OADレベルのものを劇場版というのは詐欺だ「劇場版トリニティセブン 悠久図書館と錬金術少女」レビュー

2017年5月6日

評価☆☆☆☆☆(3点)全55分

あらすじ ある日、謎の少女がアラタの前に現れ、それと同時に世界に異変が発生。禁忌の“悠久図書館”が目覚め、そこに封じられた白き魔王がアラタたちの抹殺を企てる。引用 – Wikipedia


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OADレベルのものを劇場版というのは詐欺だ

本作品はトリニティセブンの映画作品。
TVアニメは2014年に放映され、1巻あたり3000枚の売上で
とてもじゃないが普通なら劇場版ができるような作品ではないが、
なぜか映画化された。しかし、尺はなんと55分。
監督や製作会社などには変更がない

始まって早々に総集編が始まる。
TVアニメが3年前の作品と考えればおさらいがてらにアリなのかもしれないが、
そもそも、この作品を見る人はある程度、この作品のファンであり、
総集編の必要がない人が多いだろう。
尺もわずか55分しかないのに総集編をやってる場合ではない。

見ていない人、見たが記憶が薄れている人がこの総集編部分を見ても、
この作品特有の専門用語が分かりづらく、
それに関しての説明もないため、結局理解はできない。

もう少しましな総集編になっているならばある程度評価もできるが、
「ダイジェスト」レベルの総集編部分は単純につまらない。
総集編部分は短いのが唯一の救いだが、
ヤるならもっとちゃんとやれという感じだ。

更に本編が始まるとわけがわからない。
誰か知らない人と主人公が戦ってて、誰か知らないヒロインが
主人公を「パパさま」と呼んでいる。
その後はそれが夢だったことがわかり、ヒロインとの日常が描かれるが、
キャラ数が多すぎて一人ひとりの描写が雑だ。

55分という尺しかないせいか妙にテンポが早く、
キャラもやや早口気味に喋っている。
こちらがきちんと理解する前に展開がどんどんと変わり、慌ただしい。
「じっくり見せる」ということが全然出来ておらず、
展開と展開、イベントとイベントをつないでるだけでその間がない。

結局、メインヒロインが多すぎるのだ。
1シーンの中に描かれるキャラが多いときで10人、
それぞれにセリフを与えたり、見せ場を作ったりするせいで、
どんどんテンポを上げて圧縮して描かねければ描ききれないため、
1つ1つのシーンの描写が雑になっている。

なんでわざわざ全員集合して描かないといけないんだよとツッコミたくなる。
主人公とヒロインの間に唐突に娘ができて、
その娘を見にどんどんどんヒロインが集まってきて、集まるたびに
似たようなリアクションでセリフを喋る。尺の無駄だ。

それがキャラの魅力を引き出す台詞になっていたり描写だったりなら分かるが、
55分しかないのに似たようなシーンとセリフでわちゃわちゃされても、
心底どうでもいい。

55分というストーリーで10人以上のヒロイン、主人公、
サブキャラ、敵、劇場版のキャラなどが出る。
少なくみても15人のキャラが出るのだが、
単純計算で一人あたりに換算すれば4分もない。

詰め込み、テンポを上げて、
わちゃわちゃするしか描ききる手段はないのは分かるが、
それでシリアスなバトル有りな劇場版っぽい感じのストーリーも描くため、
余計にごちゃごちゃで散らかりまくっている。

作画のレベルも「劇場版」とは思えないほどクォリティが低く、
TVアニメ版と遜色のないレベルだ。
この作品のメインとも言えるセクシー描写の作画の質も低いうえにほとんどない。
TVアニメのセクシーシーンの方がエロかったと感じるレベルであり、
この作品の唯一評価できていたポイントすら評価できない。

OVAレベルですらない作画のレベルは
「劇場版」と謳うには無理のあるクォリティだ。
特に戦闘シーンは

びっくりすることに映画では通常料金1600円をとっていたようだ。
尺は55分で内容もOVAレベルのものをフルプライスで見せるとは、
肝っ玉が座っていると言うかなというか・・・(苦笑)

全体的に見てトリニティセブンという作品のファン以外は見る価値がない作品だ。
キャラクターが喋って動いるさまをスクリーンで見れれば内容はどうでもいい、
そういう方ならばこの作品を楽しめるだろうが、
それ以外の人は見ても面白さのかけらもないだろう。

ストーリーも本当に取ってつけたような設定で
取ってつけたようなキャラと戦って、
取ってつけたようなヒロインとお別れする。
特に敵キャラのデザイン、主人公の色違いでほぼ主人公と同じ能力(笑)
キャラクターデザインにすら手抜きを感じるレベルだ。

これがOVAだったり、原作の特典としてのOADならばまだ理解できるが、
何を思ってこんな出来栄えの作品を「劇場版」として
映画館で上映したのかが本当に謎だ。

個人的にだがAmazonのレビューに
「10年戦えるアニメ」というレビューが有り驚いた(苦笑)
こんな出来栄えの作品で日本のアニメが10年も戦ってしまえば、
中国アニメあたりに10年後は完璧に飲み込まれているだろう。

TVアニメの売上も1巻あたり3000枚前後、
劇場版は興行成績の詳細すら出ていないレベルだ。
これで売上が良ければ2期を望めたかもしれないが、
恐らくは無理だろう。

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