まよチキ!

評価/★☆☆☆☆(14点)

まよチキ!  評価

全13話
監督/川口敬一郎
声優/日野聡,井口裕香,喜多村英梨,伊瀬茉莉也ほか

あらすじ
私立浪嵐学園に通う坂町近次郎は、女性恐怖症で女性の肌に触れると拒絶反応を引き起こしてしまう少年。そんな彼は、ある日ふとしたアクシデントからクラスメイト・涼月奏に仕える執事・近衛スバルが女であるという秘密を知ってしまう。近次郎はスバルに記憶消去という名目で暴行を受けそうになるが、止めに入った奏からスバルの秘密を守る事と引き換えに、自身の女性恐怖症を治す協力を申し出され、3人は「共犯関係」になってしまうのだった。

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定番エロラブコメ詰め合わせアニメ

原作はライトノベルな本作品、
アニメ放送後の翌年に原作は完結したがアニメの2期は作られなかった

基本的なストーリーはラブコメ。
普通の高校生である主人公、しかし彼は母親からのスパルタ教育のせいで女性恐怖症になっていた
そんな彼が学校では有名な執事が実は女である事を知ってしまい・・・という感じだろうか
いわゆる典型的なラブコメ萌えアニメだ

ただ、典型的なラブコメなのだがイマイチ意味不明な部分が多い。
例えば無駄なアクション要素。
主人公は妹に起こされるシュチエーションで妹にプロレス技かけられまくり、
ロインの下着を見てしまえば、みぞおちにストーレートパンチをくらう。
このパンチもぶっ飛んで鼻血などのギャグ的に描かれているなら、
すんなり「笑い」につながるのだが、この作品での暴力はガチだ。

この暴力的要素は人によってはドン引きしてしまうこともある、若干というかかなり過剰だ
設定上ある程度の殴る蹴るは分かるのだが、演出のせいか暴力的行為が過度に感じられてしまう
必要以上の描写は人によっては嫌いと感じてしまうだろう

そんな暴力的なヒロインは執事だが女だとバレてはいけないという設定だ
ヒロインに対し主人公は女性に触られると鼻血がでる設定なのだが、
そんなに大きな問題に見えない(苦笑)
設定をストーリー全体で活かしきれていない感じが強い。

まず、執事なヒロインの外見=キャラクターデザインが明らかに女性にしか見えない、
髪まで結んでおいて、せめて短髪ならば本人も隠そうとしているのが感じられるが
下着まで女の子用をはいており、隠す気があるのか無いのか・・・

ついでにいえば、全体的にキャラクターデザインが微妙だ。
特にえろいシーンでのアップはかなり肌の質感などにこだわって描かれており、
セクシーシーンに凝っているのは分かるのだが、
普段のキャラクターの作画との差がありすぎて、強い違和感を覚える
DVDでも一部の作画崩れはなおっていなかった

キャラクターも「設定」だけで、その設定を生かされていない。
主人公の女性恐怖症、ヒロインの男装、もう一人のヒロインのドSなど
この設定がうまく生かされていれば面白いのだが
「エロシーン」を作るための設定だけになっており、そこにキャラクターの魅力が見えない

ストーリーのほうも、序盤から何の脈絡もなく唐突な展開ばかりだ。
女だということをバレてはいけないヒロインと触られると鼻血がでる主人公が
唐突にいきなりデートする、序盤の2話にしてだ(苦笑)
その後もバレてはいけないはずなのに身体測定を受けたり、
プールに行ったと思ったら誘拐事件になったり、いきなりキスしたり、
そうかと思ったら駆け落ち・・・ほぼすべての展開が唐突すぎる

途中から物語に登場するキャラクターも本当に唐突だ、何の脈絡もなくいきなり出てくる
1話に出たキャラが「忘れた頃に」再登場することもあり、
唐突な展開に付け加えメイン以外のキャラクターの使い方が浅い

簡単にいえば、ストーリー的な面白みは殆ど無く、
どちらかといえば次のストーリーはどう展開すんるんだ!ではなく、
キャラクター設定、ストーリー展開のほとんどが「エロシーン」を作るためのものだ
ストーリーが面白いというよりも次のエロシーン、まだかなというような印象が強い

確かにエロシーンは優秀だ。
作画がこれでもかっ!というほど気合が入っており、
シュチエーションや声優さんの演技は素晴らしく、シーンだけ見れば非常にいい。
ただ、あくまでシーンだけを見ればという狭い視点でのみであり、
キャラクターの魅力やこのアニメならではのエロシーンなどはない。
あくまでもやりつくされたイベントの中の焼き直しでしかない

この作品は基本的に既視感が半端ない。
ストーリー、キャクター、イベントなど多くの要素が色々な作品の焼き直しで、
その中でも突き抜けたものがあるならば評価できるのだが、
このアニメならではの「何か」を感じなかった
多くの萌えアニメ、ハーレムアニメの中の1つであり、正直ぱっとしない。

ただ、重い話など終盤以外はなく気軽に見れるアニメではある。
エロシーンは優秀で、声優さんの演技は悪くない
特に井口裕香さんの男性演技はインデックスの印象のある彼女の印象を打ち壊し、驚いた
ある意味、この演技を聞けただけでこのアニメの存在価値があった。
新たな井口裕香さんの一面を見たい方はぜひという感じだ

声優さんのおかげもあり中盤以降は「見れる」作品になる。
序盤にあった過剰な暴力描写もなくなり、キャラクターも揃い
落ち着いてラブコメを楽しむことが出来る
定番のラブコメで新鮮さがないことに変わりはないものの「ラブコメ」としての面白さはある。
終盤でようやく面白くなってきたかな?という所で1クールが終わってしまう。

全体的に見て定番のラブコメの定番エロハプニングの詰め合わせのようなアニメだ
そういったシーンが多いため、そういったシーンが好きな方はそこそこ楽しめるだろうが
序盤は特に本筋のストーリーが「セクシーシーン」を作るためのものになっており、
キャラクターの魅力も感じづらい。
終盤になってキャラの魅力も出てきてラブコメ本来の面白さが出てきたが、
それでも「突き抜けた何か」がない作品だ。

唯一評価するとすれば、実質の最終話である12話で
DVDでは色々と見えているということくらいだろうか(苦笑)
1枚絵ではあるものの、かなり過激なシーンであるため
この作品で少なからず萌えた方はDVDで見て損はないだろう

個人的には前半は微妙だったが、後半は作品の楽しみ方がわかり
そこそこ楽しめたが、やはり芯となるストーリーは楽しめなかった。
最終話がなぜか、サブキャラの「ナクル」が中心のストーリーという
謎のストーリー構成が不思議でたまらなかったが・・・(苦笑)

もしかしたら2期があったら化けたかもしれない。
キャラクターの恋愛模様も解決してある程度の結末があれば
すっきりと楽しめるラブコメとして評価できたかもしれない。
それだけに色々と中途半端になってしまったこの作品はもったいなかった。
売上も中途半端に3500枚前後という、ある意味この作品らしい中途半端な売上だ(笑)