アニメコラム

【15年前】夏だ!ホラーだ!2010年夏アニメ特集【世紀末オカルト学院】

2010年夏アニメ アニメコラム
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まさに夏という気温で外に出るのも億劫な時期になってきました。
みなさん、いかがお過ごしでしょうか。
どうも笠希々です。

2010年夏アニメ

ここ最近、定期的なお約束となったコラムネタの1つ。
5年、10年、15年、20年前の各クールを振り返っていくコラムが、
ありがたいことに人気です。
特に記事では多くのアクセスをしていただいてありがたい限りです。
(動画のほうはいまいちですが笑)

今回は約15年前、2010年夏アニメを振り返っていくコラムになります。
2010年夏アニメを振り返ると、非常に愉快な作品が多く、
思わず紹介したくなる作品ばかりです。
2010年夏アニメ、作品数としては19作品と、
今の4分の1ほどの作品数なのも時代を感じさせるところですね。

あそびにいくヨ!

あそびにいくヨ!

この時代はラノベ原作アニメ全盛期であり、
それを感じさせるように、多くのラノベ原作アニメが放送されています。
しかも、紳士アニメ黄金期、もれなくセクシーシーンも盛り込まれていたのが
本作品でした。

ストーリー的には涼宮ハルヒの憂鬱的なテイストに
うる星やつら的なノリを足したような作品であり、
SFハーレムラブコメといえばわかりやすい作品かもしれません。

3人のメインヒロインと愛人になるラストは
色々な意味で衝撃的でした。
ちなみに最終話は宇宙でヒロインたちが戦います(笑)
色々とぶっ飛んでいた作品だったかもしれませんね。

アマガミSS

アマガミSS

原作は恋愛アドベンチャーゲーム、いわゆるギャルゲーなのですが、
この手のギャルゲー原作アニメは失敗しやすい部分があります。
しかし、アマガミは違いました。
「オムニバス形式」にすることで多くのヒロインを丁寧に描き、
そして多くのヒロインがきちんとハッピーなエンドを迎える。
誰が見ても満足できるラブコメをきちんと仕上げている作品でした。

そしてアマガミの象徴ともいうべきフェチズムの数々、
多種多様なヒロインがいるからこそ、
多種多様なフェチズムが生まれ、多くの人を狂わせました(笑)
変態紳士な主人公も数多のヒロインとのバランスがとれており、
ラブコメでありがちな主人公への不快感もありません。

一人一人のヒロインが魅力的で愛らしい。
これほどまでに完成されたラブコメはなかなか拝むことができません。

オオカミさんと七人の仲間たち

オオカミさんと七人の仲間た

この作品、おとぎ話をモチーフにしていて、
1話完結でおとぎ話を下地に置いた話を展開している作品でした。
パロディのようなストーリーはなかなか興味深いものがあり、
この作品の特徴でもあるのですが、異様に重いんですよね。

ヒロインの過去や家庭環境など、シリアスな設定が重く、
そんなキャラの設定や「御伽銀行」という物語自体の設定や
キャラクターなどいまいち使いこなせていない感じがありました。

メインヒロインも今は懐かしい「暴力ヒロイン」だったりするせいか
いやに暴力的な描写も多く、人を選ぶ作品でした。
新井里美さんによるナレーションも面白くはあったんですが、
しつこくもあり、いろいろな要素が変に濃い作品だったかもしれません。

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

学園黙示録 HIGHSCHOOL OF THE DEAD

この時代らしい作品だったといえるかもしれません。
いわゆるゾンビものな作品で、グロあり、エロあり、なんでもあり。
世紀末な世界で生きるキャラクターたちの狂った生き様が
ピーキーに描かれており、刀やバッドやチェンソーで
奴らという名のゾンビと戦いまくってる作品です。

ふざけてるとしか思えないようなアクションシーンや
キャラクターたちのセリフ回しなど、
この作品でしか味わえないような良い意味での
「B級感」があり、多くの人が続編を望んでいた作品でした。

しかし、原作者さんが亡くなってしまったことで
原作は未完となってしまいました。
非常に惜しまれる作品です。

祝福のカンパネラ

祝福のカンパネラ

まだまだこの時代はアダルトゲーム業界も元気で、
多くの作品がアニメ化されている時代でもありました。
この作品もそんな作品の1つなのですが、
あまりアニメとしての完成度は高くありませんでした。

1話の時点から主人公を中心とするハーレムが形成されており、
前半はいろいろなイベントが起こりつつ、
終盤は世界規模の話になっていきシリアスなシーンも
戦闘シーンも増えていった印象があります。

アダルトゲーム原作なのにセクシーシーンも同時期のアニメと
比較すると控えめで、印象も薄い作品でした。

屍鬼

屍鬼

ホラーアニメというのはアニメという媒体において
意外と作品数が少なく、この作品は貴重なホラー枠な作品でした。
原作は上下巻あわせて1000ページ、登場人物は150人という大作であり、
アニメも2クールで、スロースターターな作品でした。

田舎の閉鎖された村の中で起こる不可解な死。
事故なのか、事件なのか、はたまた病気なのか。
それを調査する医師や僧侶、都会から来た少年があらわれ、
物語は徐々に紐解かれていきます。

