ぬらりひょんの孫 千年魔京

ぬらりひょんの孫 千年魔京感想

評価/★★☆☆☆(25点)

ぬらりひょんの孫 千年魔京感想

制作/スタジオディーン
監督/福田道生
声優/福山潤, 大塚周夫,堀江由衣ほか,ほか

あらすじ

奴良リクオは一見はごく普通の中学生だが、実は彼は妖怪「ぬらりひょん」の孫で、4分の1妖怪の血を継いでいる。祖父の組「奴良組」の妖怪達と毎日どたばたと付き合いながら何とか普通の生活を送っている。

人間リクオの薄い存在感

本作品はぬらりひょんの孫の2期目。
監督などは変更されている

始まって早々、一期との違いを魅せつけられる。
主人公のぬらりひょんの孫が、妖怪になったキッカケの話を一話に持ってきて
物語に深みをまさせる。
これが1期の一話ならどれだけよかったか!と思わせるほど、
ジャンプ原作らしいわかりやすいが、世界観をきっちりと感じさせる一話だった。
一期の一話とはなんだったのか(苦笑)

しかしながら、相変わらず戦闘シーンはダメだ。
スピード感もなく一枚絵で片付けるパターンが多く、
バトルアニメなのにバトルがつまらない。

迫力不足なシーンばかりが続き、演出でどうにかバトルを動かしているものの
せっかく面白くなりそうなバトルシーンも面白みにかける。
戦闘シーンが面白ければ、もっと評価できる部分もあるのにもったいない。
バトルシーンが多いアニメなのにバトルがダメというのは致命的だ

ストーリー的にはジャンプのバトルアニメおなじみの
強敵が現れそうなので修業パターンに入る。
この修行するストーリー展開はテンポよく進み、
一期とはかなりストーリーの面白みが違う。

強敵が現れ、それに立ち向かうため修行する主人公の姿、
強敵と主人公という、きっちりと善悪がわかれた内容はわかりやすく
キャラクターたちをきっちりとした立ち位置でストーリーを構成しており見やすい。
1期のレビューでは妖怪要素はいらないと思うほどヤクザアニメだったが、
2期ではきっちりと妖怪要素もあり、任侠敵要素もあり
妖怪とヤクザという2つの要素がきっちりと絡み合っていた。

しかしながら、人間の時の主人公の立場が2期では更に薄くなり
人間時の主人公の友人やヒロインがかなり蔑ろにされているストーリー展開で
むしろ必要がなくなっている。
人間時の主人公と妖怪の時の主人公という2つの立場によるストーリーも
この作品の魅力の1つなはずなのだが、2期では妖怪中心になりすぎて
人間時の主人公の存在価値がなくなっている

更にせっかく修行したのに、すぐにやられてしまう主人公。
主人公の強さのレベルがいまいちわからず、
強くなってもあっさりやられたり、かなり苦戦したりと
新技もどんどん増えていき「修行の価値」がいまいちわかりづらい。

止めは最後に出てきた敵。
今までの修業の成果を全て無視したような強すぎる敵、
そして結局倒せず2期が終わってしまい、バトル漫画にありがちな
パワーインフレがすでに起こっている。
原作が完結していないこともありストーリーもものすごい中途半端な所で終わってしまい
消化不良感が凄い。

前期とあわせて4クールもやっているのに、
4クール分のストーリーの内容を実感しづらい。
確かにストーリーの内容は伏線も生かしたりしてよくできているのだが、
余計なストーリー展開や中だるみがストーリーの進行を遅れさせ、
せっかくの内容を薄くしているような感じだ。

全体的に見て余計なストーリー展開がなければすっきりとしている作品なのに
引き伸ばすための展開が多く面白みを感じづらい。
更にストーリーが進めば進むほど人間時のキャラの存在感が薄まり、
力のインフレ化も激しい。

売り上げ的に考えると3期の可能性は薄い。
1期があの内容で、2期が盛り返したものの現状のままでは
「この先面白くなるのかな?」というような期待感が薄く、
3期楽しみだな~と素直に思えない感じだ。
一期から見ると相対的に見て面白く感じるが、
多くあるアニメの中で見れば普通以下の出来栄えになっているのは残念だ。

個人的には雪女が可愛すぎるので3期があったら見てみたいが、
ジャンプの悪い部分がどんどん出始めている感じもあり、
ある程度、2期の段階でストーリーをアニメオリジナルでまとめ上げたほうが
無難に「ぬらりひょんの孫」というアニメ作品の印象を残せたのでは?と
感じてしまった。
戦闘シーンがもっと動けばだいぶ評価が変わってくるんですけどね~・・・

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