ギルティクラウン


感想


評価/★☆☆☆☆(18点)


ギルティクラウン感想

制作/ プロダクションI.G 6課
監督/荒木哲郎
声優/梶裕貴,中村悠一,茅野愛衣ほか


あらすじ
西暦2029年。突如発生した未知のウィルス、通称〈アポカリプスウィルス〉の蔓延によって引き起こされた大事件「ロスト・クリスマス」から10年後の日本が物語の舞台である。荒廃し、無政府状態となった日本はアメリカ軍を中心とする超国家組織GHQの統治下に置かれていた。



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都合のいい話だけど・・・www

本作品はノイタミナで放映されたアニメオリジナル作品。
「近未来が舞台」「遺伝子を題材にした超能力物」
「男の子二人を主軸に据えた大河ドラマ」という題材の元作成された。
またノイタミナ初の「ロボット」が出るアニメだ

基本的なストーリーは近未来SFファンタジーとでもいえばいいのだろか?
未知のウィルスが原因で無政府状態になった日本が舞台、
そこに住んでいる普通の高校生である主人公はどこか冷めた少年だ。
彼はある日、お気に入りの場所で憧れていた歌手に出会う。
少年の運命はここからかわっていく・・・という感じだろうか

序盤は典型的なボーイミーツガール的展開だ。
普通の高校生が特殊な少女と出会い現状が大きく変わる、
大きく変わる部分は少年が人から武器を取り出す「力」を手に入れた事により
日本にいるテロリストから必要とされてしまうという感じだ

この序盤の展開に限って言えば、かなり「典型的」でテンプレートな部分が多く
更に主人公は完璧に巻き込まれまくりな状況なので「理不尽」に感じる場面も多い。
序盤は特にキャラクターへの感情移入や世界観に浸ることができない、
2クールという尺の余裕もあるのはわかるが、
キャラクターへ愛着が沸く前に「色々なアニメの寄せ集め」のような序盤の展開は
はっきりいってしまえば、つまらない。

本作品はオリジナルアニメなのだが、オリジナル要素がほぼない。
特に1話を見た後だと色々なアニメのタイトルが頭に浮かんでくるほど
色々な作品のいろいろな設定を寄せ集めている。

オリジナルアニメなのにオリジナル要素を感じないというのは何とも残念だ
更には序盤のストーリーは特にご都合主義全開の流されまくりな主人公なので
多くの視聴者は見るのをやめる選択をとってしまうだろう
序盤だけを評価するとしたら「作画」が無駄にいいという点だけだろう

実のところ、私はこの作品を1度見るのをやめている。
序盤のあまりのつまならさとどこかで見た内容ばかりの設定は
面白みを一切感じず、一旦見るのをやめて別の作品を見てしまった。
それほど序盤は面白くない。

かといって中盤以降面白くなるわけではない、
ここで私はこの作品の見方を変えた
「面白い作品ではなく突っ込みどころを探して笑う作品」という見方にすると
この作品は突っ込みどころ満載で面白い。

もっとも突っ込めるのはキャラクターたちだろう
見ている側に一切感情移入をサせないキャラクターたちの
行動原理と言動はストーリー展開の速さもあって、
感情移入や理解するのが難しい。

特に本来ならもっとも視聴者に感情移入させなきゃいけない
「主人公」が前半、中盤、後半で性格が全然違う(笑)
主人公の成長といってしまえばそれまでだが、
ここまでブレている主人公に感情移入するほうが難しい。
彼には大いに笑わさせてもらった。

ヒロインにしても、主人公を思わせぶりな態度で引き込んでおいたかと思えば
突き放したり、そうかと思ったら好きかもしれないと言ったりと
キッカケが一切わからない恋愛感情や無駄に露出の高い謎の服など、
好感が持ちにくい。
簡単に言えば、このキャラクターは「オタク受け」を狙いすぎたキャラだ。

そして「オタク」受けを助長するためのエロい要素。
ヒロインの無駄に露出の高い服もそうだが、水着、シャワーのシーン、
フェチ的な要素など、別に視聴者が望んでいない
「エロ」要素を多く取り込んでいる。
ストーリー的にもキャラクターデザイン的にもシリアスな部分が多いのに
あまり必要性も感じないエロ要素はマイナス評価でしかなかった

ストーリー展開にしてもご都合主義&唐突な展開が非常に多い。
11クールの節目である12話はいきなり新キャラが出てきたり、
主人公の過去が明かされたりと、かなり唐突。
そもそも、この作品は新キャラがいなければ
1クールでもまとめられたかもしれない。

12話あたりまでの展開は確かにありあわせで既視感のある設定や
新鮮味を感じないキャラクターなど色々と問題もあり、
序盤のストーリーのつまらなさもあるが、
12話までのストーリー展開はきちんとまとまっていた。
もう少し設定や伏線を減らせば1クールでそれなりに楽しめる
作画のいいノリのあるアクションアニメ作品として、評価できたかもしれない
だが、この作品は2クールだ。

