マクロスF

マクロスF感想

評価/★★☆☆☆(24点)


マクロスF感想

制作/サテライト
監督/菊地康仁
声優/中村悠一.遠藤綾,中島愛,小西克幸ほか
全25話


あらすじ

西暦2009年、巨人種族ゼントラーディとの間に勃発した第一次星間大戦において
絶滅の危機に瀕した地球人類は、種の保存のため大規模な移民船団を作り、
銀河系各方面へと旅立っていった。50年後の西暦2059年、銀河系中心宙域を旅する
マクロス・フロンティア船団において、マクロス・ギャラクシー船団の
人気歌手シェリル・ノームのライブが行われた当日、巨大な昆虫型宇宙生物バジュラの
群れが襲来し、人類対地球外生命体の新たな戦いが始まる。




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私の歌を聞けぇ!

人気のマクロスシリーズの生誕25周年記念作品。
記念作品と言うこともあってか、過去作品にでたセリフなども出てきて
過去作品が好きだった人も楽しめ、新たなファンも獲得したと言っても過言ではない作品。
しかし、本作品でもっとも重要なのはマクロスシリーズにはなくてはならない
板野氏が参加していないとうこと。
板野氏を知らない人もいるかもしれませんので、一応・・・

こういう多弾道ミサイルによる攻撃シーン、広角レンズを用いた技法などを作り
通称板野サーカスと呼ばれたものです、
25年記念作品なのに彼が参加していないは少し悲しいことです。
ただ、戦闘シーンは3DCGで制作されているものよく動き
7話、14話、25話は見惚れるほどの激しい戦闘シーンです、
板野サーカスばりのミサイルの動きとミサイル数は圧巻されるものがあり、
マクロスの多段変形システムをもちいた戦闘機とロボットの変化を利用した
戦闘方法を実感することができ、そして同時に流れるシェリルorランカの歌。
マクロスの基本とも言える戦闘のシーンだがよく描写されている。
マクロスという作品を世に伝えたい力強さを感じました。
しかしながら上記の7話、14話、25話以外の戦闘シーンは正直微妙だ。
たしかに激しさはあるのだが戦闘アクションとして単調すぎて面白みにかける。
戦闘はほとんど宇宙のみで、地上での戦闘をもう少し見たかったところだ
序盤まず気づくヒロインの一人であるランカの声優さんの演技力不足
圧倒的なまでに経験不足な彼女は序盤は正直きつい。
特に序盤は経験不足な声の出し方と演じ方をしており、
周りの声優さんの実力とのギャップを強く感じてしまう。
たしかに歌はそこそこ雰囲気がありうまいのだが、経験のある声優を使うべきだった
序盤の演技は本当にイライラする(苦笑)
もう一人のヒロインであるシェリルのほうは歌の部分だけは歌手を使い
普段の声優を遠藤綾といううまい組み合わせを使っており、
シェリルの「歌姫」のキャラクターの印象を強く残してくれた
特に彼女のライブシーンはとても印象深く、
ランカよりも力強いヒロインとしてのキャラ性を持っている
彼女の時折見せる大胆な行動は魅力の1つとして際立っていた
逆に主人公のアルトだが、こいつのせいで色々と・・・
ヒロイン二人との三角関係はマクロスならではの基本ストーリーなのだが、
こいつの態度が各話ごとに二転三転する。
「あれ?1話前まではシェリルシェリルだったのに、今回はランカ一直線なの?」
というくらい発言と行動がふわっふわっしてます。
ブレまくりの主人公に確固たる魅力を感じることはできない。
更にはこの三角関係にいたっては最終話に衝撃の結末を迎える。
主人公は二人に対して物凄いことを堂々と言います
「お前たち二人が俺の翼だ!」
このセリフの意図する所は、ランカだけでもシェリルだけでも片翼になって飛べない
二人居ないと俺は飛べないんだ!ということです、これは壮大な二股発言です。
最終話の作画と歌の盛り上がりに比べて三角関係の結末は
ストーリーの方はものすごい展開をしております。
SF的ストーリーに関しては微妙だ。
未知の生物であるヴァジュラが襲ってくる、そのヴァジュラを倒すのが
主人公たちの組織と軍なのだが、闘いつつ小さい頃の記憶のないランカの秘密などを
