EX MACHINA -エクスマキナ-

エクスマキナ -APPLESEED SAGA- スタンダード・エディション [DVD]

制作/:EX MACHINAフィルムパートナーズ
監督/荒牧伸志
声優/,,ほか


あらすじ
各国の軍事衛星をオリュンポスの管理下に置く事を議題とした国際会議の開催を控え、デュナン達ESWATはテロリストの鎮圧に従事していたが、任務の最中に彼女を庇ったブリアレオスが負傷、傷心のデュナンの前に、新たなパートナーとしてブリアレオスの遺伝子から創られた生身の彼と同じ顔の戦闘用バイオロイド・テレウスが現れる。



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なぜ描かない


本作品は2007年に公開されたアップルシードの続編、
なお続編にあたり主人公の「デュナン」以外の声優さんはなぜかほとんど変更されている

見だして感じるのはクォリティのアップだろう。
前作のアップルシードは2004年に公開されたものだが、
前作から3年しか経っていないのにかなり3DCGのクォリティが上がっている。
アップルシードと使われている技術は同じなのだが、
技術の進歩をはっきりと感じられる「滑らかさ」と「自然さ」、
特に前作では硬すぎる印象を受けたキャラクターの表情の改善は大きい。

しかしながら、声優の変更の影響は大きい。
特にデュナンのパートナーであるプリアレオスは山寺宏一さんに変更されているが、
前作の印象は「寡黙」な印象なキャラクターだったのに、
本作では山寺宏一さんの声のせいもあるがキャラクターが喋るセリフの量や言葉が
やたら「チャラく」感じてしまう、もはや別キャラといってもいいくらいだ
主人公のデュナン自身も前作に比べて少女らしい感じがあり、
前作を見た方はかなりの違和感を感じることだろう。

ストーリー的には前作からの続き。
前作の一件の後、デュナンとプリアレオスは恋人同士になり
ESWATに所属しテロリストを鎮圧していた。
そんな中、テロリストと戦闘有にブリアレオスが負傷してしまう。
そんな彼の代わりにデュナンの目の前に現れたのは
「人間だった頃のプリアレオスの遺伝子を使いプリアレオスの頃そっくり」な
パートナーが現れる・・・という感じだ。

ただストーリーのテンポが悪い。
物語の序盤で「プリアレオス」と「デュナン」のコンビが一時解消され、
「デュナン」と「プリアレオスの遺伝子を使ったサイボーグ」がコンビを組むのだが、
二人が一緒に戦った描写がないのに
怪我が治った「デュナン」がお前達の戦闘データを見た、悪くないという。
見ている側は「あれ?いつ戦った?」と感じる。
私は見逃したのかと思い少し戻して見なおしたのだが、そんなシーンはない

更にストーリーの内容も先が完璧に読めてしまう
「あ、こいつ黒幕だな」「あ、コレが原因だな」というのが
序盤からものすごい分かってしまい先のストーリー展開がある程度わかってしまう
ストレートな面白さはあるもののストーリー自体に深みは見いだせなかった

本作で本来ならば最も期待したい「人間」と「サイボーグ」と「バイオロイド」という
近未来の3種類の人類の三角関係なのだが、序盤以外は三角関係など一切ない。
序盤こそ「人間であるデュナン」が「恋人が人間の時の姿のままのバイオロイド」に
若干ながらも心惹かれるような描写があり、更にはサイボーグであるプリアレオスが
敵の工作によって暴走してしまい、「あぁ、この恋愛」はどうなるんだろう?
と思いきや、その要素は中盤から終盤で完璧に忘れされている(苦笑)

せっかく、せっかく面白い題材なのにそれを生かさないもどかしさは半端ない
美味しそうな料理があるのにお預けを食らっている気分だった。
本筋のストーリーは「どこかでみた」「よくある」という感じの展開で
キャラクターのセリフもどこか説教臭い。
話としてはそれなりにまとまっているが「B級」の感じは最期まで拭えなかった
特に最後のヘリコプターに飛び移るシーンなどまあ・・・よく見るシーンだ(苦笑)

全体的に見て続編という感じがしない作品だった。
アクションシーンでのカメラワークや、戦闘シーンでのスローモーション、
中盤でなぜか差し込まれる「格闘」シーンなど、違和感を感じる部分も多く
声優の変更のせいで余計に前作からの続編という感じがしない。
戦闘シーンに関しても、確かに作画のクォリティは上がっており迫力もあるのだが
緊迫感がなく、前作の多脚砲台のようなロマンを感じさせるシーンがなかったのは残念だ

逆にアップルシードを見たことがない人は違和感なく本作品に入り込めるため、
今からアップルシード及び本作品を見ようと思ってる方は、
この作品から見たほうが楽しめるかもしれない。
3DCGでメカがグリグリ動いてる作品が見たいという人にはオススメだが、
SF作品としての面白さを期待する方は肩透かしを食らってしまうかもしれない。

いろいろな意味で「ジョン・ウー」プロデュースというのが
わかりやすい作品だった(苦笑)

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