俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる

評価/★★☆☆☆(35点)


俺の彼女と幼なじみが修羅場すぎる 7(完全生産限定版) [Blu-ray]

制作/A-1 Pictures
監督/亀井幹太
声優/逢坂良太,田村ゆかり,茅野愛衣ほか


あらすじ
ハネ高1年1組の季堂鋭太は、ある理由から色恋沙汰には脇目も振らず、学年トップの高成績を達成していた。ところがある日、帰国子女で校内一の美人と評判の夏川真涼から突然「一緒に帰りませんか?」と誘われる。 真意を測りかね断ったものの、連日誘われ続けたあげく衆人環視の中で「告白」されてしまう。




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あいちゃん、大勝利!

原作はライトノベルな本作品。

基本的なストーリーはラブコメ。
医大を受けるため恋愛アンチを名乗り、勉強に勤しむ主人公
しかし、そんな主人公に校内一の美人と評判の夏川真涼が突縁告白をする。
最初は拒絶していた彼だったが、夏川真涼はあるノートを取り出す。
それは彼が中二病を患っていた時のノートだった
というところからストーリー始まる。

1話から非常にテンポが悪い。
キャラクターの日常描写や最低限の設定を説明したいのはわかるが
あまりおもしろくないキャラ同士の会話がダラーっと続いてしまう。
キャラクターの設定など徐々に説明すればいいのに、
主人公が勉強する理由や授業風景や日常描写など、
この世界にハマり込んでいない状態からそんな描写をされても退屈なだけだ。

更にギャグ要素がひたすら寒い。
1話冒頭では「30秒で支度しな」と早速パロディ、
中盤では主人公がセリフを噛むなどあるが、一切笑えない。
セリフを噛むシーンは思わず口に出して「さむっ!」と言ってしまったほどだ
これが勢いがあれば少なくとも寒いとは感じないかもしれないが、
この作品はひたすら勢いがないのでギャグもダラっと流れてしまう。

パロディは原作を尊重しつつ笑いにつながってなければたちが悪い。
この作品はそういった意味では「たちの悪い」作品だ
特に頻繁に差し込まれる「ジョジョネタ」は笑いに一切繋がっていないどころか
もはや、ジョジョネタを差し込む意味すら無い。
パロディも堂々とやってる割には流している部分もあり原作を一切尊重しないパロディだ。
ジョジョネタに関しては「苛立ち」しか感じない

主人公が元中二病という設定なのも痛い。
これを脅迫ネタにヒロインである「真涼」は主人公との偽装恋人関係を築いているため、
頻繁に差し込まれるのだが、特に面白く無い上にくどい。
この「くどさ」は随所に感じられる部分で、
同じ状況、同じネタでの会話をだらーっとくどくどと続ける。
はっきり言えば、セリフにセンスが無い上に同じネタを続けるので飽きてしまう。

本筋のストーリーに関しても大して面白くはない。
ハーレムラブコメらしく、話数話数で担当のヒロインの話と主人公とのストーリーを展開し
キャラクターの可愛さを楽しむためのストーリーでしか無い。
序盤から中盤まではその要素が若干薄いためこの作品は退屈だ。

ただ中盤以降、キャラクターが増えてからは「萌え」要素としては
十分キャラの魅力が描写されている。
特に「あいちゃん」に関しては、物凄い可愛い。
主人公に対する恋愛行動も不器用なのにテンションの落差が激しく反応が可愛い。
他のキャラクターの魅力が霞んでしまうほど「冬海 愛衣」の可愛さと魅力は凄まじい。
彼女がメインの7話~9話だけの評価ならば70点を超えている。
それほど彼女の魅力は素晴らしい。

序盤から中盤まで笑えなかった「中二病ノート」もあいちゃんが絡んだことで、
きっちりと笑えるネタになっており、
彼女が出たことで幼馴染キャラが幼馴染を確立できなくなったりと
他のキャラの変化も産んでおりキャラ萌えストーリーも純粋に面白くなっている。

