ドットハック セカイの向こうに


評価/★★★★☆(62点)



制作/サイバーコネクトツー
監督/松山洋
声優/桜庭ななみ,田中圭,松坂桃李ほか


あらすじ
西暦2024年、世界は当たり前のようにネットワークでつながり、子供たちは生まれた時からその環境の中で生活している。地方都市に住む14歳の少女・有城そら(声:桜庭ななみ)は、明るい性格で活発だが、頑固者で…



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これぞThwWorld


本作品は人気シリーズ『.hack』シリーズの作品で
『.hack』シリーズとしては第十弾の作品。
これまで何度かアニメ化、ゲームも出ているが
特に前作を見たりやっていなくても問題はないだろう

基本的なストーリーはアクションもの。
少し未来の世界で流行っているオンラインゲーム、
主人公の少女はそんなオンラインゲーム「.hack」に一切興味はなかったが
周りの流れからプレイすることになる。
徐々に「.hack」の世界で楽しめるようになっていくが、
クラスメイトの1人がゲームプレイ中に意識不明になる・・・という感じだろうか?

やや序盤は退屈といえるだろう
最初に見て感じる「ややのっぺりとした3DCG」は凄いとはあまり感じない
少し前の「ゲーム内の映像」という印象だ

それを助長するように序盤のストーリー展開はゆっくりすぎる。
主人公である少女は「Theworld」をプレイしておらず、
周りが「Theworld」をやっている中で、意固地にプレイしいないことを貫いている
だが、徐々に・・・いや周りの流れ的にやってしまうことになる。
この序盤の展開は丁寧ではあるのだが、淡々としすぎており
あまりいい印象を受けなかった

しかしながら2024年の「近未来」という舞台はよくできている、
スマートフォンを使い電子マネーで自動販売機でコーラを買うシーンや、
一般化しているフェイスマウントディスプレイ、
そして3DCGで描かれる「TheWorld」の世界

前述したように主人公の日常シーンの3DCGはのっぺりぎみだが、
「Theworld」の世界は本当にこういうゲームがあるかもしれないといような
妙な現実感のある描写がされており、
まるで自分が「面白いRPGをはじめる前」のような期待感を煽られる

今までの.hackで描かれたTheworldの世界観よりも、かなりリアルなのだ
例えば会話の欄やアイコンやアイテム名、エモーションなどが
キャラクターの頭の上に表示されていたり、ダメージ数が表示されたり
色々なキャラクターが交流する様子が描かれている。
実際のオンラインゲームの感じが今までの「.hack」に比べて
格段に繊細に描写されている。

中盤以降はゲームをしたことがない主人公が「TheWorld」をはじめる
この「Theworld」を初めて、慣れないながらもゲームをしていく姿は
非常に面白く、BGMと同時に流れるゲームをする様子は
パーティ戦、ボス戦など3DCGで迫力いっぱい描写される。
「MMO」という設定をよく生かしたシーンの連続だ
3DCGだからこそリアルなMMOが描かれている、3DCGの意味があるシーンだ

そしてストーリーは「お約束」になる。
.hackシリーズのアニメやゲームをやったことがある方なら承知のはずだろうが
この.hackシリーズは「ゲームをやっている人が意識不明になる」という
設定を使いまわしている。このパターン意外のストーリー展開がないのが残念だ。
こんなに何回も意識不明になるゲームなのに運営停止しないのが不思議なのだが(笑)

だが、この作品はお約束展開はあるもののこの作品では珍しい「恋愛要素」がある。
主人公が少女ということもあるのだろうが、少女はゲーム内で告白されてしまう
だが、少女はクラスメイトの男子二人とゲーム内でのキャラ二人を
「間違えて」覚えてしまっており、
恋愛の結末はストーリーのオチとして用意されている
顔が見えないオンラインゲームならではの恋愛は面白みがあった

終盤のストーリー展開も緊張感があり、すっきりと解決している。
恐らくスクリーンで見れば迫力のあるシーンも多く
Theworld内の3DCGの質が高かっただけに是非スクリーンで見たかった作品だ
ちょっと惜しまれる。

全体的に見て丁寧に作られた作品だった。
ドットハックの世界観とドットハックのお約束ストーリーと
「.hack」の魅力を2時間ほどで上手く凝縮しており
映画ならではの迫力のあるシーンも多かった
リアルとゲームの2つの側面がしっかりと描写されている点も高評価につながった

欠点を言えば序盤のやや退屈な始まりや、
中盤のゲームが盛り上がっているシーンがダイジェスト的展開だったこと
更には相変わらずの「お約束」ストーリーだったことだろうか
ただ、3DCGで描かれた「Theworld」の世界観の魅力がその欠点を上手く
カバーしていたとも言える。

.hackって色々出てるけど、どれから見たりどれからやればいいかわからないという方は
とりあえず本作品を見ることを進めたい。
2時間でしっかりと「.hack」の魅力を感じることが出来るだろう

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