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ホラーからダークヒーローへ、素晴らしすぎるストーリー構成「影鰐-KAGEWANI-」レビュー

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      2016/09/06

評価★★★★☆(62点)全26話
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あらすじ 代日本に突如として姿を現し、人々を襲う謎の生物・奇獣。その存在を、生物学者・番場宗介はかつて自身の両親を殺害した奇獣の手掛かりを得るため、猿楽製薬のエージェント・木村雅貴は会社の利益のため、それぞれ追い続けていた引用 – Wikipedia


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ホラーからダークヒーローへ、素晴らしすぎるストーリー構成。

本作品はTVアニメオリジナル作品。
監督は高嶋友也、制作はTomovies。
分割2クール形式で放映された。

見だして感じのは非常にクセのある作画だろう。
紙芝居をアニメ化したような感じといえばわかりやすいのか、
絵に書いて切り取ったキャラクターを背景の中で手で動かしているような、
不思議な作画は独特の雰囲気を醸しだしており、
その独特の雰囲気がこの作品にまさにという感じで合っている。

1話あたり7分の短い尺の中で、この作品は「ホラー」だ。
未知の生物である「UMA」を毎話描きつつ、
UMAに関わり犠牲になる人物のストーリーを描いている。

恐怖感を煽る暗い画面と動かない紙芝居チックなアニメーションだからこそ、
余計に「UMA」の怖さが増しており、
1話が7分と短い尺にもかかわらず、
きっちりと起承転結のあるストーリーの中で
「ゾクッ」っとするホラーになっている。

その「UMA」を追っている学者がこの作品の主人公だ。
UMAに襲われたものの記録や、UMAと接触したものと会話をし、
UMAの軌跡をたどっていく、序盤は主人公の影が非常に薄い。
短いエピソードを積み重ねる中で徐々に、
主人公が追い求める「影鰐」へとストーリーが進んでいく。

なぜ主人公はUMAを追い求めているのか?
主人公が追っているUMAはどういった存在なのか?
主人公の存在は何なのか?

1クール目と2クール目、同じUMAを扱っている話ではあるが
主人公の「変化」のおかげで印象が違う。
同じような話の流れで2クールやってしまったら流石に飽きただろう、
だが、1クール目の終盤で主人公を「変化」させることで、
襲われた人物の記録を見たり、追い払うことしかできなかった主人公が
「UMA」に対し有効手段を得る。

1クール目最終話の彼の姿を見て思わず「にやけて」しまうはずだ。
ある種「ダークヒーロー」的な、
マーベル・コミックのヒーロー誕生を見ているような、
ホラーからダークヒーローストーリーへと
変貌するストーリー構成は驚嘆してしまう。

全体的に見て非常に面白い作品だ。
クセのある作画を1話8分という尺の中で見事に活かしており、
動かない作画を素晴らしい演出で飾ることで、
恐怖感を煽り、動きのあるシーンの迫力も増している。
1話完結のストーリーを積み重ねながら徐々に主人公を主人公として昇華させ、
1クール目と2クール目でストーリーの印象が変わる。

騙されたと思って1クールの最終話まで見てほしい。
1話8分1クール目だけなら全12話、1時間半くらいで見終わる尺だ。
あの1クール目の最終話を見た方ならば、
必ず2クール目も見続けてしまう。
ストーリー構成の素晴らしさと面白さをしっかり実感できるはずだ。

残念な部分を言えば2クール目は1話完結よりも連続した話が多く、
2クール目から追加された女性キャラが強すぎるせいで、
せっかく「変化」した主人公の活躍シーンが削られ気味になっており、
もう少しじっくりと2クール目を見たかったなと感じる部分はある。
1期が好きだった人は2期はいまいちと感じてしまうかもしれない。

気になる点はあるものの全体とを押してのストーリーの完成度は高く、
クセのある作画が強く印象の残る作品に仕立て上げてくれた。
個人的にはタイトルと作画の雰囲気からあんまり期待していなかったのだが、
予想以上に面白かった作品だ。

ホラーテイストがきらいじゃない方、
ダークヒーロー的ストーリーが好きな方にはおすすめの作品だ。

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