恋愛ラボ

評価/★★★★☆(60点)

恋愛ラボ 評価

全13話
監督/太田雅彦
声優/沼倉愛美,赤﨑千夏,水瀬いのり,佐倉綾音,大地葉ほか

あらすじ
名門藤崎女子中学校に通う2年生の倉橋莉子(リコ)は、校内の生徒たちに素敵チョイワル系で知られ、別名「ワイルドの君」と呼ばれていた。 ある日ひょんなことからリコは清楚可憐で成績優秀な生徒会長「藤姫様」こと真木夏緒(マキ)のあられもない姿を見てしまう。

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寝ても覚めてもランジェリー、おいらの脳みそブラジャー型、あたいの心臓紐パンよ。

原作は4コマ漫画な本作品。
なおタイトルの「れんあいラボ」ではなく「ラブラボ」が正しい読み方だ
監督はみつどもえやゆるゆりでお馴染みの太田雅彦氏。

基本的なストーリーは青春コメディ。
お嬢様学校である私立藤崎女子中学似通う2年生「倉橋 莉子」は
生徒会室で生徒会長が抱きまくら相手にキスの練習をしているのを目撃してしまう
その流れから彼女は会長補佐にされてしまい生徒会長と共に「恋の練習」をするようになる
というところからストーリーが始まる

序盤から流れるようなギャグだ(笑)
生徒会長と生徒会長補佐という二人だけの登場人物だけで、生徒会長の恋愛の練習を行うのだが
流れるようなテンポで様々な恋愛研究を行う。
路地でパンを加えてぶつかる、手をつなぐといった単純なものなのだが
内容自体は単純でもきっちりとギャグになっている

更にそのギャグシーンでのキャラの表情が豊かで短い時間の間でキャラの表情がコロコロ変わる
泣いたり、赤らめたり、青ざめたり、目が点になったりと
本当にコロコロと表情が変わるキャラクターが非常に愛らしく可愛い。
SDキャラなども多用し、SD以外にもキャラクターデザインが様々で見ていて面白いシーンが多い

きっちりとキャラクターを魅せるためのキャラデザと、ギャグで笑わせるためのキャラデザ、
そういった使い分けがきっちりとしており、更にギャグシーンと真面目なシーンのメリハリがきっちりと出来ており
そんな使い分けをしつつギャグと真面目なシーンもコロコロと変わるため物語の抑揚が素晴らしい。
展開が予想しにくいため笑わされた後に真面目なシーンになったかと思えば、また笑わされると
翻弄される(笑)

更にキャラの可愛さも光る。
特に1話から「生徒会長」である真木夏緒の可愛さと演じている赤﨑千夏さんの演技は素晴らしく
恋愛の練習を空回りつつ必死に頑張る様は犬のような可愛さで愛らしい。
そんな生徒会長に対しまじめに主人公である「リコ」が突っ込みつつも
天然で暴走気味なギャグを更にかます生徒会長というバランスが愉快な展開を生んでいる。

話が進めばキャラも増える。
副会長や会計、書記など「生徒会」という環境らしい登場人物だが
5人のメイン登場人物が集まると「恋愛研究」も加速する(笑)
怒涛のテンポで繰り出されるネタの数々は冷静なツッコミがきちんと入り、
登場人物の若干偏った恋愛観が恋愛ラボという本作品らしいネタと面白さを産んでおり
そこにテンション高く描写されるキャラクターの動きや言動がいちいち面白いw

外見だけ見ると「日常萌えアニメ」なのだが中身は「ドタバタコメディ」だ。
キャラクター描写がしっかりしているからこそ「ドタバタコメディ」がきっちりと光る。
5人のキャラの立ち位置をしっかりと保ち、それぞれの立ち位置から5人の会話が繰り広げられるため
五者五様の恋愛観で恋愛研究が行われ、会話劇が素直に面白くそこにギャグによる笑いと
キャラクターの表情の豊かさによる可愛さが見事に融合している。

