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「錆色のアーマ -黎明- 第1話 漆黒の到来」レビュー

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評価 ★☆☆☆☆(2点) 全82分

2022年1月放送アニメ「錆色のアーマ-黎明-」第1弾PV

あらすじ 長きに渡る戦乱により、室町幕府が弱体化する中世は血で血を洗う混迷の戦国時代へと突入した引用- Wikipedia

お遊戯会

本作品は舞台を中心とした企画であり、
2.5次元とは逆に舞台を原作にし、そこからコミカライズや
アニメ化などのメディアミックスなどをしている作品。
監督は河原真明、制作はKigumi

エクスアーム方式

最近、いわゆる「エクスアーム方式」と言われる手法が
低予算なアニメでは流行りつつある。
基本はCGでえがきつつ、そこに手書きの作画を混ぜる。

以前はCGでのアニメ制作は手書きよりも予算がかかったが、
最近は技術の進歩によりCGのモデリングとアニメーションにかかる予算がへり、
作品によっては作画の省略のためにCGを使うなどのパターンも増えてきている。

だが、そういった手法の場合、違和感が出ることが多く、
CGのクォリティも極端に低い場合が多い。
予算はかからないがクォリティは「エクスアーム」のようなものになり、
とてもじゃないが令和のアニメには見えないものが出来上がる。

この作品も同じだ。
というよりエクスアーム方式をとってる作品の中で
もっともクォリティが低いと言ってもいい。

全身に鎧をまとったモブキャラをコピペして歩かせる冒頭のシーン、
1枚の絵をアップにしまくり、カメラを下から上に動かすことで
シーンを作っている低予算ぶりにくわえ、
メインキャラが銃を撃つシーンは手書きの山の風景を映すことでカットしている。

できるだけ予算をかけたくない。
そんな強い意志を冒頭から感じるシーンづくりはもう呆れ返ってしまう。
エクスアームもテスラノートも、CGと手書きの共存から生まれる
シュールさから「笑える」部分があり、独特の雰囲気を醸し出していたが、
この作品はそんなシュールさすら感じない。

CGのクォリティも恐ろしく低く、ちょっと見ていられないレベルだ。
それだけでなく演出も最悪であり、適当な背景、適当なエフェクト、
「影」のつけかたも適当であり、CGで作られているアニメなのに
どこに光源を置いてるんだ?と思うほどの影の付け方はド素人レベルだ。

止め絵も多く、どれだけ作画をカットできるか。
それしか考えられていない。
この作品を面白いものにしようという制作側の心意気を一切感じない。

素人

この作品は舞台が基本となっているメディアミックス作品だ。
基本的にキャラクターを演じている人たちは一人を除いて「舞台役者」であり声優ではない。
メインキャラを演じている人たちはほとんどがこの作品が
初アニメ出演作品であり、声優素人だ。

そんなことを説明されずとも声の演技があまりにもひどい。
「棒読み」に近い演技をする人も多く、
もう聞くに堪えない演技をさんざんと聞かされる。
あまりにも下手すぎて台詞が頭に入ってこない。

メインキャラよりもモブのほうが声優さんが演じているため
演技がうまく、メインキャラが喋ればしゃべるほど
お遊戯会を見ているかのような気分になる。

俳優、舞台役者としてはプロなのかも知れないが
声優としては素人だ。
誰も演技指導しなかったのか、それともできなかったのか。
主人公を演ずるのはEXILEの人であり、他の人もまがりなりに
実績のある俳優さんなだけに口を出せなかったのかも知れない。

彼らのファンならば彼らの声を聞けるというだけで嬉しいのかも知れないが、
全く興味のない人が聞けばド素人レベルの演技でしか無い。

私は以前、とあるアニメに出てきた女優さんの演技で
2文字のセリフまでは聞けると言ったが、
この作品に出てくるキャラを演ずる俳優さんの場合は一文字でダメだ

「え?」

こんな台詞でさえ棒演技だ。
声の演技力は一文字の台詞でもわかることを実感させてくれた
貴重な作品かもしれない。

なまじ1人だけメインキャラにきちんとした声優さんを使ってるせいで
他のメインキャラの演技の酷さが際立っている。

雑賀衆

1話の時点で雑賀衆な彼らのメインキャラは勢揃いしており、
関係性もすでに構築されている。
そのせいでこの作品の舞台、いわゆる原作を見ていなければ
関係性もキャラクターの立ち位置もよくわからず、
1話から全キャラ勢揃いしているためキャラの名前すら記憶に残らない。

彼らはどこの国にも属さずに、傭兵集団として暮らしており、
よそ者であり名前すら覚えていなかった「孫一」を頭として暮らしており、
そんな雑賀衆の里を謎の集団が襲うという1話なのはわかるが、
ストーリーのおもしろさはまるで感じられない。

あくまで「キャラクター」というより中の俳優さんを見せるための
ストーリーでしかなく、メインキャラの8人を平等にみせるための
場面転換の多さも気になる部分であり、
2話以降も同じような感じならばお察しの作品になるかも知れない。

総評:地獄絵図

全体的にひどすぎる作品だ。
低予算感全開のCGのクォリティ、コピペモブ、酷すぎる演出、
カメラワークは作画省略のためだけのものでしかなく、
そこに「エクスアーム」のような笑えるシュールさがあるわけでもない。
ただただひどいだけだ。

そこに更に声優素人の演技が合わさることで地獄絵図が完成されている。
たった一文字だけの台詞でも演技力の無さを感じさせる声の演技は
聞けるレベルのものではなく、台詞がまるで頭に入ってこない。
Cパートが俳優サンたちの実写パートであることを考えても
アニメの完成度やおもしろさは二の次なのだろう。

1話の段階ではまるでSTORYのおもしろさを感じず、
2話以降、連続してみればこの地獄絵図に慣れて
ストーリーのおもしろさを感じることができるかも知れないが、
色々と厳しそうな作品だ。

個人的な感想:エクスアーム面白かったなぁ…

この1話を見た後だとエクスアームの面白さが逆に際立つのが不思議だ。
ストーリー的な面白さはあり、そこにシュールな絵面があることで
エクスアームは独特のおもしろさを醸し出していたが、
この作品はシュールな絵面もなければプロの声優もほとんどいないため、
「アニメ」として見れるレベルに至ってない。

こういう予算をかけないアニメが最近増えているが、
何のために作っているのかとそこから考えてしまう。
2話以降、このクォリティはおそらく改善されることはないが、
せめて「シュール」な面白さが出てくることを願いたいところだ

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出演声優 佐藤大樹, 増田俊樹, 荒木健太朗

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