俺たちに翼はない


俺たちに翼はない感想

評価/★★☆☆☆(23点)


俺たちに翼はない感想

制作/NOMAD
監督/ウシロシンジ
声優/下野紘,三浦祥朗,諏訪部順一,稲田徹ほか
全12話


あらすじ

――大都市「柳木原」。
おびただしい数のひとと建物がひしめく、巨大な繁華街。
――季節は冬。
空を見上げれば、そこには無表情な白い空。
羽田タカシには人には言えない秘密があった。
冴えない学生生活から逃れ、いずれは異世界・グレタガルドへ消えるつもりだったのだ。
ただ胸にあるのはいくつかの心残り。顔を合わせてはぎこちない会話をする妹・『羽田小鳩』のこと。
そして、学園のプリンセスと称えられる仮初の恋人・『渡来明日香』のこと…。

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俺たちにはゲームにしかない

始まって5分以内でほとんどの主要な女性キャラのパンツが拝める、
そういったシーンの連発から本作品が「アダルトゲーム」原作であることが伺える。
ただキャラデザ的にも作画的にも「エロ」さよりも「あざとさ」は優ってしまい
DVD販売促進のためのシーンなんだな~というような評価しかできない。
流石に、パンツ見せればいいというアニメの時代は終わっただろう。
ストーリー的にもかなり序盤は見難い。
視点を2点、3点させて「誰が主人公」なのかが本当にわからない
キャラ同士の会話が非常に多いのだが、かなりのハイテンポで喋っており
内容がたまに入る前にシーンが進んでいくような展開も多い。
ギャグアニメならこれでいいのだが、一応きちんとしたストーリーがあるアニメでは
かなり早すぎる会話にテンポだ
更には一話の段階で謎が多すぎる。
各キャラごとに視点を変える理由も不明で日常ブコメストーリーを展開させる、
それだけならまだいいのだが、一話の最後に主人公の一人が
「僕はこの世界の人間じゃない、あの空の向こうグレタガルトから転生してきたんだ
本当に僕はグレタガルトの時期国王候補、晩食の世迷羽根の一人聖騎士ホークなのだから」
といきなり厨二秒全開のセリフとともに流れるED曲とファンタジーシーン(笑)
原作をプレイした人はわかっているのだろうが、知らな人にとっては
わけがわからず、確実に一話で見るのをやめてしまうような突き放しっぷり。
更にはキャラクターも非常に多い、物語の特性上
複数の主人公がおり、その主人公たちの視点を2点3点させているため
その主人公に対するヒロインやサブキャラも居るため、
名前を覚える前に次のキャラクターが画面上に居る始末で、
キャラに感情移入することが非常に難しい。
しかしながら、話が進むたびにこの独特の世界観と台詞のテンポに慣れる。
慣れだすと練りこまれたキャラ同士のセリフの兼ね合いは面白く、
4話まで見るといろいろな部分がつながり出す。
ただ、物語の根幹の伏線の回収が始まる4話まで見ている人が飽きる可能性がある。
私のように一気に全話見る人ならいざしらず、
一話一週間感覚で見るTVアニメ作品としてはきつい。
ただ根幹にある複数の主人公=多重人格によるストーリー展開は考えられていた。
序盤こそ視点が変わるストーリーに振り回されるのだが、
後半からの多重人格に重きをおいたストーリー展開はきちんと先が気になる展開になり、
序盤と後半の印象がかなり違った。
終盤、かなり唐突に主人公の多重人格が周囲にばれそうになったりする。
多重人格も1つになり、周囲に事情を話す主人公だが
この人格がなんか「ちゃらく」見えてしまったのは私だけだろうか(苦笑)
話的にもまとまったのだが、それぞれの人格との関係性の今後が見えづらく
「どうなったの?」というような部分もあった。
結局はハーレムエンドということでいいのだろうか?
若干、その部分が飲み込み難かった。
全体的に一度見る分には申し分ない出来栄えだ。
ただ、序盤の撮っつにくさや無駄なサービスシーンの多さや登場人物の多さが
1クールという短い尺の中で物語の深みを浅くしてしまった。
原作ゲームがある異常仕方ないが、もう少しだけ登場人物を削っても問題なかったはずだ
サービスシーンも尺稼ぎにはなったが、本筋をすすめるのを遅くしているだけで
邪魔だった。
根幹にあるものはたしかにいい、原作のゲームが面白いことはアニメで実感できたのだが
1クールという尺をもっと考えて一部のキャラを出さない決断や、
原作がアダルトゲームだからってサービスシーンを多発する点は否めない。
ストーリー的にもかなり1クールにまとめすぎている。
本来は各人格のルートのストーリーが存在しているらしく、
それを13話でまとめたら確かに無理があるのは納得できる。
結局アニメで言いたいのはキャラが気に入ったりストーリーが気になったら
「ゲームをやってね!」
ということなんだろう、販売促進の域を出なかったのは残念でならない。
多重人格者のラブコメというのは斬新かつ新鮮だっただけに、
もっと面白くなった可能性もあった。
やはり「ウシロシンジ」は監督に向いてないと実感させる作品ではあった。
おまもりひまり、祝福のカンパネラ、俺たちに翼はない
彼が監督をする作品はあまりにも残念だ、なおかつ売れていない。
今後、彼が監督する作品が出ないことを願います。