし、彼は同時に自分の体の中に幻魔人の上半身を封印しており
下半身は街で暴れまわっている。
序盤から中盤までのトランクスとタピオンを交流を描いたストーリーはよく、
同時に彼の運命も描写し物語をドンドンと盛り上げていく。

この作品のストーリー自体はよくできている。
過去作品と比べてもこの作品のストーリーは印象に残り、
「タピオン」のキャラクターも魅力的だ。
終盤でタピオンがトランクスに対し「自分を殺せ」と頼む所はこの作品最大の見せ場だろう

ただ問題なのは敵のデザインと戦闘だ。
特に敵のデザインに関しては「ドラゴンボール」というよりは「ドラゴンクエスト」で
オルゴデミーラもびっくりな大きさと変身というパターンで
確かに強いのはわかるのだが、今までのドラゴンボール映画の中の敵キャラに比べ
世界観の違いを感じる敵になっているのは問題だ。

更に戦闘。
メインであるトランクスも一瞬活躍するのだが、
結局は主人公である悟空が最後かっさらっていってしまい
せっかくメインでストーリーを展開していたトランクスがもう少し活躍してみいいはずだ
たしかに悟空の技である「龍拳」の描写はかっこいいのだが、
それまでのメインがトランクスとタピオンだっただけに
最後の最後で大御所登場で色々と持って行ってしまった感じが強い。

全体的に見て出来栄えは悪くないのだが疑問が残る部分も多い。
本筋で描かれるタピオンとトランクスのストーリーの出来栄えはよく、
ストーリーの流れも自然だ。
しかし、そのストーリーを締めるのが「悟空」というのが違和感が残ってしまった。
ベジータの登場シーンも短いのも個人的には気になった。

ただ、これが劇場というスクリーンで見たら迫力で負けていたかもしれない。
巨大な敵であるヒルデガーンや、悟空の龍拳と演出はかなり派手になっており
勢いでストーリーの細かい点をぶっ飛ばすというドラゴンボール映画らしい内容とも言える
大人目線で見るから色々と気になるところは会ったが、
子供目線で見ればタピオンとトランクスのストーリーや
龍拳のかっこよさでごまかされていたかもしれない。

トランクスの剣の由来や、悟空の龍拳がピッコロを倒した時のものと考えると
スタッフなりに色々と考えた映画だったとも感じる。
ドラゴンボール映画の宿命でもある「50分」という尺の微妙さが

ストーリーを広げにくくキャラクター数を制限しないといけないという
作る側の難しさにつながっていたのかもしれない。

余談だがこの作品が作られる前の宣伝ポスターには5体合体フュージョンなど
いわゆる「煽り予告」ポスターがあったらしい(笑)
内容はほとんど違った嘘予告となってしまったが・・・
5体合体フュージョン・・・見てみたかったw