ガン×ソード


ガン×ソード

評価/★★★★☆(78点)


ガン×ソード感想

制作/AIC A.S.T.A.
監督/谷口悟朗
声優/星野貴紀,井上喜久子,桑島法子, 野田順子ほか
全26話


あらすじ

宇宙の吹き溜まりの惑星、「エンドレス・イリュージョン」は、荒野に夢が、
街に暴力が溢れる星である。
この惑星にいる流浪の男・ヴァンと、少女・ウェンディは、
カギ爪の男を追って旅に出る。1人は「絶望」を、1人は「希望」を見つめながら。




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タキシードとエビフライと鉤爪

原作は漫画?な本作品。
スクライドなどでおなじみの谷口悟朗さんが監督をしており、
放送当時は水着サービス回できわどい部分を「ロバ」で修正していたりと
色々と話題になりました。
基本的なストーリーは、恋人を殺された男が旅をしながら、
犯人であるカギ爪の男を追いつつ、旅先で出会ったウエンディやカルメンなどと
一緒に旅をしつつ、珍道中と復讐劇を描いている。
序盤は復讐劇の匂いはあまり感じさせず、どちらかといえば珍道中だ。
味覚がおかしく、人の名前を覚えないヴァンは気だるい感じの雰囲気を持ちつつ、
周囲を惹きつける、不思議な主人公の魅力を醸し出している。
寡黙かと思ったら突然叫んだり、「愛してる!お前に夢中だ!」などと叫んだりと、
やかましいキャラでもある(苦笑)
中盤までは負け知らずなのも、ある意味、突き進んだキャラだろう。
それを支えるサブキャラは桑島法子、井上喜久子など実力派声優が演じ
印象は薄いキャラではあるが、主人公が濃いだけにあまり濃すぎずバランスが取れていた。
ヒロインであるウェンディは髪型のせいで、
制作スタッフからは「エビフライ」、視聴者からは「コロネ」などと呼ばれてるらしいw
また、珍道中を描きつつ戦闘シーンもきっちり描いている。
監督の谷口悟朗のこだわりかもしれないが、ロボットである鎧や武器などの
デザインが「スタイリッシュ」かつ独特のラインをもっており、
ロボット物としても楽しめる作品になっているのは好印象だ。
更に主要な敵キャラはどこかおかしい(苦笑)
狂っている、ネジが外れている、そんな奴らばかりで憎みきれない。
ラスボス?であるカギ爪の男も、普段は温厚なくせに平気で人を殺す。
ある意味、濃すぎる敵陣営と言えるだろう。
しかしながら、その濃ゆさに比べて描写が少ない。
なぜ、カギ爪の男のもとに、あのような強い奴らが集まっているのかが説明不足ぎみ、
確かにカギ爪の男の思想は宗教じみており、ネジが外れた奴らには狂信してしまう
魅力があったのかもしれないが、キッカケや描写が薄く、もっと深みが欲しかった。
かといって4クールもやれば、せっかくテンポのいいストーリー構成になっているのに
無駄な描写が増えてしまう可能性を考えると、なんとも言えない感じだ
中盤からは復讐劇が本筋になっていく。
カギ爪の男の計画も本格的になっていき、戦闘も激しくなる。
それぞれの信念を曲げず、貫き戦っていくキャラたちは力強さを感じ、
一本道なストーリー展開を個性で味付けしていく。
しかしながら、カギ爪の男の計画が大雑把すぎてついていけず
それに狂信しているキャラにも共感しにくかった。
王道で一本通ったストーリー展開ではあるが、もう一捻り欲しかったところだ
急に宇宙に行ったり、人類にカギ爪の男の意識を・・・と言われても、
前半と後半のギャップがありすぎて、付いて行きづらい部分があった。
ただ、全体的に良く出来ている。
個性的で癖のあるキャラクター陣がストーリーを引っ張ってはいるが、
細かい点や粗探しをしてしまうと
設定の甘さや練りこみの物足りなさが目立ってしまう点はあった
その部分を気にしなければ。キャラクターたちの新年に導かれるように
世界観とキャラにはまれる作品だ。
しかし、一度見るならぜひおすすめだ。
主人公のヴァンは他のアニメにはない魅力があり、
スタイリッシュなロボットデザインは一見の価値がある。
ただ、このアニメ、声優が豪華すぎやしないか?(苦笑)
メインからサブキャラにいたるまで、凄い声優陣だ。
桑島法子、井上喜久子、櫻井孝宏、保志総一朗、松本保典、豊口めぐみ、斎藤千和etc…
と、すごすぎる。
2006年当時ならば人気絶頂の方も多く、声優好きにはたまらないだろう。
個人的には前半は非常に楽しめたのだが、カギ爪の男の計画についていきずらかった。
キャラクターは魅力的なので飽きずに見れはしたが、
名作まであと一歩、という感じと言える作品かもしれない。

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