恋と選挙とチョコレート

恋と選挙とチョコレート 2(イベントチケット優先販売申込券封入・完全生産限定版) [Blu-ray]


評価/★☆☆☆☆(14点)


恋と選挙とチョコレート 2(イベントチケット優先販売申込券封入・完全生産限定版) [Blu-ray]

制作/AIC Build
監督/喜多幡徹
声優/中村悠一,中村繪里子,水橋かおりほか


あらすじ
生徒数6000人を越えるメガ学園「私立高藤学園」に通う大島裕樹は、幼馴染の住吉千里とともに食品研究部(ショッケン)の部員だが、大した活動もせず堕落した日々を過ごしていた。そんな時、次期生徒会長最有力候補の東雲皐月が「無実績部活の整理および廃止」を提案し、ショッケンは廃部の危機に陥る。部員たちは知恵を出し合い、現生徒会長・毛利夜雲の助言を受け、裕樹を対立候補として立候補させようとする。



クローゼットに入れたチョコレートは確実に腐ってると思う


原作はエロゲー。
一時期、色々なサイトにこのゲームの広告リンクが貼られていたので
「絵は見たことがある」という人は多かったかもしれない

始まって早々、幼馴染が主人公を起こしに来るという
もはやギャグでしかやらなくなったテンプレート的始まりだ
その後もテンプレートな要素がバンバン打ち込まれる。
大きな学校、権力を持った生徒会、まったり部活と
「オリジナル」な設定に乏しく最初から「期待感」や「面白そう」と感じる部分は少ない

また原作の絵とだいぶキャラクターデザインも違う。
原作の公式サイトで見た限りでは、かなり綺麗な作画で
キャラクターは判子絵ちっくではあるものの可愛らしさがあり、
確かに絵だけ見ると原作のゲームの魅力を垣間見ることができる。

だが、アニメでは「のっぺり」しており、原作の絵の魅力がない。
作画の良さを感じる部分は少なくクォリティは低い。
さらに言えばエロゲー原作なのにパンチラなどのシーンでは光規制まで入る。
原作は「エロ」よりも「キャラ」や「ストーリー」で打っている作品なようなので
エロ要素はあまり必要じゃないのかもしれないが、
エロゲー原作という期待感を裏切ってしまっている

更に最悪な要素は、「恋と選挙とチョコレート」の原作のゲームを発売している
「sprite」が今度発売する「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい」という作品があり、
この作品のキャラが本作品になぜかゲスト参戦している。
完全な宣伝だ(苦笑)
アニメ作品の中で自社のゲームの宣伝をするというのは、萎えてしまった。

制作側の「この作品を面白い作品にしよう」という心意気は伝わらず、
「アニメなんて原作の宣伝なんだよ」という心意気しか伝わらない。

肝心のストーリーだが、基本的なストーリーは青春モノだ。
マンモス学校で生徒会がかなり力を持っている、
主人公たちは食品研究部という部活をしており、毎日お菓子を食べながら過ごしていた。
そんな中、生徒会が色々な部活を廃止しようとする。
主人公たちの部活ももちろん廃止候補に入っており、
それを阻止するために生徒会選挙へと立候補する・・・という感じだ。

そもそもの主人公が選挙に出る理由が「部活」の廃部を防ぐという目的。
だが、その部活がお菓子を食べるだけの部活。
多くの視聴者が「そんな部活無くてもいいじゃん」と感じるはずだ。
部費でお菓子を食べている彼らと対比するように「苦労している女学生」もでているため
余計に「そんな部活無くてもいいじゃん」と感じてしまう。

そんなどうでもいい部活のために主人公たちは選挙に出る、
この選挙活動自体はなかなかおもしろい。
う○い棒付きのチラシを配ったり、ロールケーキを売って選挙費を稼いだりと
選挙活動に奮闘する様子はなかなか良く描けている。
だが、それも中盤までだ。

中盤以降、幼馴染がめんどくさくなる。
彼女は弟が死んだというトラウマを抱えているのだが、
そのトラウマを引きずりまくっており、主人公に依存している。
それだけに、彼が別の女性を親しくしたりすると異常なまでに執着する。

特に10話などは「異常」だ。
ヤンデレという言葉で簡単に片付けてしまうのはあれだが、
主人公が事故にあってトラウマが蘇る、だが主人公は大したこと無かった。
しかし彼女は病院からずーっと腕にしがみついて離れない
何も話さず、主人公にくっつき彼が着替えようがトイレに行こうが風呂に入ろうが
無言で腕にしがみついたまま。怖い(苦笑)
唯一の救いは主人公がまともなことだろう、主人公の対応がよかったからこそ
まともに見れるストーリー展開になっていた。

だが、話が進めば進むほど、この「恋と選挙とチョコレート」という作品はおかしい。
たかが学校なのに、生徒会が強い力を持っていて派閥争いになっているのは許容出来る、
だが、そのために諜報部などもありスパイなども居て、財務部の癒着問題などもあってと
ちょっと「学校」という枠からあまりにもはみ出てくる。
更に極めつけは、殺人未遂(笑)
重要な癒着の証拠を握った生徒を物語の冒頭でひき逃げしているw

この作品は学園モノなのに犯罪が多い。
恐喝・脅迫・いじめ・スパイ・監禁誘拐・殺人未遂etc…
ちょっと「バカ」なんじゃないのかと思うほどぶっ飛んだ設定は
物語の規模と不釣り合いだ。

全体的に見て意味不明な作品だった。
やりたいことはわかるのだが、「高校の生徒会選挙」の中でやることではなく
ごちゃまぜに詰め込んだ設定は爆笑する以外では
とてもまじめに受け取れないぶっ飛んだ内容だった。

原作がエロゲーということを考えると、本来ならキャラの可愛さも重要なのだが
本作品では明らかに描写不足の面が多い。
女性キャラクターは多くいるのに、それぞれのキャラ描写は不足気味、
メインである二人ぐらいで、他はおまけ程度の描写になっており
その二人うち一人は怖い(苦笑)

ただ、もし本作品に選挙要素がなければキャラ自体は悪くなかった。
メインヒロイン二人の問題やトラウマなども、
選挙がなければ純粋に面白く描けそうではあるのに、
ぶっとんだ選挙要素が邪魔をしてしまった。

しかし、逆に言えばこの作品は「B級アニメ」好きにはたまらない一品だろう
突っ込みどころ満載の内容、ぶっ飛んだ展開、病んだヒロイン、
前半まともに見せておいて後半からぶっ壊れるというなんとも起伏に飛んだ内容は
B級アニメ好きな方には大変んの美味しくいただける作品だ(笑)

「いますぐお兄ちゃんに妹だっていいたい」も発売後にアニメ化するのだろうか?
この出来栄えでは期待なんてできないが、
逆にこのレベルのぶっ飛んだ内容なら是非見てみたいw

ただ最後までわからなかったのは主人公の幻覚要素。
立候補右車の一人がへのへのもへじに見えたり、
タケコプターが頭についているように見えたりと、
あれは最後まで説明がなかったが何だったのだろうか???
幼馴染がくれるチョコレートに危ない薬でも入っていて幻覚作用が働いているとか
そういった事情だろうか?

最後まで謎だった(苦笑)