神のみぞ知るセカイⅡ

評価/★★★☆☆(46点)

神のみぞ知るセカイⅡ 評価

全12話
監督/高柳滋仁
声優/下野紘,伊藤かな恵,早見沙織,竹達彩奈,小清水亜美ほか

あらすじ

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丹下桜の圧倒的な破壊力

第一期の最終話はかなり話題になった本作品。
原作は漫画の「神のみぞ知るセカイ」の第二期
なお、3期まで放映されている

基本的なストーリーは前作と変わらず。
人の心の隙間に逃げこむ悪人の魂を、ギャルゲーと神と呼ばれた主人公が
数々のヒロインをギャルゲーの極意を使い落としながら悪人の魂を回収していく

第一話の冒頭からやってくれる(笑)
懐かしの復活の呪文、ドット絵のRPGと製作の遊び心溢れる演出は
2期への期待感を高めるには十分だった。
相変わらずOPはなんか方向性が間違ってないか?と感じてしまうのは私だけだろうかw

ストーリー的には前期とやってることは変わらない。
何らかの問題を抱えた少女を主人公がギャルゲーの技術と経験に基づきおとしていく、
各ヒロインが可愛わいらしく、作画のレベル、声優さんの演技力も申し分なく
似通ったストーリー展開でもあまり飽きを感じさせないが
同時に「新鮮味」は薄れている。

強引なストーリー展開や物語の結末もあり、結果的には最後キスして終わりな
印象が強くついてしまい途中までの展開や物語の始まりはいいのだが、
結末がワンパターン過ぎて見れば見るほど飽きを感じてしまう。
ただ、前途したように各ヒロインの魅力は十二分にあり
「萌え」な部分を感じれば、飽きも和らぐだろう。

今作では1期と違い各ヒロインが2話~3話で構成されている。
1期では1話完結や2話完結で終わってしまったキャラクターが多かったが
今期は1期よりもキャラクター描写が丁寧になったといえるだろう。
その反面、ストーリーのテンポが極端に落ちてしまいキャラクターによっては
グダグダ感を感じる部分が多いキャラクターが居るのは気になる点だ

しかしながらキャラ描写は深まった分、1期よりももう1歩踏み込んだ心理描写になっている。
展開としてはもちろんキスをして終わるのだが、そのキスまでの展開が1期よりも複雑になっており
1期ではあまり感じられなかったストーリーの深みが増している。
更にもう一人の悪魔である「ハクア」が登場することで
駆け魂とは何なのか、主人公が置かれている立場はどうなっているのかなど
1期では掘り下げ不足だった設定がより詳細になっており、ストーリーの面白さをより深めた
同時に「ハクア」が非常に可愛らしい(笑)

深みがましたことに因る面白さが1番際立っているのは「ちひろ」のエピソードだろう。
このキャラクターはゲームで言えば「モブキャラ」だ
この作品の主人公はゲームで得た知識や経験でヒロインを落としていく、
しかし「モブキャラ」は落とせない(苦笑)
更にちひろには意中の相手がいるおまけつきとギャルゲーのキャラクターとして失格だw

そんなちひろの攻略中に以前攻略したキャラクターがストーリーに絡んでくる。
それまでそのキャラのエピソードが終われば基本的に絡まなかったキャラクターが再登場し、
主人公に接する、もちろん記憶はない、だが、主人公にはヒロインとの記憶がある
このジレンマとヒロインの可愛さが見事に調和したシーンになっており
思わず「にやにや」っと人様にはお見せできない顔になってしまう(笑)

そのキャラクターの可愛さは作画能力の高さを感じさせるシーンにもなっている。
「こんなところで寝ていると私に轢かれるよ」
これだけのセリフを言うシーンのためだけに何枚の作画が使われいるんだと感じるほど
キャラクターの表情や顔が動く。
もちろん全部のシーンが動きまくりではないが、キャラクターの決めシーンの
繊細かつ詳細な描写はアニメーションとしての面白みを感じる部分だ

そんな作画の質の高さがスローテンポなストーリーの中で光る。
むしろ、これで作画の質が低かったスローテンポが気になって苛立ちを感じたかもしれないが
作画の質が高いからこそ1シーン1シーンをじっくりと味わうことが出来る

じっくりと味わうことが出来る結果、キャラクターの心理描写やキャラの感情移入が強まる。
特にモブキャラである「ちひろ」のエピソードはそれが顕著だ。
特徴のない彼女だからこそ、なにもない彼女だからこそのストーリー展開と心理描写、
主人公への思いの変化など1番グダグダなストーリー構成なのは間違いなく「ちひろ」編なのだが
だが、グダグダだからこそ彼女の魅力と主人公の魅力を味わうことの出来るエピソードだ

