荒ぶるバイク下ネタアニメ「ばくおん!!」レビュー

2016年6月29日

評価★★★☆☆(50点)全12話
ばくおん!! 第3巻(初回限定版)(おりもとみまな描き下ろし透明スリーブケース&インナージャケット仕様) [Blu-ray]

あらすじ
佐倉羽音は丘乃上女子高等学校に入学したばかりの高校1年生。性格は極めておっとりのんびりしていて、これまで全くバイクとは縁がなかった。登校初日、自転車に乗って通学途中の坂道でへたりこんでいた時、すぐそばに現れたオートバイの存在感にカルチャーショックを受ける。バイクに興味を持ち始め、バイクがきっかけとなって出会った同級生、天野恩紗と共にバイク部に入部することになった羽音は、まずはオートバイ免許の取得を目指すのだった。

スポンサーリンク

荒ぶるバイク下ネタアニメ

原作はヤングチャンピオン烈で連載中の漫画作品。
監督は西村純二、制作はTMS/8PAN

見だして感じるのは艶感のある作画だろう。
肌の質感や汗、頬の艶、髪の細い動きなど、
「女性キャラクター」を描く上で予算の少ないアニメならば
省略されやすい細かい描写を開始5分でしっかりと味わうことができる。
制作側の「この作品を面白くしよう」という心意気を1話で
しっかりと感じることができるのは好感が持てるポイントだろう

そしてキャラクターデザイン。
外見から主人公とわかりやすいが太眉と髪飾りが特徴的な可愛らしい女の子、
もじゃもじゃな天然パーマでつんつんな女の子、
巨乳キャラだが初登場時からヘルメットをかぶりっぱなしな女の子、
記号的キャラデザに「ワンポイント」足すことによって記憶に残りやすい。

ストレートな「萌え」デザインでも「ラノベ的」デザインでもない、
この絶妙なキャラデザと先述した細かい作画の描写と相まって、
シンプルにキャラクターを受けれ入れやすく、
作品の世界観に1話でしっかりと馴染むことができる。

更に細かいバイク描写。
私はバイクには詳しくないため確言することはできないものの、
さすがは「大手バイクメーカー」の数々が協力しているだけあって細かい。
他のアニメなら明らかに描写を省くであろう「タイヤの模様」まで
一瞬のシーンであってもきちんと描き込んでいるこだわり具合だ。

この作品の根幹である「バイク描写」をバイク自体の描写から
バイクで走っている時の細かい描写まで、
ギャグちっくな描写とリアルな描写を織り交ぜることによって
「迫力」と「笑い」に変えている。

ストレートにバイクに乗る楽しさとバイクの乗る苦痛を
同時にシーンの中に盛り込み、
ギャグと爽快感あふれるシーンに仕上げているのは制作の妥協がないからだ。
これで中途半端な演出やバイクの描写だったならば、
笑いも生まれないシーンになってしまう。

そしてストーリー。
いわゆる「日常系」的なストーリーであり、
タイトルから想像できる「けいおん!」的なバイク部な日常だ。
ただあの作品が青春+萌えで日常を構成しているのに対し、
この作品はギャグ+エロで日常を構成している(笑)

ストーリーのテンポも早い。
主人公がバイクに興味を持ち、免許を取りに行く流れの中に
細かい「バイクあるあるネタ」を織り交ぜつつ、1話でまとめている。

細かいバイクあるあるネタがなければテンポが悪くなりダレてしまうかもしれないが、
原作のエピソードを1つ1つをテンポよく織り交ぜることによって、
バイク部の日常を描いている。

ただ「バイクあるあるネタ」が簡単にいえばメーカー批判だったり、
バイクに乗ってないとわかりにくい&伝わりにくいネタも多い。
登場人物同士によって「メーカー」に対する思いが違い、
メーカー対立によるネタも多い。

これが理解できるか、伝わるか、伝わって「面白いと感じれるか?」と
非常にハードルが高く、話が進めば進むほどネタが濃ゆくなってくるだけに
いわゆる「人を選ぶ」アニメになってしまっている。
バイク知識の薄い私の場合は笑える時もあったが無表情になってしまうネタもあった。

さらに言えば主人公の女の子が「けいおん!」からの影響が大きすぎる。
これも人によって違うかもしれないが、
若干「鼻に付く」感じのキャラ描写が多い。

更に露骨なシモネタの数々。
かなりダイレクトにバイクを題材にした下ネタなども多く、
登場キャラたちの肌色満載ななシーンも非常に多い。
作画の質がいいだけにほどよいエロさと
ギャグシーンになってはいるものの、
人によっては嫌悪感を感じてしまうかもしれない。

露骨に水着や裸の描写があるだけならまだ良かったかもしれないが、
表現が直接的かつ、わざとらしい物も多い。
バイクを水着姿で泡だらけで体をこすりつけるように洗う様など
ちょっとあれだ(苦笑)

2010年くらいのアニメならこういった表現のある作品もあったが、
最近はこういった露骨かつ過激な描写のある作品は少なくなっただけに、
ある意味貴重なのだが、流石に「「大手バイクメーカー」」の数々が協力してるのに、
そのバイクを使った露骨なシモネタシーンはいいのだろうかと
見ている側が不安になるレベルだ

全体的に見て非常に好みが分かれる作品だ。
アニメーションの部分に関してはきっちりとしたキャラ描写と
バイク描写、テンポの良いストーリー展開で丁寧に作られている印象だが、
この作品の「面白い」と感じる部分がバイクネタや下ネタ、キャラ描写など、
人によって好みが分かれる要素が非常に強い

さらに言えば序盤こそ作画の丁寧さが際立っているのだが、
中盤からたまに息切れしているのが目に見えてわかってしまう。
1話の質が高かっただけに明らかに話が進むと劣化してしまう作画の質は
残念な部分が大きい。

個人的には序盤から中盤まではそれなりに楽しんでいたのだが
中盤くらいからやや飽きてしまった。
バイクネタが楽しめれば飽きずに最後まで楽しめたかもしれないが、
私個人があんまりバイクに興味ないだけに魅力も半分くらいにしか
感じられなかったのかもしれない。

内容が内容なだけに人を選ぶ作品にはなってしまっているが、
ハマれば素直に楽しめる作品だろう。
ただガチのバイク好きの方にとってもバイクで下ネタをやったりするのを
どう受け止めるのか・・・(苦笑)
決して面白くないわけではないが、ストレートにおすすめしにくい作品だ。