アルカナ・ファミリア

アルカナ・ファミリア 1 (初回限定版) [DVD]


☆☆☆☆☆(8点)


アルカナ・ファミリア 1 (初回限定版) [DVD]

制作/J.C.STAFF
監督/今千秋
声優/能登麻美子,福山潤,代永翼ほか


あらすじ
レガーロ島でフェリチータが「アルカナ・ファミリア〈神秘の家族〉」の一員となって3か月が経ったある日、父のモンドは「アルカナ・デュエロの優勝者にボスの座を渡し、俺の娘のフェリチータと結婚してもらう」と宣言する。アルカナにまつわる真実を知るため、フェリチータはデュエロでの勝利を目指す。



はいはい、ゲームの宣伝ね


原作はいわゆる乙女ゲームな本作品
原作のゲームの「2」やPSP版が11月に発売されることを考えると
「ゲーム宣伝のためのアニメ」という感じだ

基本的なストーリーはファンタジーアクションとでも言えばいいのだろうか
「レガーロ島」という地中海に浮かぶ島を舞台とする、
この島には「アルカナ・ファミリア」というマフィアのような自警団がおり、
そこに所属するものはアルカナと呼ばれる能力を持っていた
そんな中ヒロインの父モンドはアルカナ能力者同士の戦いを行うと宣言する所から
ストーリーは始まる。

一話冒頭から印象が悪い。
何の脈絡もなくいきなり始まり、いきなり街でどんぱち
一瞬、私が録画ミスして冒頭の部分が削られたのかと思ったほど唐突な始まりだ
この時点でこの作品の印象は最悪。
その印象は最後の最後まで変わらなかった

序盤から一切面白くない。
どこかで見たような男性キャラクターという点で「乙女ゲーム」原作というのを意識させ
狙ったようなキャラクターデザインが多い。
そんな狙ったキャラデザでストーリーが面白ければいいのだが、
この作品はアニメの脚本の「センス」を感じない。

特にアルカナという能力の説明について、もう笑ってしまう。
自分の能力の解説や他人の能力の解説など親切ご丁寧に
「キャラクターたちは知っているはず」なのに説明してくれる(笑)
能力を見せて、視聴者に察させるのではなく説明しつつ能力を説明するという
ご親切な脚本の内容は序盤から稚拙さを感じる

その稚拙さは、原作からなのかアニメからなのかわからないが、
この作品はちょっと意味不明だ。

冒頭で簡単にあらすじを書いたが、アルカナという特殊能力で
特殊能力者バトル同士が始まるような1話なのだ。
だが、その能力者同士のバトルである「アルカナデュエロ」が開かれるのは2ヶ月後、
アニメ内の時間と現実の時間は普通違うのだが、この作品はなぜかほぼ同じ(苦笑)

つまり1話で「能力者同士のバトル、アルカナデュエロするよ!」という宣言をし、
最終話で「アルカナデュエロ開催」だ(笑)
それまでの話はキャラクターたちの日常などが描かれるが、
この日常描写が正直つまらない。

本当に淡々とキャラクターの過去やトラウマなどを描き、
とってつけたようなシーンや伏線を残しつつ展開する。
その中でヒロインとメインキャラが成長し関係性が深まっていく展開も悪くはないのだが
だが、最終話になっても回収されない伏線や
極めつけに最終話では「個別ルートはゲームで!」と言わんばかりの展開、
正直、1クール見てきて最終話でがっくりと来てしまった感じだ

全体的にゲームの宣伝のために適当に作った感じが否めなかった。
しかし、適当に作りつつも、アルカナデュエロまでのキャラ描写や
イベントは「凄い悪い」というわけではなく、キャラクターが可愛いと感じれば
面白いと感じる部分はあった。
だが、結局振り出しに戻るような雑な最終話が1クール見終わった後に
「結局が何がしたかったんだ」と思わず言ってしまうような印象だった。

ネット上の感想で「1話と最終話見れば十分」とあったが確かにそのとおりだ(笑)
もう少し練ったストーリー展開やキャラ描写があれば違ったかもしれないが
本筋のストーリー的には「1話と最終話を見れば十分」という意見の通り、
薄っぺらい内容だった。

個人的には能登麻美子さんがヒロインで助かったという感じだ(苦笑)
ヒロインの可愛さのお陰で1クール見終わることが出来たが、
やはり「乙女ゲーム」原作の作品は厳しいということなのだろうか。