I can Friday by day!」

2015年4月24日

評価/★★★★☆(61点)

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汎銀河希少鉱石イケメシウムとは?

本作品は日本アニメーター見本市という企画の中の一本
監督は鶴巻和哉、制作はスタジオカラー

見出して感じるのは「あれ?」という感じだろう。
可愛らしいキャラクターデザインのキャラクターが泣きそうな表情を見せる
普通に始まる最初のシーンは盛り上がりが薄く、
たった6分しか尺がないのに妙に貯める。

だが、その「溜め」が開放される瞬間がすぐに来る。
ここではあえて書かないが「ぬぉ!」と思わず驚いてしまう
ヒロインの「変化」に度肝を抜かれ、
最初の30秒で感じた作品の雰囲気が一気に変化する

まるで子供向けの朝アニメのような雰囲気と、
深夜アニメのような「毒々しさ」が作品の表裏として描写されており、
ストーリーや世界観は掴みかねる部分が多いのだが、
だからこそ、この不思議な雰囲気の作品の空気に飲まれていく

特に戦闘シーンの描写は素晴らしい。
ライバル的な少女とヒロインの少女がぶつかり合いながら登校している・・・
というようなシーンなのだが、少女たちの口からは銃口が飛び出し
弾丸を射ち合っている(笑)
弾丸が当たれば少女の顔面は崩壊していき、
中にいる不思議な生物たちにも危機が迫る

コミカルな雰囲気、ファンシーな雰囲気、
そういった明るい雰囲気の中で明るいストーリーが描写されているはずなのに
「少女の中に住む不思議な生物」やパックリと開く人体の描写、
そしてラストの不思議な物悲しさが
明るさだけではない不思議な「カタルシス」を感じさせ、作品がしんみりと終わる。

全体的に見て不思議な面白さのある作品だった
可愛らしいキャラクターデザインとは裏腹に描かれる激しい戦闘シーン、
そして描かれている「ストーリー」がきちんと分かった後に分かる面白さ、
1回見ただけではしっかりと分からないが、
何回か見るとはっきりとこの作品の「面白さ」がしみじみと伝わる作品だろう。

ただ、見終わった後の自分なりの「解釈」が正しいかどうかが
若干疑問に思ってしまう部分も多い。
はっきりと伝わらない部分が多いからこそ、尺が短いからこそ仕方ないのだが
少女の中に住んでいる生物が少女の感情の「比喩表現」なのか、
もしくは本当に少女の中にあの生物たちが住んでいるのかという解釈で
ストーリーの受け止め方もだいぶ違う。

前者であれば「三角関係」のすえの感情の表現だ
ただ、後者であればどう受け止めていいかわからない(笑)
恐らく描かれてる内容的には比喩表現的な思春期の恋愛ストーリーで間違いないが、
表面的に描写されている部分が後者なため、
本当に自分の中のこの解釈が正しかったのかと考えてしまう作品でもある。

しかし、本来はこんな小難しいことを考えなくていい。
可愛らしいキャラクターデザインのキャラクターたちがコミカルに動きまわり
明るくポップにストーリーを素直に受け止めて楽しめるはずだ
このキャラクターデザイン、この雰囲気でがっつりとテレビアニメとして
楽しみたくなる。
「作品の空気感」が本当に素晴らしい作品だった

個人的には少女Bの活躍をもっと見たかった(笑)