「京都寺町三条のホームズ」レビュー

評価 ★☆☆☆☆(13点) 全12話

あらすじ 京都へ移り住んで半年になる女子高生の真城葵は、とある事情により亡き祖父の骨董品を鑑定してもらうべく、寺町三条商店街にポツリと佇む骨董品店『蔵』を訪れる引用- Wikipedia

せやかてホームズ!こいつ浅すぎるでぇぇ!

原作は小説な本作品。
もともとは投稿小説サイトで連載されていた作品のようだ。
監督は佐々木勅嘉、制作はアニメーションスタジオ・セブン

中途半端なイケメンホームズ


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

この作品はいわゆる女性向けの作品だ、当然イケメンが出る。
だがキャラクターデザインや作画の質のせいもあって
どうにもイケメンがイケメンに見えない。
個人の好みもあるだろうが顔のバランスがおかしいのか、
作画の質が悪いのか、どうにもかっこよさが感じられない。

いわゆるテンプレート的なイケメンキャラであり、キャラの個性も薄い。
唯一の個性としては「ホームズと呼ばれている」ということだろう(笑)
何人目の自称ホームズかわからないが、
この作品のホームズは「鑑定士見習い」だ。
贋作を見抜いたり、人を見抜いたりするのだが、正直浅い。

素人目でも「あ、こいつ大阪のやつだな」と思う大阪の人物を
「あなたは大阪の人ですね!」と堂々と言い張る(笑)
元となったホームズも人間観察のシーンがあるので、
それをこの作品にも取り入れたのは分かるが、あまりにも浅い。

京都が舞台ということで主人公は思い出したかのように京都弁を使うのだが、
私は京都の人間ではないものの、それでも不自然に感じてしまう京都弁で、
しかも普段は標準語だ。
「いけず」など京都弁といえばこれだよねというような安直さで使っており、
キャラ描写も浅ければセリフも浅い。

ホームズという愛称に関しても「家頭」という名字から着てるらしい。
家=ホームで頭=ズらしい(笑)その流れで行くなら
ホームヘッドじゃなければならないはずだがホームズらしい、浅い。

愛着のわかないヒロイン


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

このヒロインは元カレに会うための新幹線代欲しさに
家にある骨董品を売ろうとする。しかも祖父の形見だ。
そんな大切なものを一時の感情で金欲しさに売ろうとするような性格だ。
正直、こんなヒロインに感情移入することはできない。

もう少し説得力のある展開やヒロインが祖父の形見を売ろうとするのに
納得できる理由があれば飲み込めるが、
ヒロインを骨董品屋へ行かせ、ホームズと出会わせ、バイトとして
骨董品屋で働くまでの展開の内容としては強引かつ浅い。

ガバガバミステリー


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

序盤の段階で本作品におけるホームズの推理力に疑問があるが、
話が進めば進むほど推理力というよりはトリックや謎自体が
浅いことが分かってくる。

見てる側にほぼ「ノーヒント」で犯人がわかったり、自供したりと、
トントン拍子で謎がとけていく。
謎解きが謎解きになっておらず、推理が推理になっていない。
謎が出されてから解かれるまでも異常に早く、
見る側としてはついていけない。

結局、人が死ぬような事件は起こらないため事件や謎の規模が非常に小さく、
あとは古美術品の贋作なども出てくるものの、
古美術品の知識がないと分かりづらいものも多く、
説明こそされるが説明がされるだけで、そのものの凄さはまるで伝わらない。

ツッコミどころがあまりにも多く、突っ込みだしたらキリがない。
この作品にミステリーとしての面白さ求めるのは間違いだ。

え?馬鹿なの?


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

本当に、思わず「え?馬鹿なの?」と思ってしまう展開がある。
それは6話だ。かつてマジシャンが主人公の祖父に
持ってきた壺が贋作と言われ恥をかいたという事件があった。
そして、そのマジシャンの弟子が主人公に復讐しに来る。
ここまでの展開はまだ飲み込めなくはない。

だが、その後が問題だ。
復讐の浅い無理のあるトリックがバレたかと思えば
「お前の目利きが本物なのかポーカーで勝負をしろ!」と言い出す。
正直、わけがわからない。

目利きの技術を問うならば、物語の序盤から出ている贋作師に頼んで
贋作かどうかを見破らせればいい。
だが、なぜか「手品の種」を見破れるかどうかを試してくる。
しかも、あっさり見破られて逆上する(笑)

ストーリー展開にあまりにも無理がありすぎて、
もう少し自然なストーリー展開にできないのか?と思うほどに、
ストーリー展開が浅い。

笑えるラブコメ


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

この作品には恋愛要素もあるのだが、
元彼に会うために祖父の形見を売り払おうとしたヒロインと、
彼女を寝取られた経験を持つホームズという組み合わせだ。
互いに元恋人絡みのエピソードを絡めつつ、徐々に進展していく。

ただ、この元恋人絡みのエピソードは心底爆笑できる。
ヒロインの元恋人とその親友が堂々と、彼女の目の前で
「俺たち付き合ってます!いろいろゴメンね!」と宣言する。
上っ面だけの女性同士の友情を生々しく描いており、
そこにさらっと「主人公」が登場するシーンはなかなかに笑える。

主人公側の元彼女も大変ギャグセンスに飛んでおり、
過去には大学生になった瞬間に主人公からチャラ男に乗り換えたかと思えば、
浮気しまくりなチャラ男と別れ、違う男と結婚する。
そのたびに主人公に何かしらの相談をしに着ており、
もうなんの感情移入もできない元恋人だ(苦笑)

最終話では一気に関係性が進展し、坊主に寝取られそうになった所を
主人公が大胆な「上段蹴り」で守る所は、
この作品の最大の笑いどころだろう(笑)

総評:びっくりするほど浅い


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

全体的に見て浅い作品だ。
この作品を評するのに「浅い」という言葉を使わないほうが無理であり、
ストーリー、キャラクター、セリフ、ミステリー要素、設定、全て浅い。
もう少し練り込んでから世にだしてくれと感じるほどに
練り込み不足の内容は正直逆に笑えてきてしまう。

京都人が聴かなくても不自然に感じる京都弁、
ガバガバ過ぎてつっこみ所しかないミステリー要素、
中途半端なキャラデザと魅力のないキャラクター、
いきなりポーカー勝負を挑んでくるほどの意味不明なストーリー展開、
不安定な作画と微妙なキャラクターデザインと、
この作品を構成するすべての要素が浅い。

唯一楽しめるのは共に寝取られた過去を持つヒロインと主人公の
ラブコメ要素くらいであり、寝取られ傷ついた男女が
どういうふうに恋愛要素が進んでいくかという部分以外の
楽しみどころがない。

ライバルキャラである贋作師「坊主」の素晴らしい負けっぷりの数々や、
元恋人たちのクズ加減など笑い所などはたっぷりあるものの、
そういった「ギャグアニメ」目線でない限りは楽しめない作品だった。

個人的な感想:ホームズ名乗るなら…


引用元:引用元:望月麻衣・秋月壱葉/DEF STUDIOS ©「京都寺町三条のホームズ」製作委員会

もう少しミステリー部分で楽しめるかと期待していたのだが、
本当に期待はずれな作品だった。
ただ途中から作画の不安程度が増したおかげで
逆にギャグアニメっぽさが強まり見終わることができたが、
正直色々とギリギリだった。

ミステリー要素、せめてホームズ要素さえなければ
もう少し受け入れられたかもしれないが、
にわか京都弁ホームズを最後まで好きになることはなかった(苦笑)

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