アクション

マケン姫っ!

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☆☆☆☆☆(0点)

何かよくわからないうちにハーレムになったぜ!自分の武器手に入れたけど使わないぜ!

原作は武田弘光という成年向け漫画家による漫画作品、
連載しているのはこれはゾンビですか?などを掲載してる月刊ドラゴンエイジ、
つまり成年向け漫画家が書いた普通の漫画が原作だ。

基本的なストーリーはハーレムバトルアクションアニメ
主人公が入学した学園には、謎のエレメントとマケンと呼ばれる武器があった
主人公は入学早々、幼なじみの胸を触り、少女に上から押し倒されパンツを見たと思ったら
いきなり許嫁が現れてほっぺにキスされ、更にはその3人の少女たちと同棲することに。
というところからストーリーが始まる

見だして早々、げんなりする。
さんざん過去のアニメ作品でやり尽くしたような既視感たっぷりなシーンで始まり
ヒロインはデフォルトで「ワカメちゃん」状態。
冒頭からこの作品を「面白そう」と思うポイントが無く、
放映当時は見所の1つでもあったセクシーなシーンは規制が入りまくる。

定番すぎるハプニングエロスや、パンツ見せまくりの戦闘シーン、
確かに作画のレベルは高くキャラクターデザインは艶があり肉感的で止め絵では
確かにセクシーにみえるのだが、はっきりいって、ただ下着などを見せているだけだ。
BD版は規制も外れており、異様なまでに下着が描き込まれているのが確認できるため、
下着目的なら面白そうと思う方も居るかもしれない。

しかしながら、下着の描き込み意外に突き抜けたエロさが
本作品には一切無いのでそういった要素は期待するだけ無駄だ
キャラクターに魅力がなくてもエロければいい!という人なら問題ないが
根本的にこの作品ならではの魅力がない。
セクシーシーンも同じようなものばっかりで正直飽きており、
突き抜けたセクシーシーンがなく、原作が成年漫画家によるものという期待を裏切られる
もう少しひねったセクシーシーンに出来ないのか?と思うほどひねりがない。

更に演出も意味不明なものが多い。
戦闘シーンでの紫色のエフェクトは画面を観づらくしており、
戦闘シーンのアクションシーンははっきりいって平凡だ。
こういったアニメで無駄にアクションシーンに力をいれる場合があるが
この作品は紫のエフェクトでごまかしているだけで、戦闘シーンにも魅力がない

キャラクターもかなり多い。
メインヒロイン3人と主人公というハーレム、
更に主人公たちが活躍する部活のメンバーも4,5人おり物語途中で5人追加される。
見終わった後でも名前を覚えていないほど活躍していないキャラも多く、
かなりのキャラを持て余し気味で、無駄にキャラクターを増やすぎだ
別に居なくていいキャラもかなり多い。
更に掘り下げの甘いキャラも多くキャラの魅力はほとんと感じられない。

この登場人物の多さがストーリーのテンポを悪くさせている。
ストーリーは学園能力バトルハーレムものでそれ以上でもそれ以下でもないのだが、
普通のストーリーでも多くのキャラが絡みつつセクシーシーンをはさむので
テンポが異常に悪い、見ていて一話一話が長く感じてしまい
恐らく原作では面白い&セクシーなのかもしれない部分が間延びしていて見てて退屈だ
本来はキャラクターが増えればストーリーが進むはずなのだが、
この作品はキャラクターが増えても特にストーリーが進まないことが多い。

ストーリーに関しても根本にある「エレメント」や「マケン」という設定が
女の子に能力バトルをさせるためだけのものであり、それがストーリーに生かされていない。
明確な敵も「カミガリ」という言葉と、操られた生徒が襲ってくるという展開だけで、
あとはいろいろな作品で見たことのあるようなストーリーばかりだ
これでせめてテンポが良かったり、キャラクターが魅力的なら
定番のシュチエーションで「萌え」を感じることが出来るかもしれないが、
この作品は無駄にキャラを増やして掘り下げないのでそれすら不可能だ。

ギャグシーンも多いのだが一切笑いに繋がっていない。
主人公や主人公の友人がいわゆる「自分に正直な馬鹿な高校生」という感じなのだが
そういった本来は「バカバカシイなwww」と笑いにつながるはずのところが
主人公の魅力の無さ、男性キャラクターの魅力の無さのせいで笑いにつながらず
グダグダと笑えないシーンになってしまっている。

