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戦国乙女~桃色パラドックス~

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戦国乙女~桃色パラドックス~感想

評価/★★★★☆(69点)


戦国乙女?桃色パラドックス~感想

制作/トムス・エンタテインメント
監督/岡本英樹
声優/日高里菜,平田裕香,豊口めぐみ,喜多村英梨ほか
全12話


あらすじ

現代の女子中学生、日出佳乃(通称「ヒデヨシ」)は試験前の神頼みに神社へ向かうが、
そこで見かけた不思議な光によって女性しかいない戦国時代に似た時代の世界へと
飛ばされてしまう。天下統一を目指す女武将、織田ノブナガと出会ったヒデヨシは
全部集めると天下統一の夢が叶うという「伝説の深紅の甲冑」集めの手伝いをすることに。
その中でヒデヨシは様々な戦国武将と出会っていく。

もう歴史の武将女体化は飽きた。だがしかしっ!

一体なん作品目なんだという武将の女体化な本作品。
さすがに武将も天の国でいい加減、俺たちを女性キャラにしてくれるのはやめてくれと
うんざりしているかもしれない(苦笑)
ただ、本作品は他の作品と違いしっかりと作られている
ストーリーは戦国もの+タイムリープもの。
普通の女子中学生の日出佳乃は周りから秀吉というあだ名で呼ばれている、
そんな彼女が補習を避けるため神頼みをしたら、不思議な光に誘われ目が覚めると
そこは女性しかいない戦国時代に似た時代の世界だった、
しかも、その戦国武将たちは日出佳乃の友人たちにそっくりで・・・という感じだ
基本的に主人公は元の世界に戻るための行動をしない(笑)
異世界に来たことを認識した後は、異世界で頑張れば元の世界に戻れるのが
お約束だと思い、織田信長のもとで、集めれば天下統一の夢がかなう
伝説の甲冑集めを協力する。
これだけだとあまり面白くなさそうに感じてしまうかもしれないが、
各キャラクターがきっちりとキャラ立てされており、
それぞれのキャラの魅力がしっかりしており、声優さんの演技力も申し分ない
序盤は「戦国の日常」的要素が強く、戦闘要素は少ないのが
余計にキャラへの感情移入を強めることができた
また歴史上のキャラをモチーフにしており、各武将のキャラの性格をよく捉えている。
主人公の秀吉はトラブルを争いではなく、人柄の良さや独特のアイデアを
信長に進言したり、明るい性格で人望を集めていく様子はまさに秀吉風。
織田信長もきっちりと剛毅なキャラになっており、
明智光秀は秀吉に対し嫉妬心を燃やし、徳川家康は実は腹黒、
今川義元は道化(笑)と、各武将のイメージをきっちりと捉えしっかりと
キャラクターに反映しているのは好印象だった。
また、この類のアニメとしては非常に珍しくお色気要素が少ない。
お風呂シーンなどはあるものの、露骨すぎる裸シーンなどはなく
そういった要素で視聴者を惹きつけるのではないのが、好感が持てた
ただ、ぶっちゃけてしまえば売上UP,視聴者を惹きつけるためにもお色気要素を
もっと増やしても問題はなかったかもしれない。
中途半端に裸やお風呂シーンがあるため、出すなら出す出さないなら出さない!と
少しはっきりしていない感じはあった。
ストーリー的には天下統一できる鎧を集めつつ進行する。
有名武将が話が進めば進むほど出てくるが、出過ぎ・・・というほではない。
これは武将をモチーフにしたことにより名前も覚えやすく、
外見的にもキャラデザで各武将の特徴を得ており、見やすいアニメになっている。
ストーリーの内容も前半はコメディタッチのものが多いが、
話が進めば進むほど徐々に明智光秀の豊臣秀吉への嫉妬を募らせていく
明智光秀の裏切りという歴史の史実を知っている私(視聴者)からすれば
光秀が嫉妬を感じ、どんどんどん募らせていく様子を見ているとかなりドキドキする(笑)
更には主人公が歴史の教科書を見て
「まあ教科書通りになんてならないよね!」というフラグを立てやがるw
それまで軽い気持ちで戦国武将の女体化キャラを楽しんでいたのに
一気にストーリーの先が気になる内容になっていたのは脚本家の優秀さを感じた
10話の本能寺の変の脚本は素直に「おぉ」と声を上げてしまった
歴史通の戦などを脚本に盛り込ませつつ、歴史の史実とは違ったストーリーにし
そしてうまい具合にキャラを動かしている、
特に終盤の展開は各キャラの性格と歴史の史実に照らし合わせつつ展開し、
タイトルから来る印象や「所詮はパチンコアニメ」といった考えを一気に吹き飛ばした。
見事な裏切りと言えるだろう
ただ終盤の締めが弱かった。
戦国時代の世界観にいきなり、タイムパラドックスな要素が若干練りこみが甘く
あくまで「女の子だらけの戦国武将」の世界観を創り上げるための設定というのが
浮き彫りになってしまっている、だが、最終話でそれも吹き飛ばした。
タイムパラドックスの説明をしているキャラを見事に無視する主人公(笑)
脚本家が「あまりタイムパラドックス要素は深く考えないでね!」と割り切っているようで
非常に好感が持てたと同時に笑ってしまった。
全体的に本当に良く出来ている作品だ。
1クールでストーリーを上手く纏め上げ、パチンコアニメの雰囲気を感じさせず
すっきりと純粋に「視聴者」を楽しませる作品だ。
決して名作ではない、だが人に純粋におすすめできる作品と言えるだろう
個人的には期待していなかった分、この出来栄えに正直驚いた。
ストーリー的に最後で2期が出来るような伏線も残していたが、
個人的にはあまり続編を作ってないほしい気もする(笑)
製作スタッフさんの優秀さが伺える、見ていて気持ちのいい作品でした♪

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  1. anilog より:

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