簡単にいえば「冬海 愛衣」が出る中盤までは未来の道具を持たないドラえもん、
「冬海 愛衣」が出て初めてドラえもんが未来の道具を使うようになるがごとく、
話の面白さが段違いだ。
彼女が居なければ本作品は10点以下の駄作になっていた。

だが、中盤以降の萌えが良かっただけに、序盤から中盤までのあまりのつまらなさが痛い。
序盤から中盤までのストーリーを半分の尺で描写し、もっとテンポよくストーリーを進め
中盤以降のストーリーをもっと早い段階で描写されていれば作品全体が締まっただろう。
この作品の魅力である「あいちゃん」が出るのが遅すぎた。

全体的に見ていろいろな作品の寄せ集めの典型的ハーレムラブコメでしかない。
オリジナルを感じるのは「偽装恋愛関係」位なものだが、その他は質の悪いパロディ、
笑えないギャグとどこかで見たことのある可愛いキャラクターと
どこかで見たことのある萌えシーンで構成された典型的ハーレムラブコメであり、
それが声優さんのがんばりでギリギリ見れる作品になっている。

この作品の良さは声優さんの演技と声とキャラの外見と「冬海 愛衣」のみだろう。
テンポの悪いストーリー展開やセンスのないセリフの数々、
それらを声優さんが可愛く演じているからこそ聞ける&見れるシーンになっており、
これが中途半端に新人声優などを使っていたら大惨事だった。
キャラクターの可愛さを楽しむしかない本作品では、声優さんの存在感を強く感じられる

腹黒い感じはするがたまに可愛い夏川真涼を演じる田村ゆかりさんや、
犬っぽい魅力あふれるおさ馴染み春咲千和を演じる赤崎千夏さんや、
おとなしめの少女ではあるが中二病の秋篠姫香を演じるさんや
暴走幼馴染「冬海 愛衣」を演じる茅野愛衣さん、
彼女たちの演技と声があったからこそキャラの魅力を感じられる。

だからこそ、キャラ数の少ない序盤は厳しく
中盤以降はキャラクターが揃ってきたことで、悪い部分が薄まり、
あいちゃんが出たことでようやくこの作品がこの作品の魅力を出し始めた。
だが、魅力が出ても結局典型的ハーレムラブコメ展開しか望めず、
中盤以降にキャラクターの魅力は出たがストーリーの面白さは薄い。

結局、原作がまだ続いている作品なだけにストーリーもきっちり締めているとはいえない
売り上げ次第で2期やりますよーという感じの内容だ。
締めようによっては締められる内容だけに、もう少しきちんと1期で
ある程度のストーリーを完結すれば、もう少し高い評価ができただけに残念だ。

個人的には茅野愛衣さんの声と演技の魅力に今作ですっかりはまってしまった。
「冬海 愛衣」は本当に適役だった。
彼女が出るまでは見るのをやめようかと思うほど退屈な作品だっただけに、
彼女の存在はマジ天使と言わざるおえない。

更に個人的には評価の難しい作品だった。
序盤は厳しきいえば10点以下の作品、中盤で70点、終盤で40点と
面白さの波が激しい作品だ。
序盤がかなり厳しいため35点という数字にしたが、
逆に言えば2期がアレば序盤のマイナスはなくなる上に物語も完結する可能性もあるので
1つのハーレムラブコメとして高い評価ができるかもしれない。

そういった意味では2期に期待したいが、売上が若干厳しい。
1巻の売上は特典などの効果もありいい数字を出しているのだが
2巻以降は2500枚前後とかなり厳しい。
後は原作の売上がどれだけ促進されるかという具合だろうが・・・

2期以降で描かれるならメインヒロインである真涼の魅力も出てくるんだ!という
情報も色々なサイトで見たので出来れば見たい所ではある。
2期があれば期待したいと思います。

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