「名探偵コナン 緋色の不在証明」レビュー

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映画
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評価 ★★☆☆☆(26点) 全90分

あらすじ 来葉峠で死亡したと思われていた赤井秀一を中心に、それぞれのキャラクターのパーソナリティや見どころをテレビアニメシリーズからクローズアップ引用- Wikipedia

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俺の名前は赤井秀一!以下略

本作品は名探偵コナンの総集編映画作品。
私の記憶が正しければコナンとしては初の総集編作品。
2021年に上映される緋色の弾丸にむけて
「赤井ファミリー」のエピソードを編集したものになっている。

セルフオマージュ


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

コナン映画と言えば「オレは高校生探偵、工藤新一。」という
自己紹介から始まることでお馴染みだ。
そんな自己紹介を今作品では「セルフオマージュ」している。

大爆笑である(笑)
クールな「赤井秀一」というキャラクターが大真面目に
セルフオマージュとして堂々と自己紹介をするシーンは
大真面目にやっているがゆえにシュールな笑いすら生まれてしまっており、
予想外の始まりに脇腹をいきなりくすぐられたような気分だ。

「俺が生きていることが知られれば周りの人間に危害が及ぶ」

と、そんな所までそのまんま台詞を引用するのかと
笑ってしまうものの、そのとおりな状況に置かれている立場の彼から
この作品は始まる。

ナレーション


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

ただ、この作品はあくまで総集編だ。新規カットのようなものはなく、
あくまで既存の話をつなげているにすぎない。
アニメの総集編映画は一時期かなり多く作られたものの、
総集編として面白いか否かがはっきりとストーリー構成で別れてしまう。

総集編の理想は本来はその作品を知らない人が見てもある程度、
キャラクターが話の流れがわかることだ。
しかし、この作品の場合はとてもじゃないが
知らない人が見ても理解することは難しい。

話はかなり雑にカットしており、そのカットの間を
主人公である「コナン」のナレーションによって進行することで
なんとか見れるものになっているものの、
総集編として、やや急ごしらえに作った雑さは否めない。

赤井秀一が死んだ後の事件、世良真純との出会いの事件、
羽田秀との出会いの事件、領域外の妹ことメアリーが
出てきた事件など90分の間にかなりの事件が起きては解決する。

事件の詳細はほぼ描かれず、事件が起きる瞬間と解決したシーンを
つなげてるだけでどんなトリックだったかすらもほぼ分からない。
「赤井ファミリー」とコナンの出会いのストーリーを
詰め込むだけ詰め込みまくっているものの、
そのストーリー自体を見たことがある人じゃないとついていきづらい。

コナンによるナレーションで「ある日、俺と灰原が誘拐犯に誘拐されて」と
そんな重大そうな事件すらも解決まであっという間だ。
もう少しエピソードを減らしても良かったのでは?と思うほど
前半の1時間位の話は慌ただしい。

そのわりには「え?このシーンこんな長尺で居る?」
と思う部分があったりと、かなり荒削りな部分が多い。

緋色の疑惑


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

この作品の尺はほぼ、安室透と赤井秀一が対峙する「緋色の疑惑」から
始まるストーリーを描いている。
赤井秀一が生きているのでは?という疑惑のもとで動く安室透と、
そんな彼に尋問される沖矢昴。

その裏ではFBI捜査官である「ジョディ」達が何者かに追われ…
そんな中で帰還する「赤井秀一」というのが
この作品の山場といってもいい。

改めて見ると例のあのシーン、
後部座席にずっと隠れていたというのは無理があり、
彼が二人が考案に追われて焦っている間もずっと
後部座席の下に隠れていた姿を想像すると大爆笑ではあるものの、
スクリーンで「赤井秀一」のかっこいい姿を
たっぷりと見られるというのが今作の醍醐味と言えるかもしれない。

思い…出した!


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

ラストはコナンが忘れていた赤井ファミリーとの
10年前のエピソードだ。このエピソードはカットも
かなり自然に行われており、前半の雑は編集っぷりとは雲泥の差があり、
90分ではなくもう少し尺があればラストのエピソードのように
前半の話ももう少し自然に編集されたかもしれないだけに残念だ。

そしてラスト。
これはある意味、今作の最大のネタバレ部分であり、
最大のファンサービスだ。

この作品は「緋色の弾丸にむけて」の作品だ。
事前予習な作品でありつつ、「赤井秀一」を好きなファン向けであり、
そのファンのためのラストシーンと言ってもいい。

あのラストシーンがあったからこそ、
作品全体のやや雑な部分、荒削りな部分、急ごしらえに感じる部分を
許せてしまい、「緋色の弾丸」を早く見たいと思ってしまえる作品だ。

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総評:荒々しい総集編


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

全体的に見てファン向けであることは否めない作品だ。
コナンという作品を知らないという人が見ても理解できる内容ではなく、
赤井ファミリー関連のエピソードを見たことがないという人が見ても
ナレーションベースでサクサクと進みすぎているせいでついていけず、
あくまでも「名探偵コナン」という作品と「赤井ファミリー」の
エピソードを見たことがある前提の内容になっている。

新規カットのようなものは私の記憶が正しければ
冒頭の自己紹介とラストのシーンを除いて無い。
冒頭の「赤井秀一」による自己紹介、コナンによるナレーション、
大画面で見る「赤井秀一」の活躍シーン、そしてラストシーンを
楽しめるのはファンだからこそだろう。

正直言ってしまえば総集編「映画」としての評価はかなり厳しい。
これがTVSPならばもう少し評価を上げても良かったかもしれないが、
流石にフルプライスの映画鑑賞料金を払ってまで見るクォリティではない。

去年は「緋色の弾丸」が延期してしまい、本来はあるはずだった
今年の映画の代わりにこの作品を急遽作った感じがあり、
色々と荒削りだ。

コナンという長期作品の総集編、本来はもっとあってもおかしくないだけに
これを機会に初期からのメインストーリー部分のエピソードを
きちんと編集した総集編の映画やTVSPが作られることを期待したい。

個人的な感想:もう少し…


引用元:「名探偵コナン 緋色の不在証明」上映告知映像より
(C)青山剛昌/小学館・読売テレビ・TMS 1996

コナンの総集編は恐らく初であり、
せっかくだからと劇場に足を運んだが、やや肩透かしを食らった作品だ。
90分という尺の短さゆえに仕方ない部分はあるかもしれないが
それを考慮しても雑すぎる。

「大画面で赤井さんを見たい!」という気持ちが強い
ファンにはおすすめしたいが、そういう気持ちがない方には
おすすめしにくい作品だ。

しかし、ラストで流れた予告を見る限り、
「緋色の弾丸」は色々と期待できそうだ。
公開が今から楽しみでならない。

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