最初から多い登場キャラクターが更に増え、
主人公も使い捨てのごとく、どんどん仲間の体から武器を取り出していく
登場キャラクター=武器となってしまっており、
状況高いのための便利な要素になってしまっている。

最初からその感じはあったものの、
2クール目からはキャラクターも増えるため余計にそう感じてしまう
もっと武器を取り出すのに制限をかけるべきだった
簡単な設定だが「主人公に信頼を置くものだけ」という要素があるだけで
心から取り出す武器の重みも違ったはずだ

更にはストーリー的にも主人公による独立国家的な流れになっていき
「王様」というキーワードが出始める。
もう、作品がブレブレだ(苦笑)
主人公を狂わせるための大切なキャラの死亡など、
脚本家のご都合主義全開、展開のための無理矢理な展開が目立ちすぎていて
笑うしかない。いや、もう主人公が
「僕は王になる」といった時点で爆笑だ

最初からあまり感情移入できない主人公だったが、
中盤以降はどんどん「クズ」になっていく様は
視聴者が感情移入していないので、そのゲスな行動や言動を
まじめに受け止めるわけではなく「笑う」しかない
中盤以降のキャラは「クズ」か「バカ」な行動か言動しかしない
まじめに見るのがバカバカしく感じてしまう
それほど、この中盤は笑える

展開自体は予測しやすいものだ。
だが、その展開にたどりつくまでの過程が
キャラクターたちの笑える行動によってめちゃめちゃだ
そして、その滅茶苦茶を抑えるためにご都合主義によるキャラ復活。
もうあきれ果てた。

更に19話でご都合主義を全開所か堂々とやる。
主人公が力を手に入れたのは「ヴォイドゲノム」というもののお陰で
1話の段階で主人公がそれを使い右手に力を宿した。
それを失ったと思ったら次の話数で
「ヴォイドゲノム」がもう1つあって力を取り戻す。
もう1つあるのかよ!と思わず突っ込みたくなる人は多かったはずだ

もう最終話まではノリノリだ。
ある意味で「貫き通した」とも言えるが、
開き直っただけのような気もする(苦笑)

全体的に見て爆笑できるアニメだった。
作画や音楽、声優さんたちは素晴らしいのだが、
それを全て台無しにする大胆なストーリーの内容は
笑うことでしか許容できない。
特に中盤のあの展開は「都合のいい話」を連発していた

序盤の1クールだけならヘタレ主人公のボーイミーツガールで
まだよかったかもしれない、
だが中盤以降の「クズ」な王様展開は流石に厳しく
終盤ではご都合主義を全開にしてフルパワーで色々なものを突き破った
ある意味で清々しいが、ある意味で恐ろしい作品だ

個人的には最初はつまらなかった、特に5話辺りまでは耐えかねる。
いろいろな作品を彷彿とさせる設定はうまく使えば、
別にパクリだのなんだの言わないが、
上手く使っていないのでイライラさせるだけ。

だが1クールの節目あたりになると慣れてきたせいか、
そこそこ楽しみだしたのだが中盤以降のあの展開は別の意味で面白かったが、
苦笑せざるおえなく終盤ではご都合主義しか見えなかった。

そして1番納得いかないのが何故、彼が生きているかということ(苦笑)
この作品は「生きて欲しい人」が死んでで、「死んでほしい人」が生きている
視聴者の感情と作品内のストーリー展開がちぐはぐになってしまった

原因としてはノイタミナで2クールということじゃないだろうか?
1クールで12話、13話でこの作品を納めればかなり違う印象になるだろうし
2クール、もしくは5クールがっつり使って、もっと深みが増せば
面白い作品になったかもしれない。
可能性を感じる作品ではあるのだが、その可能性を全て握りつぶしている。

この全22話という微妙な話数が脚本家や監督さん、
ストーリー構成の方のリズムを崩していたのかもしれない。
あくまで「もしかしたら」のは話だが・・・

この作品、この話が始まる前?の話をゲームで発売するらしい。
なるほど、確かにこの作品はゲーム向きな話だ。
色々なストーリーの流れを作れる可能性がある、
もしかしたら本作品の話を丸々ゲーム化すれば名作になるかもしれない・・・

そんな可能性を感じる作品ではあるが、
今から見る人はあまり期待をセずに「シュールギャグアニメ」を見るつもりで
この作品を見ることをおすすめしたい、まじめに見てはいけない。

最後まで謎だったが、葬儀者とか結局最終目的は何だったんだろう?
あのユウという少年も重要なキャラだったはずなのに掘り下げが甘すぎて
何か意味わからん存在で思わってしまったし・・・

2期は無いでしょうが、もしゲーム化されるのであれば期待したいと思います。