ゼロの使い魔~双月の騎士~

ゼロの使い魔~双月の騎士~感想

評価/★★☆☆☆(38点)

ゼロの使い魔~双月の騎士~感想

制作/J.C.STAFF
監督/紅優
声優/釘宮理恵,日野聡,堀江由衣,川澄綾子ほか
全12話


あらすじ

平凡な高校生・平賀才人はある日突然、異世界ハルケギニアに召喚されてしまう。彼をこの世界に召喚したのは、トリステイン魔法学院の生徒でありながら魔法の才能がまるで無い「ゼロのルイズ」こと、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラ・ヴァリエールだった。
失敗とはいえ、召喚の儀式によって呼び出された才人は、「使い魔」としてルイズと契約のキスを交わす。すると、才人の左手には使い魔の証である契約のルーンが浮かび上がった。こうして、ルイズと「犬」扱いされる才人との奇妙な同居生活と冒険が始まった。

ルイズルイズルイズ?

ゼロの使い魔第2期、1期から約1年後の放送です。
基本的なストーリーは相変わらず、前期からの続きとなっている。
ただ今期は全体的に「セクシー」&「萌え」要素が増えており、
前期に比べると圧倒的に胸の描写や肌の質感に力を入れており、
そういった要素が好きな方にもおすすめできる作品になっている。
序盤は前期からの続き、前期を見ていないと訳がわからないので
ある意味、初見さんお断りな感は否めないが
序盤は前期の伏線や設定などをうまく使いお色気要素をふんだんに入れながら
デレ要素の増えたルイズを楽しめる構成になっている。
中盤からはルイズとサイトを置いておきぼりのストーリーが展開する。
新キャラである女騎士の過去と学校の先生の因縁的な話なのだが・・・
ぶっちゃけて言えば別にいらないんじゃないのか?と思ってしまう。
これがOVAなどで語られるサブストーリーならば納得するんですが、
1クールという短い尺のストーリー構成で主人公達と絡みが少ないサブキャラクターの話を
わざわざ2~3話もかけて描き、1期でも出てきたサブキャラクターの出番を減らし
肝心の主人公達との関わり合いも少ない。
ほとんど女騎士と先生の話になってしまっている点は全12話の尺で描くべき内容ではない。
逆に描くべきシーンをなぜカットするのか?
私は原作を読んでいないのでわからないのですが、
明らかにカットしているとわかるほどストーリーが飛ぶ。
シリアスな話をしたかと思えば、その余韻もなく次の話ではコメディストーリーになり
シリアスな話の後どうなったかがわかりにくく、カットされるストーリー展開は納得がいかない。
明らかに構成&脚本家の能力不足が目立ちます。
大体から序盤から「戦争中です!」という感じなのに、
ルイズとサイトはのんきに実家に帰ったり、地下の図書室で本を漁っていたりと
「戦争中」という緊迫感が10話くらいまでは一切無く、
敵国と自国の戦いが作中のキャラクターの台詞でしか表現されていないため
イマイチ実感がしにくい。
1回くらい兵士たちが戦いあう戦争のシーンを回想で入れてもよかったんじゃないだろうか?
ただ全体的にキャラクターの性格が極端だ。
ルイズは「貴族だぁ!」というプライドが先立ち、新キャラは「仇ぃ!!!」と
キャラクターの心情が大きすぎるうえ、それに見合うほどの地盤が出来ていない状況で
大きな感情のぶつけ合い劇場を魅せられても、こっちは拍子抜けだ。
例えるならストーリーが自然な川の流れではなく、
常に激流の中でキャラクター達がイカダで浮かんでいるような状況だ。
ただ、この作品の中で「アンリエッタ」と「シエスタ」は割とまともな心情変化を見せる。
アンリエッタは序盤の死んだはずの恋人が目の前に現れ、
結果として目の前で恋人を失い仇であるアルビオンに若干の恨みや
サイトへの徐々に変化する心情の変化などまだ納得が行くものだ。
新キャラのせいでシエスタは出番は少ないものの、大胆にサイトに対する誘惑や
ルイズへの恋敵としての台詞などはなかなか魅せるものがあった。
だが、やはり終盤でストーリー構成と脚本の弱さが目立つ。
戦争が激化し、7万の軍勢が迫ってくるという緊迫感は戦争という状況をよく描けていた
サイトとルイズの二人だけの結婚式も悪くはない。
更にはサイトが7万の軍勢を目の前にするシーンはこの作品の中で一番力が入っていた。
しかし、結局は焦り過ぎなストーリー構成のせいで
丁寧に描くべきシーンを丁寧に描かず、しんみりと時間をかけて味わいたいストーリーの流れも
早過ぎるストーリー展開のせいで感動が台無しになり、
最後のサイトが復活する展開も「あ~はいはい、お決まりの主人公補正ね」
という印象にしかならない。
もし私が制作ならサイトとわかれて再開するまでに1話はまたぐ。
別れるシーンから10分の尺で再開のシーンって・・・w
悲しむ暇も感動する暇もない。
丁寧に描けばもっとよくなる、丁寧にストーリーを見せればもっとキャラに感情移入できる、
それなのに制作側の能力の無さでせっかくのいいシーンを台無しにしている。
恐らく本来の魅力の半分も表現しきれていないんじゃないだろうか???
全体的に予想通りの展開が多すぎるのもマイナス評価につながった。
確かに本作品はもともと、ありきたりなファンタジーストーリーに
ルイズというツンデレで味付けした作品ではあるが、
最初から分かりまくっていた仇の正体や、サイトが復活する展開など
「え?どうなるの?!どうなるの!?」というストーリーの続きが気になるような展開がない。
あくまでキャラクターを楽しむだけの萌え作品になってしまっているのは残念でならない。
見せ用によっては二人のだけの結婚式もいい感じになるのに
見せ用によってはラストの7万の軍勢とサイトの戦いも熱くなりそうなのに、
見れば見るほどもどかしさがたまっていってしまいます(苦笑)
ただ、1期でキャラクターに対して強い愛着を持っている人は楽しめる内容にはなっているので
それだけが救いと言えるかもしれません。
これはある意味、ベタなストーリー展開が功を奏してますが・・・・何とも言えませんね。
ただやっぱり、アンリエッタ大好きな私でした(笑)