序盤は面白さがわかりにくいのですが、中盤あたりから
明らかになる事実とともに物語も加速度的に面白さを増していき、
誰が殺され、誰が殺し、誰が生き残るかわからないストーリーに
目を離すことができなくなります。

序盤と終盤で勧善懲悪な世界を綺麗にひっくり返されるような
「恐怖」の描き方が素晴らしい作品でした。

世紀末オカルト学院

世紀末オカルト学院
評価/★★★★☆(66点)全13話監督/伊藤智彦声優/日笠陽子,水島大宙,茅原実里,高垣彩陽,花澤香菜ほか全話/各話キャプ画付き感想はこちら あらすじ時はまさに世紀末の1999年。長野市松代の皆神山頂にある私立ヴァルトシュタイン学院では、学...

こちらもホラーな作品。
当時テレビ東京にあった「アニメノチカラ」という枠で放送され、
ソラノヲト、閃光のナイトレイド、世紀末オカルト学院、
この3作品が放送され終わったのですが、
世紀末オカルト学院は3作品の中で別格でした。

1999年の世紀末にやってきた一人の男、
彼は「未来」からやってきています。
ノストラダムスの大予言が本当に実現してしまい、
宇宙人から侵攻された未来を何とかするためにやってきたのが彼です。

なにがノストラダムスの大予言を起こしたきっかけなのか、
それを探しながら1話1話描かれるストーリーがたまらず、
様々な伏線を張り巡らせ、回収されるラストにはあまりにも
急展開で笑ってしまうのですが、1度見たら忘れられない作品です。

生徒会役員共

生徒会役員共
評価/★★★☆☆(51点)

この作品も1度見たら忘れられない作品でしょう。
なにせOPから「モザイク」で何かが隠されています(笑)
この時代のアニメにありがちな生徒会を舞台にしつつ
展開される日常ギャグアニメなのですが、
作品全体が「下ネタ」で覆われてしまっています(笑)

その下ネタのレベルもすさまじく、
この時代はセクシーアニメも多かったからこそ、
下ネタなアニメもあったのですが、この作品は別の角度から攻めています。
生理、体位、大人のおもちゃetc…

感覚的に男子中学生が覚えたての性知識を披露するかの如く、
友達と冗談を言い合うかのような下ネタを言いまくってる作品です。
それを言っているのが「女性」キャラがいうからこそ
嫌味がなく、セクシーなはずなのにセクシーではない。
いやらしさのようなものが無い作品だったかもしれません

そんな不思議なアニメになっており、
シリーズが長く続いたのも納得な作品でした。

伝説の勇者の伝説

伝説の勇者の伝説

この作品はタイトルよりも
「でんでん現象」という言葉のほうがピンとくる人が多いかもしれません。
1話から時系列シャッフルをかまし、大量のキャラクターが出て、
多くの視聴者が離れ、数少ない視聴者だけが見続けた結果、
最終的に高評価のコメントやアンケート結果が残るというのがでんでん現象です。

この作品はそんな言葉の代名詞であり、
ファンタジーな世界での戦争や内紛、政治的な事情などを描いており、
面白さが出てくるのは確かに中盤なのですが、
2クールでも完結しているわけでもないため、
消化不良が残る作品でもあります。

場面転換の多さや、1話の時系列シャッフルなど
アニメとしてもあまり褒められたものではなく、
でんでん現象という言葉のみが有名になってしまった作品でした。

みつどもえ

みつどもえ

小学生の日常を描いたギャグアニメな本作品。
三つ子を中心とした日常なわけですが、
この作品も下品な下ネタが多く時代を感じさせます。

生徒会役員共と違い、下品さがかなり際立っている部分もあり、
検尿ネタは小学生らしくはあるのですが、ブラジャーなどの胸のネタは
小学生という設定的に今だとギリギリアウトな感じもあります。

中盤からはすれ違いネタ、アンジャッシュ的なネタが多く、
同じようなネタでマンネリを感じる部分も多い作品でした。

ホラーと下ネタの2010年夏アニメ

こうやって振り返ってみると時代を感じさせるクールと
「夏」という季節を感じるクールでした。
2010年だからこそ許させるセクシーな要素の数々は、
規制の厳しい今だといろいろと厳しく、特にみつどもえは厳しいところでしょう。

祝福のカンパネラやアマガミなどゲーム原作のアニメも元気で、
その一方で「ホラー」というアニメにおいて貴重なジャンルの作品が
妙に多いクールでもありました。

世紀末オカルト学院や屍鬼などいぶし銀な作品もある一方で、
学園黙示録など2期が望めないが知名度はある作品などもあり、
バランスの良いクールだったかもしれません。

15年前ということで、今、この記事を見てる人の中には
知らないアニメも多かったかもしれません。
配信サイトで多くの作品が配信されているので、
気になった作品があればぜひ、チェックしていただきたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。

出演:日笠陽子, 出演:水島大宙, 出演:高垣彩陽, 出演:茅原実里, 監督:伊藤智彦

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