この作品は根本的に主人公に魅力がないのに無条件にハーレムになってしまっているのが欠点だ
1話ではどこからともなく許嫁が現れ、幼馴染がいて、因縁つけてきたキャラと同棲する。
彼がモテる理由に納得の行くものがなく、
更に自らの武器、マケンがない状態で物語がスタートし、
肝心の主人公の武器が完成したのは7話、しかし肝心の7話ではそれは使わず
というより最終話まで使わない(苦笑)

最後まで主人公は自分のマケンではなく
なんだかよくわからない自分の意志では発動できない力で戦うだけ。
更にはその力が最終的に何故か暴走してヒロインたちの敵に(苦笑)
テンプレート的なヘタレ主人公なのだが、ヘタレらしい魅力もない。

ストーリーもそれまでグダグダテンポでやってたくせに最終話で色々超展開させ、
全てを投げて俺達の戦いはこれからだっ!という形で終わってしまい
敵の明確な目的やマケンとはなんなのか、主人公の謎の力は?と
色々なところで謎が多く、その全てを一切回収せずに終わらせ
せっかく最終話の戦闘シーンなもスピード感もなく、決着もあっさりで拍子抜けだ

何のためにアニメ化したのか本当にわからない。
最初から面白く作ろうという気持ちが制作側には一切無いように見えるほど
下着の描き込み意外に見所、オリジナティがなく面白いと感じるポイントがない。
こういったアニメこそ「中身がない」という言葉がふさわしい。
肉感的なキャラの外見やセクシーシーンでの声優さんたちの演技はいいのだが、
中身のマケンやエレメントなどの設定、更にはキャラクターにに対する感情移入が不可能で
外見だけの中身がない作品という言葉でしか語れない。

全体的に見て、駄作のヒトコトだ。
この作品の見所は肉感的なキャラの絵だけで他には一切ない
魅力を感じない戦闘シーン、数が多すぎて掘り下げ不足なキャラクター、
能力バトルをしたいだけの薄っぺらい設定、ぐだぐだなストーリーのテンポ、
主人公が一切マケンを使わずに終わってしまうストーリー構成・・・。
素晴らしいまでの駄作だ。

根本的に「マケン」とは何なのか、なんのためにあるのか
そのマケンを使うものを要請する学校があるのは何故なのかなども説明が薄く
ストーリーに入り込むことが出来ない。
はっきりいって、きちんと説明されても絶対に大したことのない設定なのはわかるのだが、
その説明がふわっとしかないのにストーリーが進んでしまうのはいらだちを隠せない
恐らく説明されてもこの退屈なストーリー内容が面白くなる可能性は低いが、
もう少ししっかりした説明さえあればいらだちは感じなかっただろう。

更に苛立ちの原因でもある「キャラ数」
これできちんとしたキャラクター描写ができるなら何も思わないが、
基本的に新しいキャラクラー出ると既存のキャラクターの印象が薄くなる
当然だ、既存のキャラクターの掘り下げが甘く名前すら覚えていない状態で新しいキャラが出る。
話が進めば進むほど、どんどんどんどんどんどん出てくる。
ギャグアニメならばネタにもなるが、この作品ではギャグにすらならない。

能力ものバトルなのに能力自体に面白みを感じないのも致命的だ
ほぼ全話にわたって「脇道」のストーリーばかりを描写していて
そもそも、この作品で何をシたいのか、どういうストーリー展開にしたいのかがわからない。
下着を見せたいだけ、肉缶的な女性キャラクターを描写したいだけなら
成年向け作品でやっていればいい。

正直、2011年の駄作といえば「フラクタル」と言われていたが、あの作品のほうがマシだ、
私の中での2011年最駄作である「もしドラ」といい勝負だ。
もしドラは割りきってしまえば笑える反面、この作品は割りきっても笑えないのでたちが悪い。
声優さんのファンなら見ることも可能かもしれないが、
個人的には何も期待せずに見て、予想を裏切られることもなく終わった。

ストーリー構成から内容までなんでアニメ化したんだろう?とかなり謎だ、
いろいろな部分が消化不良すぎて、最初のアニメ化企画会議の時に
誰か止める人が居なかったのか?
2クール続けばもしかしたらストーリー的に解決する所が多いのかもしれないが
この作品を2クールも見る気力を持ち合わせている人は紳士しか居ないはずだ(苦笑)

更に残念なことに売上が悪いのに2期が放映された。
原作の人気もそれほど高くなく、DVDの売上もそこまで無いのになぜ2期なのだろうか・・・
この作品の需要がどこにあるのか一切わからないのだが、
2期で少しでも改善されることを願いたい。

「」は面白い?つまらない?

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