こどものじかん

こどものじかん感想

評価/★★★☆☆(55点)

こどものじかん感想

制作/スタジオバルセロナ
監督/菅沼栄治
声優/間島淳司,喜多村英梨,真堂圭,門脇舞以ほか
全12話


あらすじ

新米の青年教師「青木 大介」は、年度途中でとある小学校に赴任した。着任してすぐに3年1組の担任を受け持つが、前任の退職理由が「生徒達によるいじめ」を苦にしたものであった。大介は、この問題を解消し、「九重りん」・「鏡 黒」・「宇佐 美々」と分かち合うことになる。やがて、色々な問題に直面し、りん達と奮闘しながらも、生徒達と共に自身も成長していく。

実はリアルな小学校の教育問題アニメ

この作品の低評価な感想を見ると大体が
「小学生がこんな性知識」「規制」「レイジDQN」という感じです(笑)
3つのうち2つは私も納得なんですが・・・
基本的なストーリーは新任の教師が小学3年生のクラスを担当する、
クラスには先生を誘惑する九重りん、九重りんが好きな鏡黒、不登校宇佐 美々などがおり
それぞれの悩みや問題を中心にストーリーを展開していく。
この作品、放送当時はかなり問題になった。
まず1つ、小学3年生という設定だがかなりセクシーシーンが豊富にある、
着替えのシーン、指を舐める、ブルマを魅せつけるetc…
シーンだけでもかなり過激なものが多く、TV放映時は規制がかかりまくり
「何殺ってるシーンなのかわからない」という状態になっていました。
(検索すると画像出て来ると思いますので気になる方はググってください)
もしかしたら間違っているかもしれないが、
この「こどものじかん」を皮切りに規制表現をするアニメが増えた気がします
恐らくは他の制作会社が
「修正版を放送したあと無修正版をDVDで出すと儲かる」
ということに気づいたからだと思いますが・・・w
そういった意味で言うとこの作品はある種、
今の修正アニメを生み出す要因になった作品とも言えるかもしれない。
もしかしたらアニメの歴史において1つのターニングポイント・・・というのは
若干言い過ぎかもしれない(苦笑)
また、セクシーシーンだけでなくセリフも過剰だ。
小学生が担任に対し「童貞」「筆おろし」などなど下ネタ的言葉を多数扱っており、
小学生という設定を考えるとかなりやばい。
しかし、現代の小学生は耳年増な上、体も発達している。
小学3年生というとさすがに早いかもしれないが、
5年生や6年生になればインターネットや少女漫画で性的知識は得えており
(少女漫画はかなり過激な表現が多い、やっちまってるのも多いです)
そう考えると、ある種、リアルな小学生を描いていると言えるかもしれない
リアルな小学生を扱う上で教育問題もしっかりと扱っている。
むしろ教育問題のほうがこの作品の根幹にはあり、
先生よる生徒のいじめ、生徒による先生のいじめ、不登校、両親の問題など
作品の中に現代の教育問題が詰まっている。
ただ、この作品はシリアスとコメディ部分のバランスが悪い。
確かに「現代の小学校の教育問題」というテーマ性は秘めているが、
シリアスな部分は重苦しく同時に演出が暗すぎる。
ある種、声優の演技がうますぎただけにシリアスな部分が過剰に印象に残ってしまい
明るさ&エロさに比べてシリアスが強すぎる感じを受けてしまった。
もう少し抑えた演出ならキャラクターの心の傷や深みというだけに受け止められるが、
ドロドロしすぎた後半は1回見ただけでお腹いっぱい。
特に最終話は、流石に最終話だけに気合が入っており過剰すぎる、
全体的な印象として明るい印象よりも暗い印象が残ってしまい
この点に置いてはマイナス評価になってしまった
この点は恐らくは「現代の小学校の教育問題」を扱うことによる弊害、
ここは監督や脚本家の腕の見せ所なはずなのだが、
逆に監督や脚本家の才能を露呈してしまう結果になっていた。
この作品は現代の小学校の教育問題を扱ってるんだ!だからこういうシリアスなのも入れないと!と
主張だけが伝わってしまい、その主張をただ表現しているだけに過ぎず、
シリアスな場面で何を伝えたいのかがいまいちわかりにくかった。
ただ、この点は「レイジ」という登場人物の場面だけに言えるんですけどね・・・w
他の部分は確かに暗すぎる場面はあるものの心理描写として
暗さがキャラクターの心の傷の重さを表現しており悪くはなかった。
全体的に「レイジ」以外はかなり深みのある作品になっている。
キャラクターデザインや小学生の下ネタということで
「ロリコン的作品」と見られがちだが、
本質的には現代の小学校の教育問題を根底に置き、
重すぎなくさせるためにエロ要素と可愛らしいキャラクターで濁している作品だ。
ただ前途したようにシリアスなシーンの重すぎる点や
過度な下ネタ要素、更にはTV版での修正ありまくりなシーンが低評価になってしまった。
個人的には楽しめたが、もう一度見たいと思わせる作品ではなかった。
あのレイジのDQNっぷりをもう一度見るのは若干辛い・・・w