評価 ☆☆☆☆☆(7点) 全12話
あらすじ ある日、突如現れた怪人協会を名乗る怪人達に幹部の子供を人質に取られてしまったヒーロー協会 引用- Wikipedia
6年越しの大炎上紙芝居
本作品はワンパンマンの3期。
2期から6年の時を経ての3期となる。
監督は2期から変更になり永居慎平、制作は2期から続きJ.C.STAFF
1期
ワンパンマンの1期は異様だった、マッドハウス制作による
ハイクオリティなアニメーションは今では実現不可と言われるほどのものであり、
有名なアニメーターが偶然大集結した結果の産物だ。
当時は覇権と呼ばれるほどの大人気作品となり、2期では製作が変更になったものの、
その人気は維持されていた。
1期から2期は4年のブランクがあり、3期では2期から6年のブランクが有る。
かなり期間があいている。
原作がそこまで話が進んでおらず、原作ストックがあまりないというのも
あるのかもしれないが、やや時間がかかりすぎた印象だ。
それでも大人気作品なだけに期待感は強く、
特に海外では日本人よりも3期を心待ちにしており、
3期では日本人よりも海外の感想の方は多くあったほどだ。
2期のガロウ編も途中で終わっており、
そこから6年もブランクが空くのは流石に厳しい部分があるものの、
多くの人が期待している3期だ。
低予算
3期ではS級ヒーローが大集合している。
ガロウというキャラがヒーローを狩るなかで怪人協会が動き出し、
ガロウを連れ去り、ヒーロー協会のお偉いさんの息子も誘拐されている。
それが2期までのストーリーだ。
S級ヒーローが怪人協会のアジトを探す中で、
色々なS級ヒーローがドバドバとでてくるのだが、問題はクロビカリだ。
海外展開を意識しているのか明らかにキャラデザが原作とは違っており、
特徴的だった唇がぺらっぺらになっている。
これは令和という時代においては致し方ないとは思うが残念なところだ。
3期の1話から露骨に作画枚数が少ない。
ろくにキャラが動かない中で微妙にカメラを動かしたり、
「キャラの口だけ」が動いているようなシーンもかなり多い。
明らかに作画枚数を減らすための努力が見られる。
2話では「引きの絵」でガロウがスライドしているような
シーンがあったりと、低予算感が作品からにじみ出てしまっている。
アイキャッチですらものすごいシンプルなものになっており、
これならないほうがいいというレベルだ。
誤魔化す
ストーリー的には怪人になろうとするガロウと、
そんなガロウを疑う怪人協会の物語が序盤描かれ、
序盤ではガロウと怪人との戦闘シーンもあるのだが、
謎の色を被せる演出だったり、演出やエフェクトの力不足、
作画枚数の少なさ故に盛り上がりが生まれない。
無駄なアップで無駄な動きをみせる。
どうしてその構図にしたのか、どうしてそんなカメラワークなのかと
聞きたくなるほど見せ方が悪い。すべては作画枚数を減らすためだ。
1枚1枚の作画のクオリティはそれなりに高いのだが、
作画枚数を極限に減らす努力をしている。
その結果紙芝居のような感じになってしまっている。
話のテンポも悪い、一人ひとりのキャラクターを見せたいのは分かるが
場面転換も非常に多く、話が進んでいるようで進んでいない。
同じ
中盤になると似たような展開が続く。
怪人になろうとしているガロウが怪人と戦う。
色々な怪人が出てきて戦って徐々にガロウが強くなる。
この展開をダラダラと繰り返しており、そこに特に面白みがない。
主人公であるサイタマの出番もろくになく、
ガロウが主人公のように描かれながら、
S級ヒーローたちが作戦会議しているのをひたすら見せられる。
盛り上がりどころが薄く、地味な展開が続いてしまう。
終盤になるとようやくS級ヒーローと怪人たちが戦い出すのだが、
戦い出した所で面白くなるというわけでもなく、
だらーっとして間延びした展開ばかりだ。
特に有象無象なA級ヒーローの戦闘シーンなどどうでもよく、
作画がいいわけではない戦闘シーンをダラダラと見せられる。
紙芝居感もより強まり、ワンカットでの集中線も多用する、
集中線がバカの1つ覚えだ。
漫画ではよく使われるエフェクトだが、アニメでここまで乱用されると
アニメを見てるはずなのにアニメを見てる感じが薄くなる。
最後まで
寄り道ばかりのバトルシーンがあまりにも多く、
見ていてシンプルに飽きるものの、
ところどころ悪くない展開や悪くない戦闘シーンはある、
特に終盤の童帝とフェニックスのバトルは悪くない。
だが、あくまで悪くない止まりだ。
終盤になって多少作画枚数が増えるが、五十歩百歩でしかない。
終盤でのA級ヒーローの戦闘シーンなど酷いものだ、
紙芝居どころの騒ぎじゃない、低予算のなろう系アニメのように
1枚絵を撮影と演出で動かしてる風に見せているだけだ。
いざサイタマが戦っても演出、作画の力不足は致命的であり、
本当に残念な3期だ。しかも分割2クールで中途半端な所で話は区切られている。
この作画のクオリティでもう1クール続くのも悪夢だが、
ストーリー構成すらも甘い作品だった。
総評:何もかもが駄目な3期
全体的に見て何もかもが駄目な3期だ。
2期から6年というブランクがあいた部分もかなり厳しく、
2期からの続きのストーリーで更に分割2クールで、ストーリーの
区切りもろくにできておらず、続きは2027年だ。
これで半年くらいあとならばまだしも、2年近くあとというのは意味不明でしか無い。
そもそもが強引に作ったような3期だ。
本作品の監督を手掛けている「永居慎平」さんは
監督経験こそあるものの日常アニメの監督であり、
バトルアニメは得意な監督ではない。
スケジュールや予算の都合で寄せ集めのスタッフでなんとか形にしている感じが強く、
戦闘シーンが得意じゃないアニメーターや演出家、監督に
戦闘が主体のアニメを無理矢理作らせたような作品だ。
1期のような作画、アニメーションは無理なのは分かるが、
2期ではそれなりのものに仕上げていただけに、
同じ制作会社が手掛けているのにここまで酷いものが出来上がると
誰が想像しただろうか。
作画のひどさ、ストーリー構成のひどさ、企画としてのひどさ。
色々と致命的な作品だ。
2クール目がどうなるかはわからないが、
ここから巻き返すことは果たしてできるのだろうか…..
個人的な感想:ひどい
びっくりするほど退屈な3期だった、
原作というより村田版の漫画の問題も有ると思うが、
驚くほどテンポも悪く、作画も悪い。
見せ場が見せ場になっておらず、ずーっと平坦な印象を受ける作品だ。
村田版の漫画のほうもかなりゴタゴタしており、
そちらとの関係せいもあって6年ものブランクが空いてしまったのかもしれない、
そう思うと制作陣の苦労もうかがえるが、果たして2クール目は
どうなるか色々と気になるところだ。



