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全13話かけたMV「神椿市建設中。」レビュー

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神椿市建設中。 SFアニメ一覧
画像引用元:©KAMITSUBAKI STUDIO/SINKA ANIMATION PROJECT
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評価 ☆☆☆☆☆(6点) 全13話

TVアニメ『神椿市建設中。』メインPV第1弾|2025年7月3日からTBS系28局にて放送開始!

あらすじ 歌は、魔法――世界も運命も変えられる。7年前に発生した大災害で、人類文明が壊滅的打撃を受けた世界 引用- Wikipedia

全13話かけたMV

本作品はメディアミックス作品として制作されたTVアニメ作品。
「神椿市建設中。」というタイトルで様々な作品が作られており、
TRPGや、ソシャゲ、ゲーム、小説など様々な媒体で展開している。
「V.W.P」というバーチャル・シンガーのユニットが中心の企画となっている。

この作品、やや表記がわかりにくいのだが0話から物語が始まっており、
12話で終わる、全13話のTVアニメとなっている。
そこに意味があるのかどうかはわからないが、
少なくとも0話から始める理由は一切わからなかった。

この作品の世界では「ブラックアウト」と呼ばれる現象に
襲われて多くの人類が命を失っている。
そんなブラックアウトで幼かった主人公も友達や家族を失っている。

ブラックアウトに見舞われながらも主人公はなぜか歌っており、
両親の死を目の前にしても主人公は歌っている。
歌いすぎだ、意味がわからないほど歌いまくっている。

この作品が元々バーチャル・シンガーの関連コンテンツであり、
声優もそんなバーチャル・シンガーが手掛けている。
ここがかなりややこしいのだが、主人公の名前は「森先化歩」といい、
そんな主人公を演じているのは花譜さんだ。
超ややこしい。

キャラクターデザインも担当しているバーチャル・シンガーと
ほぼ同じようなキャラクターデザインになっており、
いわゆるVTuberが出演するドラマとかそういう感じだ。

そんなバーチャル・シンガーを推したいのは分かるのだが、
セリフよりも歌が多すぎてうるさい。
肝心の台詞になると演技力が乏しい人が多く、
それを補うための歌いまくりな構成になっているのは分かるのだが、
1曲ちゃんと歌わないシーンが多く、別にミュージカルというわけでもない。

ブラックアウトから数年後、主人公がようやく立ち直りかけると、
謎の生物が大量に現れて人類を襲い出し、
主人公と一緒に住んでいたお姉さんが襲われ死んでしまう。
謎の生物は元々人間であり、謎の空間に閉じ込められた人類は
「テセラクター」と呼ばれる存在になり、そんなテセラクターを殺せるのは歌だけだ。

こういう状況説明を0話ではひたすらしているのだが、
説明されてもわけが分からない。

謎の少年に色々と説明されたあとに主人公は「魔女の娘」という存在になる。
主人公は想いの力が一般市民より高いらしい。
そんな魔女の娘に選ばれた直後に別の女と主人公がいきなり同棲している。
意味不明だ。

ブラックアウトで両親を失った主人公は同じ団地のお姉さんと住んで、
心を癒やしていたのに、そんなお姉さんがテセラクターに襲われ死んだ直後に
なんか知らない別の女と同棲している、意味不明すぎて大混乱だ。
脚本が致命的に悪い。

主人公の声の聞き取りづらさもあいまって
余計に設定が頭に入ってこない。
ゲームや小説などを読めばわかるのかもしれないが、
それはアニメが未完成であると言っているようなものだ。

有象無象

1話になると他の魔女の娘もでてくる。
まるで「魔法少女まどかマギカ」の魔女空間のような場所で、
魔女の娘と呼ばれる少女たちが戦う。
戦うといっても少女たちの役目は歌であり、後始末だ。

戦うのは魔女の娘ではない男どもであり、
そんな男たちが戦ったあとに空間と死体の処理を歌でするのが
魔女の娘という印象だ。
だからこそ、この戦闘シーンが別に面白いわけでもなく、
歌がメインでどうでもいい歌と歌唱シーンを見せられる。

そもそも主人公以外のキャラがろくに掘り下げられておらず、
設定も飲み込めてないのにドバドバキャラを出されても
誰が誰だかわからず、ソシャゲ原作アニメのような
有象無象で空虚なキャラしかいない。

横文字だらけの設定はろくに説明せずに、
知ってる前提で進むため話が進んでもよくわからないぐちゃぐちゃした
展開をひたすら見せられる印象だ。

少し進むと分かるのだが、魔女の娘のそばにいる男たちは
「テセラクター」の特殊個体と呼ばれるもので人間ではない。
そんな基本設定すら序盤で説明してくれないため、
なんかよくわからん男が戦って、よく分からん女が歌うアニメにしか見えない。

