機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション


機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション感想

☆☆☆☆☆(8点)


機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション感想

制作/サンライズ
監督/福田己津央
声優/保志総一朗.進藤尚美,石田彰,田中理恵ほか
全3話


あらすじ

コズミック・イラ(C.E)15年、万能の天才として世界中から注目された
ジョージ・グレンが自分が遺伝子操作された人間であることを告白。
同時に製造方法を公開したことで、世界中で遺伝子操作された
新人類『コーディネイター』が誕生した。




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新作カット以外は観る価値なし

TVシリーズは忘れてくださいと明言した監督が
新たに作り直したスペシャル・エディション。
本作ガンダムSEEDのスペシャル・エディションはTVシリーズでは50話×20分
(OPとED,予告編を除けば本編は1あたり約20分と換算する)
1000分=約17時間の内容を4時間半にまとめている。
TVシリーズ本編の内容を約4分の1に圧縮したということだろう
序盤からストーリーの攻勢が若干違うことの気づく、
TVシリーズでは尺稼ぎだった雑談していたフレイとキラ達がであっていたカットさえ
最初からキラたちはラボにおり、そこでザフトの強襲に会う。
私は非常に最初は好印象だった。
TVシリーズでは非常に無駄の多いシーンも多く、
回想シーンの多さが欠点の1つだったが
4分の1に圧縮することで異様なまでに見やすくなっている。
だが同時に恐ろしいまでにストーリーのテンポが早い。
声優さんたちのセリフも余裕があまりなく、喋りが少し早く感じる点は
見ていて落ち着くのない印象を与えてしまっていた。
せっかくもう一度声優さんを呼び集め再アフレコしているのに、
感情移入されたセリフの読み方ではなく、時間を気にした読み方になっているように感じる
TVシリーズをみた方ならば、ある程度キャラクターのその時の心情や
ストーリーの内容が頭にあるので理解は出来るのだが、初見だとかなり厳しいだろう
キャラクターに感情移入する前にシーンが切り替わり、
セリフの余韻を楽しむまもなくストーリーが展開される
これだけストーリーが展開の早いアニメ作品はおそらく本作品くらいだろう(苦笑)
1.5倍再生のようなストーリーの進み方は4分の1に圧縮したから仕方ないのはわかるのだが
雑すぎるカット&編集のせいで、落着く間がない。
TVシリーズでは無駄なシーンや遅いストーリー展開は確かに欠点だったが、
これでは逆に早すぎて何が何だかわからない(苦笑)
欠点を治そうとして過剰にしすぎてしまった感じが強い。
過剰にしすぎた結果、ストーリーが飛びまくる。
「そのシーンはカットしたらまずいんじゃ?」と感じる部分も多く、
TVシリーズを見た直後に見たので、ストーリーに付いていけるだけであり
本作だけみたら確実にストーリーを理解する前にストーリーが進んでしまう
再編集した編集盤ということは重々承知だが、
ここまで編集しすぎてしまうとかなり厳しい物がある。
例えば序盤、フレイの乗った避難ポットをTVシリーズではキラが拾っているが
本作ではそのシーンはカットされ、いきなり回収されていた避難ポットから
出てくるフレイと出会うキラとなってしまっていたり、
水が不足したからユニウスセブンの残骸から回収するという説明もないまま
いきなり資源回収場面になっていたりと、展開がかなりおかしくなっており、
逆にその展開につなげるために、そのシーンは必要なのだろうか?と感じてしまった
特に戦闘シーンはカットされすぎていて迫力が全くない。
バクゥを蹴り上げるストライクの戦闘シーンなど私は結構気に入っていたのだが、
それも蹴るシーンのみだったり、キラがストライクを神業で
OSの書き換えや調整を行うシーンが削られていたりと、
「SEED」で好きだったシーンが削られているのはかなりしい限りだ。
つまりは編集が下手くそすぎる。
編集盤ということは重々承知だ、だが、それを理解していても
ここまでぶつ切りに編集されたストーリーは見ていて不快だ。
また一部の声優の変更などもある
TVシリーズでは回想シーンで何度も死んでお馴染みの「ニコル」、
何故かビビアン・スーが担当した「アイシャ」など
出番がそこまで多くないため気にならないが、ニコルに関しては違和感ギリギリだろう
更に新作カットについてはいい点と悪い点がある。
いい点についてはTVシリーズでは描写不足と指摘したアズラエル、
彼はTVシリーズではブルーコスモスというコーディネーターを恨む地球軍の
お偉いさんという描写しかなかったが、
本作ではわずかではあるが彼が「なぜコーディネーターを憎むのか」が描写され
個人的には好印象だった。
彼はサイ・アーガイルと同じ目にあっていたんですね(笑)
その他にもアスランの母が一瞬出ていたり、
ラウ・ル・クルーゼの顔がはっきりと出ていたり、
ファンサービス的な要素の新作カットが多いのは評価できるポイントだ。
悪い点では一巻ではキラとフレイの一夜がTVシリーズよりも明確に描かれており(苦笑)
ベロキスはもちろんのこと裸で絡みあう二人と、あえぐ感じのフレイが
きっちりと描写されており、なんというか・・・誰得と言わざる負えない。
しかも描いた割には画面が暗すぎて全くエロくはないので、
どん引きするひとや「えぇー・・・」という感想しか生まれない。
そんなカットを追加するぐらいだったらもう少し編集をまともにして欲しいものだ。
エロ要素に関しては増加気味だ。
特にシャワーシーンは男女キャラ両方共無駄に増えており、
更にはトールの死亡シーンがやけにグロさをましていたりと
せっかく評価できるポイントさえもマイナスにしてしまう所が監督の凄いところだろう。
全体的に完成度は低い。
だが、SEEDがよくなるための方向性が見えた作品ではある
TVシリーズ+SpacialEdition÷2=完成版SEEDとなるだろう
遅すぎたTVシリーズのストーリー構成と早過ぎるSpacialEditionは
中間をとればちょうどいい具合になるだろう、
描写不足だった点もSpacialEditionで若干ながら補充され、
同じシーンの繰り返しと総集編の多さも回避できる。
恐らくTVシリーズとSpacialEditionの丁度中間の出来栄えであれば、
本作品は最低限「面白い」作品にはなったはずだ。
評価はTVシリーズを見ていなければストーリーとキャラクターを理解するのが
不可能なのを考慮し、TVシリーズと同じ評価にした。
この作品、本当のファン意外には何ともキツイ作品だ

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