ひだまりスケッチ

評価/★★★★☆(65点)


ひだまりスケッチ Blu-ray Disc Box

制作/シャフト
監督/新房昭之
声優/阿澄佳奈,水橋かおり,後藤邑子ほか


あらすじ
憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英とヒロの三人に出会う。
美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな出来事ばかり。




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ほんわかアニメ


原作は月刊まんがタイムきららで連載中の4コマ漫画作品、
本作品はTVアニメとしては一期に当たり、
2012年現在4期まで制作されている人気シリーズだ
放送当時は作画が間に合わなく、「富士山」というある意味での伝説を残したが
良くも悪くもその「富士山」は本作品の知名度を上げることになった

基本的なストーリーは日常系。
主人公である「ゆの」は美術専門高校に通うために一人暮らしをする、
一人暮らしで住むことになったのは「ひだまり荘」という学校のすぐ前のアパートだった
そこには、彼女の他に3人の女の子たちがそれぞれ一人暮らしをしていた
という感じだろうか?

冒頭から時系列シャッフルで始まる。
すでに主人公はアパートで一人暮らしをしており、
他の同じアパートの住人たちとも知り合い。
そうかと思えば、違う話では過去の日付の話になったり未来の話になったりと
話が進む度に「時系列」の変化が起こる。

時折、まだ見ていないストーリーを「あんなことがあったね」と話しておいて
何話後にその話をやるというような展開もあり、
日常系だからこそ許される「時系列シャッフル」といえるだろう。
本当に主人公たちが懐かしんでいる描写があるからこそ、
その話を見ていなくとも空気感が伝わる

そして、その後に本当に過去の話をやることで
「あぁ、登場人物たちがあの時話していた話か」というように
話に入り込みやすくなっている。
主人公と3人の女の子たちの日常をごく自然に描写しているからこそ、
「ひだまり荘」に済む4人の女の子たちの可愛さに惹かれていく

これこそ「日常系」と言わんばかりの、日常ストーリーだ。
美術専門高校という設定はあるものの、あくまでも4人の少女たちの日常であり、
一緒に御飯を食べたり、買い物をしたり、学校の話をしたりと
本当に「何気ない」日常描写の中で4人のキャラクターが生き生きとしている

だからこそストーリーは単調になりやすい。
アニメ的なキャラや設定は確かにあるものの極端ではなく、
萌え萌えなシーンなどは少ない。
ストーリーも日常であるため起伏の少なく刺激の少ない展開も多いが、
そこは制作である「シャフトの演出」が効いてくる

恐らく他の制作会社が作ってもここまで面白い作品にはならなかっただろう
絵的な面白さがシーンの隅々まで溢れている
実写を取り込んだ演出や、「美術専門高校」という雰囲気を生かした
奇抜なモチーフの演出など、この作品の演出である意味
「シャフト」の印象が良くも悪くも残った人は多いはずだ

単調になりやすいストーリーを奇抜な演出、音楽などで味付けをし
単調にならないようにしつつも「記憶に残る」演出をしているのは
尾石達也らしい演出といえるだろう

ただ、その演出は利点でもあり欠点でもある。
くどいとまで言える演出をしている話もあり、

人によっては「見づらさ」を感じてしまう部分でもあるが、
この演出をなくしてしまうと単調なストーリーになってしまう
この演出を受け入れられるかどうかで「ひだまりスケッチ」を楽しめるかわかれるだろう

しかし、その演出のくどさを「かわいいキャラクター」が和ませる。
主人公である「ゆの」はいい娘すぎるほどいい娘で、
破天荒で自由本舗な「宮子」に振り回されつつも互いに仲良くささえあっている、
上級生である「沙英」はクールな性格をしているものの、ウブな面もあり
ふかふか柔らかい雰囲気の「ヒロ」が彼女を支えている。

そんな4人が済む「ひだまり荘」の日常は優しい時間が流れており、
その優しい時間の中で「美術専門高校」に通う生徒たちの心情も描いている

絵を書くのが好きだからと美術専門高校に通っている、
だが、その反面「美術専門高校」の難しさがあり、
自分が何故「絵を書いているのか」を主人公である「ゆの」は悩む
将来の夢が決まってない彼女の悩みは同じ年頃の視聴者や
その「悩み」を通過してきた大人に響く内容だろう

全体的に見て「日常アニメ」というものに抵抗がなければ誰にでもおすすめできる作品だ
演出のくどさはあるものの、そのくどさに慣れてしまえば
「ひだまり荘」に済む4人の女子高生に強い魅力を感じるはずだ
その魅力を感じてしまえば最後、彼女たちの日常に和み優しい雰囲気に包まれる

OPやEDの曲も合っており、印象に残る曲だ。
それぞれの声優さん達の演技も素晴らしく、
彼女たち以外に彼女たちを演じることはありえないと感じさせるほど素晴らしい配役だ。

なお原作者である「蒼樹うめ」先生が頻繁に登場されているが、
私はあのキャラが大好きだ(笑)

女の子たちの楽しい会話や、美術に頑張ってるひたむきに様子、
日曜日の午後にゆっくり楽しみたい、そんなアニメです。

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