これがテンポが悪かったり、作画が悪かったり、声優の演技が微妙だったり、演出が弱かったりすれば
「グダグダ」っとなりやすい内容だ。
しかし、それが見事なバランスで保たれており、きちんと楽しめる内容になっている。

更に中盤からは「男性キャラ」が出る。
普通の日常女子高生アニメなら男性キャラとの恋愛はないが、この作品はそんな普通の定番の流れにはならない
登場キャラの恋愛の相手としての「男性キャラ」だ。
もしかしたら人によっては恋愛の相手がいる女子高生日常者は受け入れられないかもしれないが、
男性キャラが出たことで女性キャラの魅力も深まり、同時に「笑い」も強くなる

ただ、せっかくの男性キャラの登場シーンが少ないのは残念だ。
中盤から登場で本格的に出てくるのは終盤で、
彼らの活躍がもっと増えれば、もっと深みのある作品になりそうなだけに
同時に「2期」でのストーリー展開に期待できるのだが
1期の段階では顔見せ程度で収まってしまったのは残念だ。

更に言えば安定すぎている。
作画、声優、演出、テンポ、ギャグと非常にバランスよく全話繰り広げているのだが
同時に「突出した何か」がない。
ギャグも確かに笑えるが爆笑ではなく、キャラクターも確かに可愛いが、
物凄い可愛い!といえるシーンがあるわけではない。
確かに面白いのだが・・・言葉として悪いかもしれないが「無難」という感じになっている。

全体的に見て「日常萌えアニメ」の皮をかぶった「コメディ」として恋愛研究を題材にした
ネタの数々による会話劇は面白く、キャラクターも可愛らしかったのだが
2期が早めにないと内容を忘れてしまいそうな感覚がある作品だった。
確かに面白いし笑えるのだが、決定打にかけてしまっている。

特に1話の段階ではキャラクターの動きが「ギャグ」に徹底しており、
あのままの動きや内容を維持して全話構成していれば、もっとインパクトの有る作品だったかもしれないが
1話以上にインパクトや笑える話が少なく、1話から後は無難に描写してしまった感じは否めない。

更にシリアス要素。
中盤のシリアス要素はわりと早めに終わりギャグに切り替わるのも早いのだが
終盤のシリアス展開は物語を締める上で必要だったのはわかるが
はっきり言って引っ張りすぎており、グダグダっとなってしまい
無難に終わらせてしまった感じがある。

ギャグがやりたいのか、日常系がやりたいのか、百合がやりたいのか、恋愛がやりたいのか。
色々な要素が入りすぎていて、それこそこの作品の魅力でもあるのだが
同時に色々な要素を入れすぎていて方向性が定っておらず
前半と後半で随分と印象が変わってしまった作品だ。

個人的には前半部分のギャグ多めの話や10話の短篇集のような話は好きだったのだが
終盤のシリアス展開や新聞部の話などストレートに楽しみきれない
違和感を感じる部分が強くあった。
それこそ1話の段階では★5つの評価をつける気もあったのだが・・・

これが1クールではなく2クールであれば1期の最終話の部分が折り返し地点として
色々なシリアスな要素は解決し2クール目から男性キャラとの恋愛要素が
本格的になり面白くなったかもしれないが、1クールだとどうも不完全燃焼な部分が残ってしまった。

2期を期待したいところではあるのだが、いかんせん売上が微妙だ。
初めから2クール構成だったらもう少し違った評価ができたかもしれないが
1期の段階では無難な感じでインパクトにかけてしまったという印象で終わってしまった。

ただ最後まで見て強く印象残ってるのは例の歌だ(笑)
あの歌はもう1度聞きたくなるほど妙に頭に残ってしまったw
OPは来週辺りには忘れてそうだが、あの歌だけは1年後にもしっかりと歌えそうなくらい
インパクトの有る素晴らしい曲だった。
ちなみに例の曲「寝ても覚めてもランジェリー」はDVD3巻の特典らしい・・・あざといw

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