機動戦士ガンダム 第08MS小隊

機動戦士ガンダム 第08MS小隊感想

評価/★★★☆☆(50点)

機動戦士ガンダム 第08MS小隊感想

制作/サンライズ
監督/神田武,飯田馬之介
声優/檜山修之,井上喜久子,結城比呂ほか

あらすじ

地球連邦軍パイロットシロー・アマダ少尉は東南アジア戦線に配属されることになったが、そこへ向かう途中に敵と遭遇し交戦、ジオン軍パイロット共々遭難してしまい、そのジオン軍パイロット アイナ・サハリンと生還のため協力することで彼女との間に交流が生まれる。

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アイナァァァァァァァァァァァァァア!

本作品は『機動戦士ガンダム』とほぼ同時期を舞台としたOVA作品
戦場の生々しさやリアリティを追求した描写が特徴的と言われた
また6話までは神田武幸氏が監督をしていたが体調不良、そして急逝されたため
7話以降は飯田馬之介氏が監督をしている

基本的なストーリーは地球連邦軍のパイロットであるシロー・アマダ少尉が
隊長を務める第08MS小隊を中心としたストーリー
彼は戦場で出会ったジオンの女性兵士に思いを寄せつつ
戦場で兵士として成長していく・・・という感じだ

始まって早々、主人公はあのボールで出撃する(笑)
意表をつかれ、主人公の熱血っぶりが目立つ序盤は声優さんの演技もあり
世界観に引きこまれやすい。
地球へと降下した後は、主人公が部隊長として
ややクセのある隊員と共に作戦を遂行していく

このシロー・アマダという主人公は決して強くはない。
使っている機体が陸戦型ガンダムであるが
敵との戦闘でしょっちゅう破損はしているし、強いといえるほど優位な戦闘はない。
戦闘シーンでは派手な動きも少なく、黙々と戦闘をし
仲間との協力のもと勝利しているという感じだ

その分、戦闘シーンではMSの重みや機械の動作の表現、
破損するMSの描写などはリアルで魅力的に描かれており
地味な戦闘ではあるものの迫力が十二分に出ており
戦場の「リアリティを追求した描写」というフレーズがマッチしている

戦闘シーンに関しては本作品は不満はない。
小ネタとしてビームサーベルで温泉を作るなど面白い要素もあり
よくできてはいるが、地味な戦闘であることには変わりない。

ストーリー的には序盤、主人公とヒロインが地球連邦軍とジオン軍という
対立する者同士として出会い、二人で危機を脱してから
二人は小さくひかれ合って行くという序盤だ。
だが、序盤は非常に地味だ。

地味に作戦遂行、地味に作戦遂行、地味に作戦遂行。
この繰り返しだ(苦笑)
その中で主人公の成長や部隊との仲を深めるというストーリー展開もあるが
非常に淡々と描かれているストーリーは丁寧とも言えるのだが
一瞬でも冷めてしまうと視聴する意欲が薄れてしまう

中盤以降は主人公が惚れてしまったヒロインのせいで
戦争の意味や敵を殺すことに疑問を感じる。
ただ、序盤から彼はジオンを倒すことに燃えており
序盤の彼の部隊長らしいまっすぐな行動からは、戦争に疑問を感じるという展開が
若干違和感を覚える。
恐らくこの部分は監督交代という要因が大きいだろう

後半からのラブラブな主人公とヒロイン、それを引き裂く戦争という現実
主人公はそんな屈強の中でも「愛」を貫こうとする。
そしてその結果の二人、主人公のあの最後のシルエットは
「ガツン!」とくるものがあった。

全体的に見て完成度は地味に高い。
だが、その地味さえ云えに惹かれるものが薄いと感じる人も多いだろう
主人公とヒロイン、そして脇役というきっちりとしたキャラの立ち位置で
淡々と戦争という玄室を描いたストーリーとそこにある愛という展開は
真っ直ぐすぎる主人公を絵に描いたような内容と
戦争という悲しさを表した主人公の姿は地味だが訴えかけるものがあった

恐らく、ガンダムという作品の固執した方でなければ
あまり「嫌い」と感じることはないだろう
主人公やヒロインに感情移入できればがっつりと楽しむことができるが
どこかで冷めてしまうと、終わった後に「普通」という感想が残ってしまうような作品だ

個人的には特別編のラストリゾートがあったからこそ救われた。
あの最後の再会のシーンがなければ「見終わった」という感覚が薄く
ラストリゾートまで見て、初めてこの第08MS小隊のストーリーを
味わい尽くすことが出来た。
ただ、個人的にはTVアニメではキキが終盤ハブられてしまったのが残念だ・・・
小説版では強○でされて死ぬというネタバレまで受けて若干今ショックですorz