TO 楕円軌道&共生惑星

TO 楕円軌道&共生惑星 ディレクターズカット版 ツインパック [Blu-ray]

制作/『TO』製作委員会
監督/曽利文彦
声優/大塚明夫,朴?美,福山潤ほか


あらすじ
地球軌道上に浮かぶ宇宙ステーション“ミッドナイトバズーカ”。
そこはシャトル発着基地でもあり、月基地との連絡基地でもある。
ある日、ステーションリーダー・ダンの所へ、有力資源“液化プロトン”を積載した
輸送船“フライング・ダッチマン”が、15年ぶりに訪れる。



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1話はあれだが、2話は面白い


本作品は、『APPLESEED』や『ベクシル 2077日本鎖国』を手がけた曽利文彦監督による
OVA作品、2009年にレンタル開始され、そのあと一夜限りの劇場映画行われた
原作は2001夜物語という星野之宣によるSF漫画作品

本作品はCGライブアニメで制作されている
アップルシードやベクシルを見た方にはお馴染みの技法だが、
特に「凄い」と感じるレベルのCGではない。

ベクシルの時点からそれは感じていたのだが、
CGライブアニメは確かに技術として凄いのかもしれないが
キャラクターの表情の感情表現の乏しさは顕著に感じられ、
3DCGも演出やシーンの表現が甘く迫力というものがない。
あくまでも「質が高い」CGアニメを作るための技法になってしまっている

特にセクシシーンなのかわからないがキャラクターの1人が
シャワーを浴びてるシーンがあるのだが、色っぽさの欠片もない(苦笑)
しかし、その反面終盤でのロケット発射シーンなどは迫力があった
人物の描写というのがCGライブアニメではまだまだという印象を受ける

1話のストーリーは宇宙空間の中でかつて深い関係にあった男女が15年ぶりに出会う。
女性は家族を捨て宇宙へ、男性は息子も妻も失い1人で仕事に励んでいる
そんな中で宇宙ステーションにテロリストが侵入するという所からストーリーは始まる
(上記あらすじは1話、楕円軌道のもの、1話と2話で別の話)

序盤から驚くほどストーリーのテンポが悪い。
元々が原作では短編のストーリーを映像化した作品のせいかどうかはわからないのだが
あからさまに尺稼ぎの「間」があるシーンが多すぎるう上に、
実際問題大したことのない話を丁寧すぎるほど丁寧に描いているため
盛り上がりや迫力というのがストーリー上では薄い。

しかしながら、OVA第一話での終盤の意外な結末は驚いた。
宇宙という空間だからこそありえる設定は思わず「おぉ」と感嘆を漏らすほどだが、
その最期の結末を生かすためのストーリー展開があまりにも淡々としていた。

OVA2話は宇宙での共存をテーマにしている。
国家間が未知の惑星にコロニーを作り、そこに人が住めるか調査していた
そんな中主人公は未知の菌に感染してしまい・・・という所から
ストーリーは始まる。

2話の方は1話に比べて「作画の質」は感じることができないが
その分ストーリーが面白くなっている、
未知の惑星の開拓、そんな惑星でも人類は争っている
そんな状況で争っている国家間同士の人間だが夜中に
主人公とヒロインはこっそりと出会っているという典型的だがロマンのある話だ

この2話は驚くほどストーリーがまとまっており、
1話に比べて圧倒的にストーリーの面白さやテンポが上回っている、
未知の惑星での国家間のいざこざ、未知の惑星の未知の菌類、
人類の進化ともいえる未知の菌による変化と
45分という尺を考えれば素晴らしい出来栄えといえるだろう。

全体的に見て1話がなく2話だけの評価ならばもっと高い評価が出来たのだが、
1話のストーリーのテンポの悪さが足を引っ張ってしまった感じはある。
売りの3DCGはキャラの表情が薄く見えてしまい、声優さんだよりになっているが
声優さんをきちんとした方を使っているので何とかなっているという感じだ。

2話はそれなりに楽しめるが1話はオチ意外は微妙と
何とも評価が難しい作品になってしまっている。
これが2クールぐらいのがっつりなTVアニメなら全体の評価というのがしやすいが
たった2話では全体も何もない感じで評価が難しい。
1話を終わった瞬間ではなんだこの作品という感じだが、
2話を見終わった瞬間はもう少し見たいと感じさせる。

もしTVアニメなどでシリーズ化されれば、見てみたい作品の1つですが
このレベルの作品をTVアニメでやるとCG部分の質が下がってしまいそうなのが不安だが
今後があれば期待したいと思います。

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