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クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦

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映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦 [DVD]


評価/★★★☆☆(42点)


映画 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ黄金のスパイ大作戦 [DVD]

制作/シンエイ動画
監督/増井壮一
声優/矢島晶子,愛河里花子,玄田哲章ほか


あらすじ
謎の少女レモンから受け取ったアクション仮面のメッセージでスパイになることを決心した野原しんのすけ。レモンとスパイ訓練を開始してスパイコンビとなっていった2人に、アクション仮面から「ヘーデルナ王国で悪の博士から正義のカプセルを奪還せよ」との指令が下る。



オナラづくし


本作品はクレヨンしんちゃんの映画として第19作目の作品
本作から監督がしぎのあきらから、
「スクラップド・プリンセス」や「せんせいのお時間 」の監督をされていた
増井壮一に変わっている。

基本的なストーリーはアクションもの。
しんのすけは、空か落ちてきた「アクション仮面」の仮面を拾う
その仮面を装着するとアクション仮面からしんのすけに向けてのメッセージが流れた
しんのすけはアクション仮面に「アクションスパイに任命する」と言われ
コンビを組むことになる「レモン」とともにスパイになることに・・・
という所からストーリーは始まる

序盤のストーリーはしんのすけがスパイになるために訓練する。
このスパイの訓練とスパイとして任務を遂行する様子はテンポよく描かれており
しんのすけが「アクション仮面」に頼まれた、アクション仮面は嘘をつかないからと
真剣にスパイをする様子はクレヨンしんちゃんらしい要素も盛り込まれ
「面白い」と感じる展開だった

中盤以降、その「アクション仮面」の任務は嘘だったことが判明する。
コンビを組んだレモンに嘘をつかれ、更には実験にも利用されり

そんな様子を見て7歳の子供である「レモン」は周りの大人達に疑問を感じる
しんのすけという普通のこどもに、しんのすけの普通の家族に触れたからこそ
「大人に疑問」を感じる。

そして終盤、「レモン」は初めて両親に逆らう。
両親が自分にしたこと、自分の国がやっていること
全てが間違っていることに気づき反旗を翻す。

このストーリー自体はきちんと作られていた。
本作では「嘘」がテーマにもなっており、
しんのすけに嘘をつきスパイをさせ、同時に「レモン」にも嘘をつき
その嘘に対しての子供の反応がよく描かれていたといえるだろう

ただ、本作ではもう1つテーマがある
「おなら」だ(苦笑)
しんのすけがスパイとして潜入し撮ってきたのは「おならが出まくる」というものであり
「レモン」の国の目的はその「おならが出まくる」食べ物を使って
おならを圧縮したミサイルを作るというもの。

どうだろうか(苦笑)
この時点でドン引きした人は本作品を見てはいけないが、
最初から最後までおならづくしのはしつこかった。
お食事中には絶対に見てはいけないほどのおならづくしで、
逆に言えば、クレヨンしんちゃんの本来の対象年齢である
子供には「おなら」づくしで受ける作品なのかもしれない。

ストーリー以外でキャラクターの描写不足という点が上げられる。
映画では毎回お馴染みになっている「かすかべ防衛隊」の活躍も少なく、
幼稚園の先生などは出ない。
これについてはそこまで問題はないが、映画のキャラクターである
ほぼすべてのキャラクターが圧倒的なまでに掘り下げ不足なのだ

「レモン」の両親はレモンに対しての態度がいきなり変わるわ、
「レモン」の国の親玉?は魅力がなく掘り下げ不足で目的も浅い
そんな目的に何故国民やレモンの両親が従っているのかが掘り下げ不足、
更にスパイとして侵入した先の博士など掘り下げようと思えば掘り下げられたはずなのに
使い捨てのような感覚でキャラクターが描写されていたのは残念だ

きちんと筋が通っているようで通っていない、
ふわふわした印象が最期まで抜けきれなかった

全体的に見て駄作とはいえないものの、すごく面白いとも言えない。
流石にしつこすぎる「オナラ」ネタは子供でも後半は飽きてしまうだろうし、
キャラクター描写が甘いのでキャラクターに愛着がわかない
せっかく、面白くなりそうなポイントや「嘘」というテーマは悪くはなかったのに
オナラ要素を前に出しすぎていた印象だ
本筋のスパイと「嘘」という要素はいいのに、「おなら」が台無しにしてしまっていた

ただ、これはあくまでも大人目線で見る場合だ。
「クレヨンしんちゃんの映画」というと一定以上ハードルを上げてしまう方も多いが
本来の目線である子どもの目線で考えれば、悪くはない作品だったといえる

ここ数年ハズレを連発し、前作の「花嫁」で割りと戻ってきたクレヨンしんちゃん映画。
本作も決して面白くなかったわけではないので、
次回作である「嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」に期待できるかもしれない
(同じ増井壮一氏が監督を務めている)

超個人的にはヒロインのレモンの声が「ジャングルはいつもハレのちグゥ」の
ハレを演じた「愛河里花子」さんである事をを知って非常に驚いた

次回作である「嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス」期待したいと思います。

「」は面白い?つまらない?

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