ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド

評価/★★★★☆(78点)

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ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!

原作は漫画な本作品、ジョジョの奇妙な冒険シリーズとして連載されており
本作品は第1部のアニメ化。
本来、1部と2部で2クールのアニメになっているが、
1部だけ先行してみてあまりの面白さに勢いで単独でのレビューとしました

基本的なストーリーはアクションファンタジー、
貴族として悠々自適な生活を送ってきたジョジョ。
しかし、ディオ・ブランドーの出現により彼は何かと比べられ、
ボクシングでもボコボコにされてしまう。
そんな中でもジョジョは密かに恋心を寄せるエリナとの仲を深めていた、
しかし、そんなエリナの唇も「ディオ」は全て奪っていく・・・
という所からストーリーは始まる。

見始めてすぐ感じるのはキャラクターデザインの独特さだ。
最近のアニメでは絶対にお目にかかれないようなクセのある作画は
原作が劇画タッチというところもあり、独特のキャラクターデザインだ
所々エフェクトがかかったように紗や緑や紫がかかる場面もあるが
そういった演出が原作の雰囲気を醸しだしており
原作を読んだ人ならば違和感を感じないだろう。

そして喧嘩。
1話から激しくジョジョとディオのぶつかり合いが始まる。
こんな喧嘩のシーンはアニメでは見たことがないというのは言いすぎかもしれないが、
純粋に拳と拳、脚と脚をぶつけあい、過剰とまで言える演出で
本来ならシリアスなシーンなのに「シュールな笑い」に繋がっているのは
良くも悪くもジョジョらしさを1話から全開に醸し出している

更に文字演出。
ジョジョを読んだことがある方ならお馴染みの「文字による演出」は
アニメでも描写されている。
文字による演出は効果的に働いており、音共にお馴染みの文字が現れシーンを盛り上げる。
「メメタァ!」「ズキュウウゥンン!」などなど迫力満載で描写される
思わず名文字演出が来るときに心のなかでキタァ!と叫んでしまうほど再現度は素晴らしい

ストーリーだが、コレに関しては早足だ。
1分の内容を全9話にまとめるというストーリー構成の上仕方ないのはわかるが、
かなりのテンポでストーリーが進み、
ジョジョを読んだことがない人はついていきづらいかもしれないという印象を受けた
とてもじゃないが「丁寧なストーリー描写」とはいえない。
だが、その勢いのおかげでこの作品特有のくどさがなくなり
テンポよくどんどんとストーリーが進むので何も考えずにすんなりと楽しめる。

更に言えば、この作品は難解な作品ではない。
単純に吸血鬼となった友達が父親を殺し、他のものも吸血鬼にしようとしている
そんな彼を主人公である「ジョジョ」が波紋という技を使い倒すという話だ。
ストーリー自体は非常にストレートで展開は純粋なバトル漫画らしい展開だ
だからこそ、このハイテンポでも無理なくストーリーを展開し、
逆にテンポがいいからこそダレを感じずに
最近のアニメにはない「青臭いまでの熱さ」を味わうことができる

このテンポの良さは声優さん達の熱演のおかげでもある。
特にDIOを演じた「子安武人」さんのノリノリ・・・いや、最高にHIGHになってる演技は
思わず笑ってしまうほど素晴らしく、
漫画を読んだ人ならお馴染みの名台詞をこちらの想像以上に解き放つ。
「お前は今まで食べたパンの枚数を覚えているか?」「WRYYY」など
もはやDIOは「子安武人」さんでなければ有り得ないと感じさせるほど素晴らしかった。

更に名解説のスピードワゴンを演じた上田燿司氏や、主人公であるジョジョを演じた興津和幸氏
この二人の熱演が子安武人さん演じるディオに決して負けておらず、
全9話のストーリーを熱く震えるほど刻み込んでくれた

全体的に見て、ジョジョを読んだことがある人なら確実に楽しめる。
逆にいえばジョジョを読んだことがない人の場合は、
このハイテンポすぎるストーリー展開はついていき辛い面があるかもしれない
しかし、そのテンポの速さを声優の熱演と原作の台詞のセンス、
最近ではお目にかかれない熱く燃えたぎる泥臭いまでの戦闘シーンは、
80年台のジャンプの面白さと力強さをひしひしと感じさせる内容だった。

ただ、あくまでも本作品は「原作のファン向け」だ、新規ファンに向けた内容ではない
しかし、変に新規ファンでも楽しめる様の媚びた内容にするよりも
割りきって原作再現、原作の面白さを極端に再現した作品といえる
だからこそジョジョを知らない人でも「面白さ」を感じることは出来るはずだ
原作のくどさをアニメではちょうどよく軽減しているため見やすさという点ではアニメのほうが 上回っている

個人的には我慢しきれず2部終了前に見たが、素直に面白かった
確かに原作未読を置き去りにしている感はあったが、
それを差し置いても「あ~やっぱり、ジョジョ面白いな」と感じられる作品だった

第二部も期待しています。