さんかれあ


評価/★☆☆☆☆(12点)



制作/スタジオディーン
監督/畠山守
声優/木村良平,内田真礼,矢作紗友里ほか


あらすじ
K県足倉郡紫陽町に住んでいるゾンビっ娘大好き高校生・降谷千紘は、夜ごと怪しげな古文書を片手に、事故死した飼い猫・ばーぶの蘇生を試みていた。



スポンサーリンク

腐りかけ女子

原作は別冊少年マガジンで連載中の漫画作品
作者は「ケンコー全裸系水泳部 ウミショー」などで有名な
はっとりみつるさんだ。

主人子はゾンビ女子大好き人間、そんな彼の愛猫が交通事故で死んでしまう
彼は怪しげな古文書を元に愛猫を蘇生させようと蘇生薬を廃墟で作っていた
そんな中、その廃墟に名門女子高のお嬢様「散華礼弥」が
古井戸に向かって愚痴を叫んでいた所目撃してしまう所から
ストーリーは始まる。

序盤のストーリーは非常に丁寧だ、いや丁寧すぎるくらいだろう。
ヒロインが「ゾンビ娘」であることが本作品の特徴なのだが、
この「ゾンビ娘」になるまでのストーリーに3話使う。
確かに必要な描写だったろう、ヒロインの父親による抑圧されたヒロインの状況、
そして、ヒロインの父親が原因でヒロインは死亡しゾンビとなる
いわゆる最近のアニメにありがちな「3話での劇的展開」なのだが、
この作品でその効果が効いているとは言いがたい

本作品を見る前に普通は「ヒロインはゾンビ」という情報が頭に入っている
この情報を知らずに見る人は少ないだろう
見る側にとっては「いつゾンビになるのだろう」という期待感を抱えたまま見だして
3話まで引っ張られると「ようやくか」と若干疲れにも似た感情が生まれる
丁寧な脚本=面白い脚本とは言いがたい

その後も淡々と描いてしまっている、
ヒロインがゾンビになってから、ゾンビの生体を描き
更にはヒロインが主人公家に同棲してしまっているという状況による
幼馴染の心理の変化など、あくまでも「淡々」

しかも幼馴染の話に限って言えば、
もう少しゾンビなヒロインを掘り下げないといけないはずなのに
まるまる1話使って幼馴染との過去や心理状況を描くが、
「え・・・今そっち話やってる場合?」と感じてしまう話だった
もう少し掘り下げた後にやるべきだっただろう

この作品はそもそも「ストーリー構成」が意味不明だ。
私は色々なアニメを見てきたが、ストーリー構成がここまでダメな作品は
初めてかもしれない。
前述した幼馴染の話、更には主人公がヒロインの目の前で拐われた!という
状況で8話が終わってるのに、9話ではなぜか主人公の妹の話、
私は一瞬「あれ?なんか話数間違えた?」と思ったくらいだ。

このストーリー構成のせいで素直にこの作品の面白さを味あわせない、
わざと不評を買うようなストーリー構成にしているのは意味不明だ
本来9話だったはずの10話が何らかの状況で修正しなければならない、
何らかの理由で遅れてしまった、だから本来10話の話を9話にした
そういった理由がなければ理解不能なストーリー構成は苛立ちすら感じた

基本的に本作品は本筋の話が進むのが遅すぎる。
序盤のゾンビになるまでの展開、途中に挟む幼馴染と妹の話、
更に本筋の話になったかと思えば「ヒロインの父親と母親の過去」と
見ている側に素直にストーリーを楽しませない
ストーリー構成のせいで本作品は台無しになったといえるだろう

特に伏線の1つであった「主人公が死ななかった」原因が
だいぶ前の話ですっかり忘れてしまっている。
wikipediaによれば死ななかったのは一時的にゾンビの毒を体に入れたからであり
一時的にしてはだいぶ時間が立っているような感覚になっており
違和感しか感じなかった。

全体的に見て原作の魅力を殺した作品だろう
謎のストーリー構成で素直に視聴者に本作品を楽しませずに
間延びしテンポの悪いストーリー展開は歯がゆさを感じてしまい
せっかく「ゾンビ娘」を満喫したいのに素直に満喫できない
キャラクターに感情移入しようとすると腰を折られてしまう感じだ

ストーリーも「原作読んでね!」と言わんばかりの終わり方で
2期がなければ中途半端な印象を拭えない。
ラスボスであったはずの父親のトラブルも一応解決してしまったし
今後の展開としては「ゾンビになった彼女の今後」なのだろうが
今の段階ではどう転ぶこともできるし、どう結末をつけるか気になる所ではある

だからこそ2期を期待!と言いたい所ではあるのだが、
この作品のストーリー構成を考えた人を2期で降板させない限り
私は見る気すら起こらないだろう。
ここまでストーリー構成にいらだちを感じたのは初めてだ

予想通り売上は悪く2期の可能性は非常に薄いが、
もし2期がなくても原作が完結したら読んでみたいと思います