「number24」レビュー

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青春
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評価 ★☆☆☆☆(16点) 全12話

あらすじ 柚木夏紗はラグビー部のエースと期待されて大学に入ったが、とある事情からラグビーができなくなってしまう引用- Wikipedia

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密です。

本作品は2020年冬に放送されたTVアニメオジリナル作品。
監督はきみやしげる、製作はピー・アール・エー。

美麗


画像引用元:number24 2話より
©number24

見出して感じるのはかなり「美麗」と言いたくなるようなキャラデザだ。
1話早々に主人公はバイク事故にあってしまい、長い入院の末に
留年してしまう。それどころか彼は「選手生命」をたたれてしまう。
この作品はラグビーアニメだ。

ラグビーブームが一時期あった影響もあるのかもしれないが、
去年も「トライナイツ」というとんでもないラグビーアニメが作られたが、
この作品もそんなラグビーブームが生み出したアニメ作品だ。

しかし、トライナイツもそうだがキャラクターの体格は
およそ「ラグビー」をやるように見えない奴らばかりだ。
サッカー選手と大差のない体格のチャラ臭さは根本的に
作品自体が「ラグビー」をどうでもいいと思ってる証拠だ。

本気で面白いラグビーアニメを作りたい、ラグビーの面白さをアニメで伝えたい。
そんな気持ちが少しでも制作陣にあるならば
テニスプレイヤーかサッカー選手のような体格のキャラデザには絶対にならない。
トライナイツよりも幾分ましな体格のキャラクターは多いが、
ほとんどが歌って踊りだしそうなアイドルのような男性キャラクターばかりだ。

キャラクター数もラグビーというスポーツを扱ってるがゆえに
異常に多く、ほとんどのキャラクターの名前は最後まで記憶の隅にも残らない。
1話からどんどんどんキャラを出し、どんどんどんと紹介されるが、
似たようなキャラデザのキャラも多く判別不能だ。

露骨


画像引用元:number24 9話より
©number24

1話から明らかに狙った要素がある。
男性キャラ同士が「あえぎ」ながら筋トレをしている(苦笑)
この時点で視聴者の半数は失ったと感じる露骨な描写は
ちょっとあざというえに下品さすら感じてしまう。
抱きしめたり、耳元で囁いたりと明らかに「狙った」感が見え見えだ。

この時点でこの作品がやりたいのはラグビーではないことが分かる。
イケメンキャラの青春日常物をやりたいのであってラグビーはおまけでしかない。
1話から一切ラグビーはせず、主人公がやったことと言えば
ラグビーが好きだが実力も体格も恵まれず食が細く、
ストレスで胃潰瘍になった子を病院につれていき、
選手をやめさせマネージャーにしてしまう(笑)

そこはトレーナーである主人公が食事やら筋トレやらを指導して
ラガーマンとして育てる流れじゃないんだろうか?
そもそも主人公もマネージャーであり、主人公外にも女子マネージャーが居る。
そんな中で更にもうひとりマネージャーを増やす展開は意味不明だ。

うっかりメリケン

主人公はかなり癖がある。やめてしまった先輩を引き戻したり、
使えない選手をマネージャーにしたりと行動はかなり強引だ。
時にはメリケンサックをはめて腹パンまでする。
ゴリ押しでウザさすら感じるグイグイ感は独特な主人公像ではあるものの、
それが好感につながるとは限らない。

いわゆる「ドS」キャラではあるものの、
かなりいやみったらしい台詞が多く、煽るような台詞も多い。
ドSキャラが好きな人ならば彼にも好感を持てるかもしれないが、
ちょっと受け入れがたい主人公だ。

ただ彼のアドバイスは厳しいながらも正しいことが多く、
そんな彼の言葉で成長していくキャラクターたちのストーリー自体は悪くはない。

短い試合時間


画像引用元:number24 4話より
©number24

3話になってようやく練習試合ではあるものの同じチーム同士で試合が行われる。
この作品で初めてまともに描かれる試合だ。だが、そんな試合のやる気は一切ない。
制作側はこの作品をラグビーアニメとして面白くしようなんて考えてない。
カットしまくり、試合の流れをなんとなくしか分からせない試合描写は
何の面白みもない。

メインキャラは大量に居るが、1キャラに2話も使ってしまえば当然、
尺不足に陥る。3話になっても同じチーム内のキャラの名前が
テロップで出るくらいであり、いつからいたんだ?と思うようなキャラが多い。
4話以降は他校のキャラクターもでてくる。

そうなるともう誰が誰だかわからないレベルで
キャラクターがひしめき合っている。密だ。
大量のキャラクターがひしめき合い、無駄に抱き付き合い、
無駄に壁ドンしまくり、無駄に頭をナデナデする。

喧嘩しギスギスしてるはずなのに、
そんなギスギスでも異様なまでの馴れ合いを見せつけられるのは違和感が強い。
BLをやりたいならやりたいでもっとストレートにやればいいものの、
あくまで「ラグビースポーツアニメですよ~」というのを装いながら
そういったシーンが多い。