追いながら伏線を絡めつつ、物語は進む。
序盤はアルトがSMSに入るまで、ランカが歌手になるまでを描き
そこにトップスターであるシェリルが絡んでくるような感じだ。
序盤のストーリーに限って言えば、すっきりしたものがあり7話ぐらいまでは
それなりに見れるものがある。
だが残念なことにこの7話を境に極端なまでに作画が崩れる
もう一時停止は絶対にしてはいけないほどキャラクターの表情が危うく、
誰貴方?というようなシーンが増えだす。
序盤は戦闘以外の作画もそこそこ見れたのだが、7話を境に力が尽きたのか
どんどんと手抜きが増えてくるのが残念だ。
せっかくの生誕25周年記念作品なのに作画崩壊なんてあっていいんでしょうか?(苦笑)
中盤以降はランカの歌に敵であるヴァジュラが反応することが分かり、
更にはシェリルがV型感染という病気が発病し歌うことをやめようとする。
そんな彼女とは対象にトップスターへと上り詰めるランカ。
それぞれのキャラクターが交差するストーリー展開になり、
ヴァジュラだけでなく人類の間でも陰謀が確殺しテロまで起こる
ここからの展開はダレる部分が非常に多い。
更にはキャラの一人が死亡する展開が後半ある。
彼に関しては「本当に死ぬことが必要だったのか?」が謎だ。
彼が死ぬことによってランカの記憶がもどるわけでもない、
確かに人物たちに「決意」を与えたのかもしれないが・・・
実は生きていました展開がなかったことが残念でならない。
終盤、ストーリー的に最悪になる。
ランカは物凄いワガママを貫き通し人類を何人も殺し
身近だった彼もヴァジュラに殺されたのに、ヴァジュラの子供を母星に返そうとする
更には敵に捕まって操られ、ヴァジュラを操り人類を襲う(苦笑)
ランカの行動に感情移入することができない。
単純に敵にさらわれたならいいのだが、自らヴァジュラの母星に行ってますからね・・・。
更にはシェリルが燃え尽きたのをビンタするランカ、
もう・・・ワガママ貫き通して色々大変なことになったのにビンタって(笑)
中盤から重要な要素だったシェリルの病気もランカの超パワーで一瞬に治ってしまい
なんだよそれ!と突っ込みたくなる。
最終話は歌とノリで消化不良な部分を貫き通して終わってしまった感が強い。
だが作画は少しだけ序盤のレベルを取り戻したことが唯一の救いと言えるかもしれない
全体的にマクロスFは
「私の歌を聞けぇー!」
に全てがあると思います。この音楽のノリで最後までつき進んでみてくれ。
そんな感じのアニメにも思えます。
ただ、マクロスシリーズを見ていないとわかりにくいところもあり
説明不足や伏線の分かりづさがあり、中だるみも感じてしまいました。
決定的に脚本の弱さを感じてしまう作品だ。
個人的には主要のヒロイン二人より、クラン・クランが可愛かった。
彼女はゼントラーディと呼ばれる巨人なのですが、マイクローン化すると
遺伝子異常により肉体が幼児化し、性格や思考、声まで幼児化します。
見た目は子供、頭脳は大人状態に近いものがあります。
クランの行動や言動は非常に可愛らしく、メインヒロインの3倍は魅力的だ。
しかし、序盤から恋をしていた幼馴染が中盤で死んでしまい、
終盤では彼の機体に乗って戦線に復帰したシーンは個人的にはNO1をつけたいくらい
萌えと燃えが融合したポイントです。
ちなみに映画版の方も見た後に再レビューのため本作品を見なおしたのだが、
圧倒的に映画版のほうが見やすい上、ストーリー展開に納得ができる。
そう考えると映画版も微妙とはいえ、作り直した回はあったのかもしれない。
戦闘CGも劇場版を見た後だとかなりしょぼい・・・(苦笑)
劇場版とは予算が違うのは分かるのだが、あの後に見てしまうと余計に感じてしまう
あのクォリティがTV版にもあったらもう少し違った評価もできたかもしれない。
全体的に残念な作品だ。
今からマクロスFを見る!という人はTV版より映画版のほうが個人的にはおすすめだ。
ナナセなど排除されてしまってるキャラもいるが、見やすさという点では
映画版のほうが圧倒的であり、ストーリー的にも最後はアレだが、すっきりはしている。
見比べてみるのもありかもしれないが、その場合はTV版を先に見よう
CGが・・・・w