ただ、ストーリー基本的には正直テンポが悪い。
1話~2話までの空手部の首相の話など、削れば一話で収まりがつきそうだった
一話一人とは言わないが、それぐらいのテンポでやっていかないと、
前話とのストーリーの繋がりが、攻略したヒロインの記憶消去によって薄くなっているため
結局、現状ではオムニバスなラブコメ形式になっており、
ぶつぎりになってしまうストーリーをグダグダとやられても最後までテンションが持たない

所々、各ヒロインのストーリー内でも伸ばしを感じてしまい
「本当に3話使う必要があったのか?」と考えてしまう部分があるのは残念だった。

個人的には各ヒロイン1話~2話で消化し、もっとテンポよく進めて行ったほうがよかった
各キャラは本当に可愛く、間延びしているストーリーでなければ強引な結末も納得出来る、
間延びしたストーリー展開でいつもどおりの結末だから、何とも言えない感じが残ってしまう。
本当に各ヒロインは可愛い、だからこそ脚本の弱さやストーリーのダレが残念で仕方が無い。

私は原作も少し読んだのだが、削らなくていい所を削っている場合もあった。
私は特に原作を何回も読んだり、凄いファンということではないのだが
「あ、あれ?あのシーン削ったの?」と戸惑う部分もあった。
原作ファンに取っては何とも言えない部分も多かっただろう。

そのせいでヒロインを攻略していないストーリーのほうがやけに面白く感じてしまう(笑)
8話と最終話は、ヒロインを攻略していないストーリーなのだが
だからこそ面白い(笑)

8話ではギャルゲーの歴史を主人公が解説しながら
業界にとってはご法度に近い「はんこ絵」というやばいテーマまで出てきて
伊藤かな恵さん演じるエルシィの可愛さや、
早見沙織三演じるハクアの可愛いさがにじみ出ていた。 最後の「アニメになるとつまらんなぁ」という主人公のセリフは色んな意味でやばかったがw

そして最終話。
前期の最終話は原作者が「狂ってる・・・」とつぶやくなど話題になったが、
今期でもやってくれた、むしろやってくれないと2期をした意味が無い。

最終話はキャラデザが崩壊しているギャルゲーをプレイする主人公が描かれている、
ヒロインの声優はなんと「丹下桜」、なんという無駄遣いとも言えるのだが
キャラデザが崩壊しまくっていて本来なら笑うしか無いのだが、
「丹下桜」さんが演じてることにより、かわいすぎてしまうのだ。
丹下桜さん声優復帰してくれてありがとう!と思わず感謝してしまうほど
丹下さくさ欄の声の破壊力をキャラデザが崩壊しているからこそ味わえる

そして、今までのヒロインが出つつ、パロディ連続のストーリー展開へ。
ハイジからムーミンからガンダムから、パロディ全開の謎のストーリー展開は爆笑せざる負えなかった。
極めつけは主人公である下野さんと丹下桜さんの謎のデュエット曲でエンディング(笑)
この最終話だけあまりにもカオスすぎて★5つ付けたくなる出来栄えだ

全体的に本作品は演出が非常に旨い、だからこそ間延びしたストーリー展開すらも
高い演出力とレベルの高い作画で見れるものになっている。
声優の起用もうまい、豊崎愛生さんの新境地や伊藤かな恵さんの可愛らしさ、
極めつけの丹下桜さんと、配役が非常に良かったと言える作品だ
だが、全体的に考えて一期の繰り返し感が強くテンポも悪くなってしまった。
脚本の弱さも露呈してしまい、脚本だけならただの原作そのままになっており
圧縮したストーリー展開とテンポがよければ、十分高い評価ができたのに残念だ。

キャラクターのエピソードによっていわゆる「当たり外れ」があるのは
この作品の性質上仕方ないとも言えるのだが、
だからこそハズレの場合のエピソードの場合は尺と
テンポを上げてサクッと終わらせて欲しかったと感じてしまう。

個人的にはこの作品は好きだ、キャラクターは可愛らしく作画もレベルが高い。
ギャグ回での破壊力は半端ない・・・だがストーリーが間延びする。
これだけが本作品の欠点だろう。
本編よりも本編の間に挟まれる閑話休題的なギャルゲーマーな話のほうが面白いのは
ある意味で本末転倒になってしまっている。

3期では当たららしい展開もあるようなので、3期に期待したいところが大きい。
ただ原作がサンデーと言うことを考えるとこの作品の終りが中々見えないという問題点が
だんだんと見え始めたのは気になる点だ・・・(苦笑)

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