神のみぞ知るセカイ

評価/★★★☆☆(56点)

神のみぞ知るセカイ 評価

全12話
監督/高柳滋仁
声優/下野紘,伊藤かな恵,竹達彩奈,悠木碧,東山奈央ほか

あらすじ
舞島学園高校に通う桂木桂馬は恋愛シミュレーションゲーム、いわゆる「ギャルゲー」が好きな高校生。その腕前から「落とし神」と称されている彼は、ギャルゲーの登場人物である2Dの女をこよなく愛している。 そんなある日、桂馬のもとに「攻略してほしい女がいる」というメールが届く

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この主人公、狂ってる・・・

原作は漫画な本作品。
放映当時は色んな意味で話題になり
特に最終話は原作者すら「狂ってる・・・」と発言したことで更に話題になりました(笑)
現在3期まで作られた

基本的なストーリーはラブコメ。
現実なんてクソゲーだと卑下する主人公、彼はゲームでは落とし神と呼ばれるほど
10000人以上ものヒロインを落としてきた。
そんな彼がひょんなことから悪魔であるエルシィと契約してしまった、
地獄から来たエルシィと共に人間の心の隙間に入った「駆け魂」を回収するため
「駆け魂」にとりつかれた女の子を落とし、心の隙間を埋め「駆け魂」を回収していく。
基本的には「駆け魂」回収がストーリーの基本となっている。

このストーリー的には普通のラブコメにギャルゲーという要素を足したもので
ギャルゲー部分を抜けば至って普通のラブコメストーリーであり、
どこかで見たようなストーリーのような気がしないでもない。
定番ラブコメを「ギャルゲーをやった主人公」がやることで、
定番ラブコメを俯瞰して見る主人公を更に俯瞰するような感覚を覚えるアニメだ

そんな主人公が契約した悪魔は「駆け魂」というものを地獄の仕事で集めている。
この駆け魂は地獄から逃げ出した魂であり、その魂は人の心の隙間に住み着く
心の隙間を埋めるためには恋が1番であり、駆け魂が逃げ込んだ人間から駆け魂を抜け出すために
主人公は契約してしまった悪魔とともにヒロインを自分に恋させる。

序盤からこの狂っている主人公のリアルな女子の攻略でストーリーが進む、
1話~4話まではすべてギャルゲーにたとえてリアル女子を攻略していく展開が
斬新かつ新鮮で面白く、素直に今後の展開が気になるストーリーを見せてくれる、
また、ヒロインであるエルシィも非常に可愛らしい。
主人公のことを「神兄様」と呼び慕う姿は愛らしいキャラクターに仕上がっていた。
これはエルシィを演じた伊藤かな恵さんの演技によることも大きい。

ただ5話からのアイドル話は何ともいえない。
作中の歌を売りたいためか何回も歌うシーンがあり、そのうえ長い
別に歌うことは構わないが、何回も+長いというのは見ていて非常にだれてしまい話として弱い。
更にはアイドルの話は3話消費して描かれているため、後半は若干飛ばしたくなるくらいだれてしまった、
7話の後半はほとんど歌ってるシーンというのも何だかなと感じてしまう部分だ。

この5話からのテンポの悪さやムダにシーンが多い部分など、
せっかく本来はテンポよくさばいていくようなストーリーをしつこく見せてしまい
30分という尺を若干使い余しているようにも感じる部分が多く、
サクサクと攻略していくほうがストーリーとして面白いと感じるのに
グダグダっとしてしまったのは残念だ。

そんなヒロイン達は主人公に恋をしキスをすると駆け魂が抜ける。
駆け魂が抜けてしまうと主人公がヒロインを攻略している期間の記憶はなくしてしまう
その反面、主人公はゲームでこそ10000人以上のヒロインと恋愛をしているが現実での経験はない
だからこそ悪魔との契約とはいえ現実の女子との恋愛をし、キスをする
キスまでした相手はその後の記憶はないが、彼の記憶はしっかりと残っている

後日、そのヒロインに会ったときの主人公のなんともいえない表情や
記憶が無いはずのヒロインの反応や「駆け魂」が出た後のヒロインの変化が
何ともいえないストーリーの後味を醸し出している。
この後味は神のみぞ知るセカイという作品の魅力の1つだろう

また、本作品は主人公がかなり狂っている。
リアルはクソゲーだ、僕はゲーム世界の神だという主人公
4話に至ってはずっとゲームをしてる始末、
更には2期が決定しているためストーリーを一切落とすこと無く、
最終話である12話はギャルゲーの6ゲーム同時高速プレイで締めている(笑)
これは2期決定していなければある意味伝説になった最終回だろうw

そして各ヒロインの可愛さ。
本来のラブコメなら話が進んでいきつつ徐々に可愛さを見せながら主人公とのラブコメになるが、
この作品はヒロインの可愛さを1話~3話で出す。
各ヒロインの可愛さをぎゅ!っと圧縮して描くため、分かりやすくキャラクターが可愛く見える
1話や2話完結のキャラは若干キャラ描写が浅い感じはあるものの
キャラクターの可愛さを引き立てる声優さんが演じている分、キャラ描写の薄い部分をカバーしている。

全体的に見て本作品はある程度、ギャルゲーを嗜んでいることが楽しめる秘訣だ
「いやっ!それはゲームの常識だからっ!」「リアルに持ち出すなよw」と
アニメの世界のことなのに思わず突っ込んでしまう。
そんな面白さが本作品の根底にあり、更にリアルの世界にある種のリセット方式を
持ち出していることにより多くのヒロインを攻略し、
セーブ&ロードを繰り返しているような感覚になる
ギャルゲーのプレイヤーのアニメ化というと分かりすいかもしれない。

それだけに、5話からの分かりやすいテンポの落ち方とダレ具合が残念でならない。
確かにそれ以降のキャラの魅力は序盤のキャラに比べてましてはいるものの、
尺に対して内容が薄かった。
あからさまな尺稼ぎは作品が面白いだけに特に気になってしまう部分だ

しかしながら、そのダレやテンポの悪さはあったもののキャラクターの可愛さは素晴らしい。
私個人としては伊藤かな恵さん演じる「エルシィ」の悪魔的な可愛さや、
ギャルゲーをやったことのある方ならお馴染みの文学系女子である「栞」など
ツボにハマるキャラクターが居たことは嬉しかった。
おそらく私がツボに入らなかったキャラも他の人のツボにはハマるようになっているはずだ

そんなヒロインを狂った主人公が「攻略」するからこそ面白い。
ヒロインが主人公を好きになるきっかけもきちんと描いており、主人公にも愛着が持てる。
本当は酷い主人公なはずなのに彼に不思議と感情移入しながら、
そしてそんな彼に影響され記憶は失ったが「変わった」ヒロインたちに共感しつつ
ストーリーを追うことの出来る作品だ。

ただ、ストーリー的には1期は中途半端に終ってしまい、というか終わってすらいない最終話で締めており
高評価は出来ない作品ではあるが、2期への期待感は非常に高い。
今後、どういう展開を見せるのか?原作情報によれば、落としたヒロインを再度攻略する。
という展開もあるようなので、非常に気になる所だ。

あと余談ではあるのだがED考えた人は絶対足フェチだと思う(笑)

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