劇場版NARUTO-ナルト-疾風伝 ザ・ロストタワー


☆☆☆☆☆(7点)



制作/studioぴえろ
監督/むらた雅彦
声優/竹内順子,中村千絵,小山力也ほか


あらすじ
抜け忍ムカデを追っていたナルト達。ある廃墟で追い詰められたムカデは、かつて四代目火影が施した封印を解き、龍脈を活発化させる。その影響で過去にタイムスリップしたナルトは、当時の父・ミナトや少年時代のカカシと共に、歴史改変及び世界征服を企むムカデの野望に立ち向かう。



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ヤマト隊長がタイムスリップした意味は・・・


本作品はNARUTOの劇場作品、アニメ2期の劇場作品としては4作目
ナルトの父である「ミナト」がメインとして出る初の映画ということで
ファンの心をくすぐった
余談だが主題歌はなかなか会えないあの人(笑)

基本的なストーリーはSFアクション。
ナルト達は任務として抜け忍であるムカデを追っていた
そんな中、ムカデは龍脈の封印をとき時空間忍術を使った
その結果、ナルトは20年前にタイムスリップしてしまった
そこでは歴史改変を目論むムカデとナルトの父親、更に少年時代のカカシが居た
という感じだろうか?

序盤のストーリー展開は悪くはない、
20年前にタイムスリップしたことで自分の父親と対面するナルト、
だが、ナルト自身は父親と気づかず、父親であるミナト自身も息子だとは気づかない。
これがいつ気づくのだろうか?という期待感が生まれた

だが、その期待は大きく裏切られることになる。
この作品でファンが期待しているのは「ナルトと父親」の絡みのはずなのに
その絡みがあっさりとしすぎている。
ナルトに関してもあの性格から父親と気づかないのはいいのだが、
父親と一緒にいるナルトの仲間たちの父親を見ても何の反応もない。
「○○のオヤジ?」みたいな反応すら無い。

戦闘シーンに関してもナルトばかり戦っている(苦笑)
ナルトに女王様を守らせてやることがある。と消えてばかりのナルトの父親は
ほとんど戦闘シーンが描かれず、期待はずれにもほどがある
親子で共闘するシーンが描かれないのは残念でならない

中盤以降も同じようなセリフとシーンを繰り返す。
もうそのセリフはいい加減聞き飽きたと感じさせるほど同じセリフが出てくる
戦闘シーンの技もナルトは螺旋丸、影分身ばかり
戦闘シーンの工夫を感じられなかった

敵に関しても昔のゲームのラスボスのように
敵が何度も形態変化して復活という展開ばかりで強さよりも弱さが目立ってしまい、
ただでかいだけの敵で目的自体も浅い(苦笑)

ただラストの15分あたりの展開は悪くはなかった。
親子の共闘、親子での合体技、そして未来を変えないために記憶をなくす。
だが、記憶を無くす展開も親子同士の会話や積み重ねが弱いので感動には繋がらない。

全体的に見て1時間半という尺が長すぎたような感じだ。
これが45分くらいの尺であれば余計な戦闘シーンがなく
すっきりと王道ストーリーを展開し、親子の共闘を楽しめたはずだ
だが、1時間半という尺のせいでダレダレの展開が多く
同じようなシーン同じようなセリフが続いてしまったせいで飽きてしまう

タイムスリップという設定の生かし方が悪かった
タイムスリップネタが生かされているのはナルトの父親の共闘ぐらいで、
それ以外は生かしきれていない。

タイムスリップしているのにスケールが小さすぎる
もう少しいろいろな要素でいかせれば「ダレ」は生まれなかったかもしれないが
ストーリー構成の時点で失敗してしまっている作品といえるだろう

少年時代のカカシも登場しているが活躍は地味だ・・・。
更に一緒に過去に行ったはずのヤマト隊長は一緒に行った意味が無い

キャラクターの動かし方や使い方が最初から最後までイマイチだった
最後の最後まで面白くなりそうでならない作品だった