あくまでそういうのをやりたいだけでラグビーは二の次だ。
それならばもう少しキャラを絞って一人一人の関係性をきちんと
描くならばまだ理解できるものの、作品に対してキャラの密度が高すぎる。

青春


画像引用元:number24 3話より
©number24

1クールの中で明らかにさばききれないキャラクターを出しまくっており、
そのせいで一部のキャラのを除きキャラの印象が薄くなってしまう。
しかし、その反面で一部のキャラクターはきちんと掘り下げている。

試合の時間よりも日常の描写のほうが圧倒的に多く、
しかも、彼らは負けてばかり、怪我してばかりだ。
しかし、そんな状態だからこそ成長要素も光る。

主人公に怪我をさせてしまった負い目、幼馴染だからこその期待感、
序盤をすぎると彼らの青春模様と関係性がきちんと描かれる。
ドラマとストーリーがきちんとあるものの、それだけにキャラの多さが厳しい。
本来は2クールでやるようなキャラの人数を
1クールに無駄に押し込めてしまっている。

キャラクター自体はきちんと練り込まれており、
中盤以降になってくると一人一人のキャラも見えてきて魅力も出てくるのだが、
やはり1クールという尺の中では明らかにさばききれていない。
めんどくさいまでの人間関係の描写、その人間関係の修復と変化、
ところどころいい話はあるのだが、所々だ。

しっかりとねられてるはずのキャラクターを1クールと言うストーリーの尺と
ラグビーというスポーツにうまく結び付けられていないもどかしさがつきまとう。
表面上のわかりやすいキャラ付け以上の印象のないキャラも多く、
もう少しキャラクターを削れなかったのかと感じてしまう部分だ。

終盤


画像引用元:number24 12話より
©number24

因縁の相手との戦いだ。しかし、
そんな因縁の相手との戦いですらカットの連続だ。
過去回想も非常に多く、本来は本筋の中で自然に描けたたはずのシーンも
最終話でなおかつ過去回想でやってしまう。

終盤の最後の試合なのに試合の腰を折る展開が多く、
そもそも「ラグビー」のルールをこの作品は一切説明しない。
ラグビーの面白さを伝える上で最低限のルール説明すら省いており、
最終話は細々といろいろなエピソードを織り交ぜつつ駆け足で
試合を進めてしまっている。

キャラクターの視点の切り替わりも非常に多く、
せっかく出したキャラクターに活躍の場や見せ場を与えたいのは分かるものの、
1話の中でそれをやろうとして慌ただしいシーンづくりにしかなっていない。
1クールではキャラクターを丁寧にかつきちんと掘り下げきれず、
終盤で一気に色々と片付けようとしてごちゃごちゃしすぎだ。

総評:ゴチャゴチャ


画像引用元:number24 12話より
©number24

全体的に見て色々と噛み合ってない作品だ。
美麗なキャラクターによる青春模様は悪くなく、
特徴的なキャラクターたちの関係性の変化やキャラ描写は
ややBL要素をあざとく感じる部分はあるものの、そこまで悪くはない。

しかしながら、その反面で1クールという尺の中であまりにもキャラが多い。
そのせいでほとんど描かれないラグビーの試合は見ごたえがなく、
ようやく終盤できちんとラグビーの試合が描かれるのかと思いきや、
詰め込みまくりで視点変えまくりな慌ただしい最終話になってしまっている。

別にこれがラグビーでなくてもよかったんじゃないのか?と感じる部分は大きく、
これがサッカーでも何の問題もなかっただろうなと感じてしまう作品だ。
そもそも制作側が「ラグビーアニメ」を作ろうとしておらず、
「イケメンキャラの青春日常モノ」を作ろうとしてしまっている。

それ自体は別に悪くなく気に入るキャラクターがいれば楽しめる作品ではあるが、
「同志社大学」がわざわざ制作協力してるのに、
こんなラグビーアニメでいいのか?と思うような出来栄えだ。

少なくともこの作品でラグビーをやりたい、ラグビー面白いと感じることはない。
もう少し色々な部分で噛み合えば面白い作品になったかもしれないだけに、
噛み合わずに終わってしまって残念な作品だ。

個人的な感想:トライナイツよりは..


画像引用元:number24 1話より
©number24

トライナイツよりはいろいろな部分がしっかりしていたが、
その反面で明確な面白さが薄れてしまっているような作品だった。
随所随所、悪くない部分はあるものの、それが明確な面白さに変わる前に
ごちゃごちゃしたまま終わってしまったような印象しか残らなかった。

1話のマネージャーへ転向させる展開は度肝を抜かれたものの、
それ以降はそこまで突飛な展開はなく、地味に終わってしまった。
やり方次第では化けそうな作品だっただけにトライナイツよりも
可能性を感じる作品だったが、可能性止まりで終わってしまっている。

ラグビーブームもすっかり影を潜め、これ以上テレビアニメオリジナルの
ラグビーアニメは出てこないかもしれないが、
トライナイツ、number24に続くオリジナルのラグビーアニメを
いつか見れることを期待したい。

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