ビビッドレッド・オペレーション

☆☆☆☆☆(5点)


ビビッドレッド・オペレーション 6(完全生産限定版) [Blu-ray]

制作/A-1 Pictures
監督/高村和宏
声優/佐倉綾音,内田彩,内田真礼ほか


あらすじ
一色健次郎博士による発明機関「示現エンジン」がそびえ立つ、ブルーアイランド。世界のエネルギー問題を解決へ導いたそれによる恩徳の下、世界の人々は平穏な日々を送っていた。大島に住む、健次郎の孫娘で中学生の一色あかねも、その1人である。




全ての面白さがマイナス方向に振れきれてしまってる。


本作品はストライクウィッチーズでお馴染みの高村和宏監督ということで
放送開始前から話題になっていた作品だ。

ストーリー的にはSF。
近未来、示現エンジンというものが開発されあらゆるエネルギー問題が解決された。
そんな世界で主人公は普通の中学生として生活していた。
そんな中、示現エンジンを狙って謎の敵が現れた
主人公は示現エンジンを開発した祖父に言われた
彼女は友人を救うため「ビビットシステム」を発動するという感じだろうか

開始して早々、女子の尻のアップから始まる本作品(笑)
太ももの間から日差しが漏れるなんてシーンが必要だったのかは疑問だが
ある種「コレはこういうアニメです」というインパクトを植え付けられる

ただ序盤から酷い。
この世界では「ビビットシステム」で変身した少女が戦う。
ただ変身しただけでもそれなりの力を出せるのだが、
二人で合体することで更に強い力を出せ敵を倒せるという設定になっている。

その二人で合体するのには条件がある。
心に迷いのない友情がないと合体できない。
だが、序盤で合体に失敗した理由が「トマトが嫌いだった事を言えなかった」という浅さ。
思わずトマトかよ!と突っ込んでしまうほど浅い理由だ。
その理由も確かにわからないことはないがあっさりとそのことは解決してしまう。

更に次の話では「会って1日しかたっていないキャラ」と友だちになって
何の迷いもなく合体している。
物語の設定上、合体するためには結構深い「友情」でなければならないはずなのだが、
会って1日しか経っていないキャラと合体できるほどの浅さだ。
主人公の「気さく」な性格がなせる技と言ってしまえばそれまでだが、
そういうレベルじゃない(苦笑)

この「友達」は作品中で結構連呼されるのだが、
友情の描写が本当に浅くキャラ描写も甘い。
新しい友だち&仲間が増える展開が面白くないのに、
それが盛り上がり所として描写されてしまっているため
見ている側のテンションとストーリーのテンションが咬み合わない。

また作画のレベルはたしかに高いのだが「戦闘シーン」のセンスが無い。
基本的に合体して必殺技で終わりであり、
毎回敵は変わっているのに未知の敵との戦闘の面白さというのが一切ない。
アンパンマンですらもう少し工夫して戦っている。

敵の攻撃を防御するという展開も少なからずあるのだが
「武器で止める」だけで、あとは普通の服を着ている少女なだけという描写も微妙だ
同じ監督のストライクウィッチーズでは魔法のシールドが出たが、
本作品ではそういうのはなく、ただ武器で防ぐのみで
やられた時の描写も「微妙に服が破ける」という迫力の欠片もない描写
戦闘シーンのがっかり感は半端ない。

更に言えば合体の縛り。
何故か主人公+?でしかできなく、主人公を除いたキャラ同士の合体はできない
そのせいで必然的にバリエーションが減ってしまっており、
物語の意外性や「あのキャラとあのキャラが合体したらどうなるのか」という
期待感も生まれない。

ストーリー的にも序盤は薄い友情話でキャラを追加しつつ物語を進めながら
敵との盛り上がりのない戦闘という展開を繰り返す。
はっきり言って中身は薄い。

キャラクターの描写は徹底して浅い。
主人公は最初「高所恐怖症」でトラウマレベルの設定があったが1話の段階ですでに克服、
他のキャラも何かしらトラウマや設定があるのだが大体登場回で問題解決し
あっさりと無かったかのように展開してしまう。
故に作画がいくらよくて、アングルがお尻に行っていても
キャラクターを「可愛い」と感じる部分や「エロイ」と感じる部分が少ない。

メインの5人のキャラ描写が浅いため、サブキャラの描写も徹底して浅い。
女性軍人や妹と色々掘り下げればもっといいキャラになりそうなキャラをダメにしており
脚本家の実力に対して「キャラ」が多く「設定が難しかった」ため
結果として浅い内容になってしまっている。

ストーリーは「王道」の美少女変身ヒーローもの展開が多い。
日常描写→敵が来る→戦闘→終わりという王道のパターンだ
そこに「SF」と「エロ視線」を足したのが本作品なのだが、
戦闘シーンが駄目すぎて面白みにかけ、SF描写は設定があるだけ、
エロ視線に関しても「尻」だけうちしりゃいいんだろくらいのレベルで
最初こそインパクトはあったが最後の方は刺激にすらなっていない。

全体的に褒める箇所が見当たらない。
作画の質がいい・・・それぐらいだろうか?
終盤のストーリー展開は本当にひどく敵側の女性キャラの逆切れ勘違いや、
黒幕?であるカラスの暴走、最後の敵なのに一切苦戦しない、
ご都合主義全開の展開、何故戻ってきたのか意味わからないキャラなど
ある種、この作品のダメな部分が最終話に詰まってた。

この作品で「どこを」「どういうふうに」見せたいのが、
ストーリーで何がやり語ったのか。そもそも視聴者はどこを楽しめばいいのか。
この作品のどこを見ればいいのか最後までわからなかった。

素材は十分、料理人のレベルも高いはずなのに
参考にした料理本が意味不明で出来上った料理は味のしない料理になっていた
そんな印象を受ける作品だ。

展開的や設定など2期もできる感じで終わらせているがどうなんだろうか?
正直この「脚本家」では2期に何も期待できない。
ここまで話が面白く無いと感じる作品は久々だ
正直、1年後に2期があっても私はストーリーもキャラの名前も忘れてしまってるだろう
2期がないことを願いたい・・・。