うたの☆プリンスさまっ♪ マジLOVE1000%

評価/★★★★★(80点)

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マジラブ1000%の由来・・・w

原作はPSPの女性向けのアドベンチャーゲーム、
2011年夏アニメとしては、かなりダークホース的存在あり
ネット上では話題になっていました。

基本的なストーリーは青春。
ヒロインが全寮制のアーティストを育成する芸能専門学校に作曲家志望として入学する、
そこで偶然、あこがれのアイドルを見かけ声をかけるヒロインだが
別人と言われ・・・というところからストーリーが始まる。

始まって一分もしないうちに6人の男性キャラによるライブ開始する(笑)
女性の歓声と、ジャニーズもびっくりな踊りとライブ演出は
「なんだこのアニメはw」と思わず、一言漏らしたくなるほど笑ってしまうほどの完成度だ。
特に女性の歓声に関してはあまりにもガチ過ぎる声援がライブシーンをより盛り上げる。
そのライブシーンも無駄に長く、いつ終わるんだよと
思わずツッコミを入れたくなるのはある意味、この作品の本質かもしれない

見だして感じるのはキャラクターデザインの癖だろう。
髪の色や瞳の色はかなり明るく描かれ、目の描写がかなり独特だ
特にヒロインの目は黄色というか金色っぽくてかなり癖があり、
ヒロインの目だけああいう感じなのは原作ゲームかららしく、
慣れるまで若干の時間がかかるが、慣れればそこまで気にならない。

ストーリー的には唐突な部分が多い。
原作がゲームということでいろいろな部分を削っているせいでそうなっているのはわかるが、
基本的に登場キャラはヒロインのことが好きというのがわかりにくい、
唐突に現れたかと思ったらヒロインとのフラグをいきなりたてたり、
実は前からヒロインのことが好きでした、というような展開があったりと
突拍子も無い展開も多いがトントン拍子に進むストーリー展開のおかげそこまで気にならない。

題材的に歌が中心となりストーリーが展開していき、
ほぼ毎話の最後はキャラごとのキャラソンがきっちりと流れる部分は
まるでプロモーション映像のようにきっちりと作られており、各キャラの曲も悪くない。
分かりやすいヒロインと登場キャラのフラグ立てストーリー展開は
分かりやすいが唐突な展開とテンポの良さのお陰で不思議な「見やすさ」を生んでいる

だからこそ「男性」でも面白く見れる。
分かりやすいイベント、分かりやすいフラグ立て、それに対するヒロインの「純粋な反応」のおかげで
女性目線ならば美麗な男性キャラクターのストレートな行動や言動に歓喜することができ、
男性目線ならば分かりやすいがゆえにギャグにも見える展開を面白く感じる

同時にストーリーのスキあらば入り込んでくる校長(笑)
良い感じの雰囲気なのに回転して現れたり、
シリアスな雰囲気なのに若本ボイスで説明描写を入れたり、
忘れた頃に現れたりと、かなり隙をついてくる
その他にも小ネタにやけに力が入っていたりと、ストーリーを盛り上げる

ストーリー的にアドベンチャーゲーム原作というのが非常にわかりやすい。
各話各キャラごとの話とヒロイン、そして各キャラのキャラソンという構図で
各話ごとにキャラを掘り下げつつも他のキャラの描写もまんべんなくされているのは好印象だ。
きちんとしたストーリーを構成でストーリーを徐々に盛り上げ、
9話でヒロインが「誰を選ぶか」という選択肢まで持っていく。

まさに今にも目の前に選択技が出てきそうなストーリー展開はわかりやすいが、
選択技で戸惑うヒロインが可愛らしく、シンプルに面白い。
更に、その選択も「わかっていた」展開ではあるが
各ルートをゲームで楽しむという選択技がある中では、無難かつこれ以外ない。
そしてヒロインの描写が丁寧なだからこそヒロインの選択に他のキャラ同様「納得」できる

ただ終盤のストーリーは若干もたついた、
「あぁ、そろそろストーリー終わりか~」と思っていたのになかなか終わらない。
事務所問題や作曲問題など、若干引っかかるを覚える急展開は
終盤に向けて色々積み込みすぎた感は否めない。

しかしながら、それまで積み重ねたヒロインのキャラクター描写。
その純粋過ぎる彼女のキャラクター故に「プロ」としてふさわしくない
いい娘すぎるからこそ彼女は自分を犠牲にしてまで6人をデビューさせようとする。
それまでの丁寧な彼女の「ヒロイン」としてのキャラクター描写があったからこそ
彼女の行動や言動に切なさが生まれる、
素晴らしいストーリー構成とキャラクター描写の積み重ねだ。

それまで手紙と回想でしか出てこなかったヒロインの「祖母」のキャラクターも非常によく、
彼女のそれまでの努力、決意を思い返させ、明るく笑顔であまり涙を見せなかった彼女が
感情を吐露し、号泣しながら祖母に甘える様子は
最終話に相応しいヒロインの魅力を生み出し、
ヒロインが泣きながら自分の感情をみんなに言い放つシーンは涙腺を刺激されてしまう。
その直後に「校長」が現れることでせっかくの感動を台無しにするところもこの作品らしい(笑)

全体的に見てスタッフの愛情を感じることのできる完成度の高い作品だ
崩れない高レベルな作画と愛情あふれるキャラソン、
原作をしっかりとやり込みスタッフが愛情を持って作られたな感じることの出来る
丁寧なストーリー構成とバランスの良いキャラクター描写、
そして物語の中心にいるヒロインをきちんと描くことで男性でも女性でも楽しめるアニメが生まれた。

ストレートにストーリーを作りつつ、小ネタや強いキャラ性で笑いどころを作り、
レベルの高いキャラソンと声優さんの演技で作品をしっかりと楽しむことができる。
時に「真面目にストーリー作ってるけど、真剣に考えるとなんか笑えるな」という部分も
ある種、この作品らしく、そのギャグにも思えるがストーレートなストーリーが1つのアニメとして面白い。
真面目にやっているところとギャグでやっているところの緩急の付け方が非常に上手く、
全13話、飽きずに見ることが出来る作品だ。

男性でも女性でも、すんなりと入り込める?というより、
がっつり引き込まれる世界観は昨今のアニメとしては珍しい。
別ルートのストーリーも見てみたくなるのは、原作のある作品のアニメ化として大変優秀な作品だ。

更にライブシーン。
数こそ少ないが1話冒頭の何の説明もないままのライブシーンと
最終話のライブシーンが繋がり、物語として最大の盛り上がりのライブシーンの中、物語を締める
生々しい女性の声援が聞こえる中で歌い出す彼らはまさにアイドルだ。
笑ってしまうほどのライブシーンは是非身てほしい、本当に素晴らしいライブシーンだ。

2期も放映されており、これからどんな展開になるのか1期以上の作品になるのか。
今から見るのが楽しみだ。