各キャラとパートナー的な男といつ出会ったのか、
主人公がほかの4人との関係性をどう築いたのか、
そういう「過程」をゴリゴリにすっ飛ばしているせいで、
ほかのメディアミックスに触れていなければ蚊帳の外だ。

犠牲

2話になると大量にテセラクターが出てきて大ピンチな状況だ。
人類は「結界」と呼ばれるものに守られているようで、
その動力源は「魔女の娘」の素質があるものの命そのものだ。
2話ではメインキャラの知り合いがそんな動力源になる。

ぽっと出のキャラが死のうが生きようがどうでもよく、
物語の作り方、見せ方が下手すぎるせいで、
やりたいことはわかるが、そのやりたいことしか見えてこない。
キャラクターの描写、掘り下げもあまりにも下手だ。

序盤の説明が終わると、毎話、各キャラの掘り下げに入る。
「このキャラにはこういう過去があります」というのを
回想シーンで見せてくるのは、これまた説明セリフ的な見せ方でしかなく、
どんな過去を見せられても感情が揺さぶられることはない。

各キャラクターの過去や掘り下げよりも、
各キャラクターを演ずるバーチャル・シンガーの歌を聞かせたい。
そんな強い意志を感じるほど回想中に流れる歌声のせいで
回想シーンでのセリフがかき消されてしまっているほどだ。

話が進んでもそれはかわらない。
復興課長というAI的な存在と和解したかと思えば、
そんな復興課長がとあるキャラの裏切りによって唐突に殺される。
そもそもその、とあるキャラでさえ「誰?」となってしまうほど
掘り下げも印象もないキャラなので裏切った所でその衝撃は伝わらない。

ループ

中盤になると実はとあるキャラとその相棒がループしている事実が明らかになる。
何度も味わった仲間の死、そんな運命を変えようと何度もループしている。
神椿市と呼ばれる場所の住民が全員死ぬと全員復活するが、記憶は失う。
同じことを何度も繰り返しながら希望を掴もうとしている。

モブもメインキャラもぽんぽん死ぬ姿を見せられるが、
結局復活する、生き返るならその死も意味合いが薄い。
無駄に死ぬシーンもグロく、私は別に何も感じないが、
「推し」と同じ姿と声のキャラが無駄にグロく死ぬシーンは
ファンとしてはどう感じるんだろうか…..

時間がない中で魔女の娘たちが自在に歌の力を使いこなせば
「世界すら」書き換えられるかもという展開になる。
だが、主人公は様々な問題から歌えなくなってしまっている。
終盤になるとみんなが死ぬ展開になるが、
「どうせ生き返るんでしょ」と萎えてしまううえに、結局そうなる。

実写

実はこの世界は仮想世界であり、10話で主人公は
現実世界へと足を踏み入れる。かなり唐突な展開ではあるが、
結局、リアルなバーチャル・シンガーたちの模様を
ライブで見せたいというだけの話だ。
そういう「裏」の思惑が露骨に見えてしまうのが厳しい。

がっつりと現実のVTuberライブを見せられて、
彼女たちの世界は仮想世界でうんたらかんたらと
最後の最後でも説明セリフが多い。

終盤で色々なことは解決したものの、敵の存在は消えたわけではなく、
5人の魔女の娘たちは歌い続けている。
最終話などセリフより歌っているシーンのほうが長い。
結局最初から最後まで「V.W.P」というユニットを宣伝したいだけの作品だった。

総評:よくわからん女が歌い、よくわからん男が戦う

全体的に微妙な作品だ。
作品の根幹には魔法少女まどかマギカがあり、その要素を恥も外聞もなく使い、
そこにバーチャル・シンガーを無理矢理くっつけてる。
それを誤魔化すためにやたら難解な設定や用語をあまり説明もせずに
どばどばといれ、話も飛んだような感覚になる雑なストーリー構成になっている。

やりたいことや描きたいことは分かるものの、
結局「V.W.P」というユニットを宣伝したいだけであり、
それ以上でもそれ以下でもなく、アニメとしての面白さは薄い。
MVにストーリー性やアニメとしての面白さを求めるのは酷だ、
少なくとも私はこの作品はTVアニメではなく、MVと最終的に認識するほど
アニメとしては不完全だ。

最終話のろくにセリフが一切ない中で歌いまくる姿が
その証拠であり、結局は彼女たちの歌を聞かせたい、MVだ。
1クール見て「損をした」と感じてしまう作品だった。

個人的な感想:活動停止

たまたま見始めて特にV.W.Pというグループについて
調べていなかったのだが、今回のレビューを作るうえで調べたところ、
2026年3月をもって一時活動を休止することになったようだ。

彼女たちのファンならばこの作品も楽しめるのかもしれないが、
少なくとも「外野」が楽しめる作品ではない。
それを差し置いても露骨なまどマギ要素や、
ストーリー構成の悪さは致命的であり、
ファン向けと考えても飲み込みがたいものがある作品だった。

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