戦国コレクション

戦国コレクション Vol.01 [DVD]


評価/★★★★☆(70点)


戦国コレクション Vol.01 [DVD]

制作/Brain’s・Base
監督/後藤圭二
声優/大久保瑠美,花澤香菜,中原麻衣ほか


あらすじ
謎の光によって史実とは別の戦国世界から現代の世界へと現れた戦国武将たち。元の世界に帰るには武将たちが持つ秘宝を集めなければならないが、現実世界で暮らしていくうちにある者は元の時代に戻ろうと決意し、またある者は現実世界に残ることを決意する。



これは何アニメなんだw


原作はソーシャルゲーム。

基本的なストーリーは女体化武将もの。
異世界の女性戦国武将たちは謎の光に包まれて現代の世界へと現れた
元の世界に戻るためには各武将の持つ「秘宝」を集めなければならない。
ある武将は元の時代に戻るために、あるものは現実世界に残る。
女性武将たちは現代でどう過ごすのだろうか?という感じだ。

序盤、特に1話~3話までははっきりいってつまらない。
戦国武将たちが現実の世界に来て、その唐突な展開に戸惑いつつ
自分のやりたいことをしていくという方針なのはわかるが、
序盤は普通にアイドルになったりモデルになったりと、
単純なストーリーで普通の「萌えアニメ」でしかない
更に序盤は作画やキャラクターデザインが不安定で
はっきりいって「出来が悪い」と感じてしまう序盤だ。

だが、4話からこの作品は壊れる(笑)
いや・・・もう、なぜこんな方向性に転換したのかわからないが、
暴走という言葉でしか語れないほど、4話から方向性が変わる

ありとあらゆる映画のパロディ、マニアックなものから有名なものまで
様々な要素のパロディを織り交ぜつつ展開される
「カオス」な内容はもはや「これは何のアニメなんだ?」と疑問を感じるほど(笑)
そうかと思えばしんみりといい話をやったりする。
このアニメを見る時の視聴者の姿勢というか意気込みができない、
毎回内容が違い毎回予想できない、まるで闇鍋のような好奇心と恐怖心が織り交ぜってる。

ただ、あまりにもカオス過ぎて「これは何を描写してるんだ」という
ある意味謎解きにもにたストーリー展開もあり、
何回か見て、初めて意味が分かる内容もある。マニアックな内容であることは否めない。

さらに言えば毎話違う主人公、毎話違うストーリー内容だけに
当たり外れと好みの問題は大きい。
特に序盤の1話~3話の出来栄えは悪いため「見るのをやめる」という
判断を早めにする人にとっては早い段階で切ってしまう作品だろう。
この作品の楽しみ方というのが分かってから、この作品の本質が見えてくる。

1話完結で色々な武将の特徴を抜き出した女性武将を主人公にし、
そこに「映画」のパロディ要素をほどよく加え、1つの物語を30分で作り上げている。
ヘタな脚本家が物語を作れば30分はひどく退屈なはずだ。
この「戦国コレクション」という作品は全26本のショートフィルムのような
そんな作品といえるだろう。

一応一貫したストーリー・・・というか主人公も居る。
前述したように「信長が秘宝を集める」というストーリーも展開しているのだが、
この主人公はたまにしか出てこない(笑)

ストーリーという中身があまりないソーシャルゲームが原作だからこそ
ここまで自由な内容出来たとも言える。
ある意味で「ソーシャルゲーム」原作という事を裏手にとった内容だ

更に言えば、このアニメは「アニメに見慣れなた人向け」とも言える。
毎話違った展開は毎週見る人にとっては飽きをあまり感じさせず
毎回違った刺激を与えてくれる。
声優さんも豪華で次週はどういった展開になるのか?という期待感もある。
アニメに見慣れていれば見慣れているほど、予想できない展開は楽しめるはずだ

全体的にみてよくできている作品ではあるのだが、
その反面、毎話毎話違ったはなしを展開するので「独特の疲れ」が出てしまう作品だった
ダレるわけではないのだが、連続して見ていると疲れるときもあり、
一週間に1回見るのにちょうどいい作品だ。

しかしながら、毎話細かい映画ネタからドラマネタ、懐かしいアニメネタや
元ネタがわからないネタまで織り交ぜつつ展開されるストーリーは純粋におもしかったが
本当に濃ゆい全26話だった(苦笑)
恐らく好みが全26話の中で別れるところもあるだろうが、
「必ず気に入る1話がある」作品というのは非常に珍しい。

序盤の1話~3話はあまり好まれないだろうが、
その後の4話から26話までは22個の映画を見ているような作品だった。

個人的には「バグダットカフェ」をモチーフにし
松尾芭蕉が主人公だった7話は非常に面白かった。
セリフが「5・7・5」で作られており、俳句と松尾芭蕉で変化していく
登場人物は「30分」という枠で物語として非常に良く出来ていた。
脚本家のセンスが光る話だった。

さらに言えば、本作品で唯一?戦国らしかった「23話」だろう。
「幼稚園の砂場」を舞台とした戦国模様は
くだらないながらも大いに笑わさせてもらった(笑)
まさしくあれは、戦国アニメだったw

惜しまれるのは2クールで終わってしまったということだ。
何というかずっと見ていた魅力があり、
毎週見たい作品という不思議な味が出ている作品だった
ただ、この作品のレベルを維持し続けるのは難しいだろう(苦笑)

余談だが、この作品の元ネタがすべて分かる人は余程の映画好きだろう。
私は5つくらいしかわからなかったw
ある意味で「映画マニア度」を図れる作品だろう

2期はあるのだろうか?
最終話の展開的にはいくらでも2季を作れそうな感じだが、
売上が1巻あたり2000~3000と微妙に厳しいが
ぜひ、2期があれば見たい作品だ