かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~感想

評価/★☆☆☆☆(16点)

かしまし ~ガール・ミーツ・ガール~感想

制作/スタジオ雲雀
監督/中西伸彰
声優/植田佳奈,田村ゆかり,堀江由衣,浅野真澄ほか
全13話


あらすじ

主人公である大佛はずむは、幼馴染である来栖とまりの励ましで片想いの相手である神泉やす菜に勇気を振り絞って告白したものの、その告白は拒絶されてしまう。近所の鹿縞山に一人登り、傷心を癒そうとしていたはずむだったが、巨大な宇宙船の墜落に巻き込まれてしまう。
宇宙船に乗っていた宇宙人は、地球人に対して自分のミスを詫び、はずむを治療したことを告げる。しかし同時に、その治療の過程ではずむが女になってしまったことも告げる。そして、この変化はもはや修正不可能だという。
女として学校に通うことになったはずむだが、一度は告白を断ったはずのやす菜ははずむに対して積極的にアプローチをかけてくるようになる。そして、とまりも、そんな2人の様子を見ていて弟分だと思っていたはずむに対して自分が抱いていた本当の気持ちに気づく。
こうして、3人の少女たちの奇妙な三角関係が始まった。

性転換!?いいえ、ガチ百合です

基本的なストーリーは少し変わったラブコメかな?青春ものというには設定が突拍子すぎる。
序盤、主人公は仲良くしていた女の子に思い切って告白されふられる。
そのショックで思い出の山へと自分探しの旅へいったら、宇宙船に激突される。
宇宙人によって治療され命は助かったが、なんと性別が男から女へと変わってしまった・・・
と、宇宙人もびっくりな設定だ(笑)
序盤の性別が変わった主人公に対するの周囲の反応は面白い。
男友達は、女の子になった主人公に戸惑いつつ欲情してしまったり
幼なじみは主人公へ好意を抱いており、戸惑う。
更に告白してふられた女の子は何故か男の時より好意的・・・と
性別が変わったことによる周囲の変化をうまく描いている
しかし、中盤から序盤のラフコメ的雰囲気はなくなりドロドロっとしたものになる。
幼なじみと同級生、主人公と全員女性の不思議な三角関係が形成され
この作品は最初から「百合な恋愛模様」を描きたかったのかという
制作側の意図が伝わってくる。
この設定をもっとうまく活かせば、もっと面白い作品になったかもしれない。
特に主人公の男友達なんか、いっそ主人公に告白させちゃったり
幼なじみの恋愛感情の複雑さも描こうと思えばもっと面白く複雑になったはず。
肝心の主人公も「どうしよう!?女の子になっちゃった!?」という不安や戸惑いが少なすぎる
序盤の段階で「ブラジャーってどうつけるの?」とか、
女の子らしい服装にほとんど抵抗なく着ている点も、違和感を強く感じてしまった
宇宙人が再度自分の目の前に現れたときに
「もう男には戻れないんですか?」のヒトコトぐらい言って欲しかったものだ。
彼には最初から女の子になりたい願望でもあったのだろうか?
更に最終話までの展開も結局、終始百合状態(苦笑)
せっかくの設定をただ百合な恋愛模様を描くということに使ってしまっているのが残念でならない、
序盤はその設定を生かした面白みがあったのだが、中盤からはかなりの失速。
いきなり路線を変更されたような気分でした。
だが最終話、TVでは全12話放映され主人公と一人のヒロインがくっつく展開になる。
あぁ~こういう展開か、とそれなりに纏まっており納得して最終話の最後のシーンを見ると
「あのね・・・?」となりDVD収録の13話になる。
この「あのね・・・」に関してはあのね商法と言われ、当時話題になったそうです。
この12話で終われば、低かったがそれなりに評価はできた。
しかし、この13話は流石にひどかった。
まさかのくっついたかと思ったヒロインとは違うヒロインとくっつく展開になりますorz
これは流石にやってはいけないんじゃないでしょうか?
キャラクターの心情などはわかるのですが、描き方が完璧に間違っている
結局主人公は女性のままですし・・・w
この作品は全体的に間違った方向に進んでしまった感が強い
一番面白そうな設定をうまく使わずに、2番目の設定百合な恋愛関係に重きを置きすぎている。
更に重きをおいたはずの百合な恋愛関係も「あのね商法」のせいで評価は厳しくなり
結果として「この作品で何がしたかったんだろう?」と疑問が残ってしまった
性転換系の話を書きたかったのか?それとも百合な恋愛を書きたかったのか?
どちらかに重点すれば、もう少しましな最終回になったかもしれませんが、
前半と後半でまるで別作品のような違和感を感じてしまいました。
これは個人的な意見なのですが、この作品は「あかほりさとる」が原作ですが
他の作品にある「あかほりさとる」らしさがあまりなく、
もしかしたら、私としては珍しく「あかほりさとる」が好きになれるかもしれないと思ったのですが
やっぱり、ダメでした(苦笑)
百合要素が大丈夫な方は大丈夫ですが、百合が苦手な方は閲覧控えて方がいいかも?
私は観る前の情報とかwikiぐらいだったのですが、
これだけ百合要素が強いとは・・・不意打ちな作品でした。