初恋限定。

2010年8月8日

初恋限定。感想

評価/★★★★★(81点)

初恋限定。感想

制作/J.C.STAFF
監督/山川吉樹
声優/伊瀬茉莉也,豊崎愛生,藤村歩,伊藤静ほか


あらすじ

アナタは 恋をしたこと ありますか?
うまくいくことばかりじゃない
まちがうこともあるかもしれない
でも初めて出会った恋する気持ちは
私たちを未来へ運んでいく
五人の中学二年と三人の高校一年生の
女の子たちの初恋の瞬間を
恋愛コミックの旗手、河下水希が鮮やかに描いた
初恋限定。-ハツコイリミテッド-
観終わった時 アナタは 彼女たちに 恋をしている。

男子よ!朗報だ!女子に飴玉を咥えさせろ!必ず落ちる!w

この作品を見だして一番最初に感じるのは、登場人物の多さだ。
wikipediaを参照してもらえば、もっとわかりやすいが
1クールのラブコメ作品で15人以上のキャラクターがサブではなく、
みんながメイン状態で登場する。
名前や関係性を覚えるのが苦手な方は向かない作品だろう。
基本的にタイトル通り「初恋」をテーマに描いている。
登場人物は高校生、もしくは中学生の男女で
序盤は1話ごとに少女たちの初恋の瞬間を描いている。
この初恋の瞬間は非常によく描けており、ベタor過剰な演出はあるが
見ていて可愛らしくニヤニヤが止まらないシーンの数々だ。
また、その中で1番特異な初恋の瞬間は「飴」
それまで、お姫様抱っこ、一緒に委員会といった割と分かりやすいものが多かったが
恋なんてわからないと言っていた「山本 岬」が
同級生に飴を咥えさせられた瞬間に恋に落ちる(笑)
恋のキッカケや落ちる瞬間に理由や説明をつけるのは無粋だが、
アメを咥えさせられるという意味不明なキッカケで初恋に落ちるのは思わず笑った。
そんな独創的な初恋の瞬間を主要な女性登場人物全て描いた後、
初恋の苦しみや、若さ故のもどかしさや悩みを盛り込んだ展開が続く。
この展開は、ベタながらも非常にいい。
雰囲気とキャラクターデザイン、声優がそうさせる!といえばそれまでだが、
忘れていた「青春」の空気を味わうことが出来た。
全体的に初々しい。
いや、もう、こっちが赤面するくらいの凄い雰囲気のいい初恋物語が
作中、何度も何度もリフレインするかのように展開される。
ある種、全話ラブコメのクライマックス的内容は、反則気味な手法だが
個人的には全てクリティカルヒットしてしまった(苦笑)
多い登場人物を「初恋」というテーマで上手く動かしており、
後半までは目立たなかったキャラクターが、たった1話で思わず涙をこぼしそうになるくらいの
初恋物語を展開してくれたのは、純粋に感動した。
確かにアニメ的展開や、お約束的展開、都合展開もあるが
このシンプルだが「初恋」というテーマを突き抜けた作品は好感が持てる。
登場人物と同じ年代の中学生や高校生はもちろん、
20代後半~30代前半にも「青春」を思い返せるようなストーリーは
ほろ苦さを感じさせてくれるかもしれない。
ただ、1つだけ残念なのは初恋の結果があやふやになっているモノが多かった。
ある意味そこにはリアルがあり、上手く行かない初恋や
登場人物たちの初恋の行方を視聴者の想像に任せるという
部分もあったのかもしれないが、ここをどう受け入れるかで
作品を見終わった後の脱力感に人によって違いが出てくるかもしれない。
個人的にはこの作品、名作だ。
レビューを書くという目的もあったため、粗を探してしまったが
見終わった後「あぁ~・・・久しぶりにいい作品に出会えたな~・・・」と
いい脱力感が体中を駆け巡りました。
★の評価付けも非常に迷い悩いましたが、
ストーリーはもちろん、声優、作画が非常に良かった。
何より全体に制作側の「丁寧」さを感じられた。
こういうしっかりと芯の通ったアニメ作品を今後も増やしていって欲しい、
そういう思いも込めて★5つにしました。
あなたの初恋、思い出してみませんか?
そんな青春と初恋の甘酸っぱさを感じさせてくれる作品です。